挿絵表示切替ボタン

配色








行間

文字サイズ

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました
34/347
第一章 家出少年
第33話 魔物を倒したマリア

最初の方こそビビッて腰が引けていたマリアだったがさすがはレベル99、慣れてくると魔物を一人で倒せるようになった。


「真琴様、今の見ていてくださいましたっ?」

「ああ、見てたよ」


足元にはマリアが今倒したばかりのイノシシ型の魔物、デビルボアが横たわっている。

そして次の瞬間デビルボアは腹に刺さった短剣だけを残して消滅した。


「やりましたわっ。わたくしはじめて一人で魔物を倒しましたわよっ」

飛び跳ねて喜ぶマリア。

縦ロールの髪がびよんびよん揺れている。


「よかったな」


これまで一人では魔物を倒したことがないというマリアに俺は戦い方を教えてやっていた。

とはいっても俺も剣術や格闘術などは習ったことがないので自己流だがそれでもほぼ素人同然のマリアに教えられるくらいには魔物との戦いの経験を積んできているつもりだ。

今でこそ異常すぎるパラメータで力押しの戦い方をしているが以前はそれなりに考えて戦っていたからな。


マリアは攻撃魔法を覚えているようだったがMPが尽きれば戦えなくなってしまう。

そこで俺はマリアが持っていた短剣の使い方を自己流ながら叩き込んだというわけだ。


「よし、もう魔物にも慣れただろ」

「ええ。わたくしもうどんな魔物が襲ってきても絶対逃げませんわっ。返り討ちにしてやりますわよっ」


このダンジョンだけ行動を共にすることになったマリア。

足手まといになられては困るので魔物が出てきてもその都度逃げないようになってもらっておきたかったのだがこれで大丈夫そうだ。



「ところでさっきの黒服たちだけど……」

俺は短剣を拾うとマリアに手渡す。


「マヤたちのことですの?」

「ああ。そのマヤさんたちはマリアに戦い方は教えてくれなかったのか?」

あの人たちがマリアの護衛なのだとしたら格闘術をマスターしている可能性は高い。

自然と教えるという流れになってもいいはずだが。


「マヤは教えようとしてくれましたがわたくしが断っていましたの」

「なんで?」

「だってわたくしが何もしなくてもどうせマヤたちがすべてやってくれるんですもの。わざわざ危険を冒してまで魔物と戦わなくても最後のとどめだけ刺して楽にレベルが上がるのならそれに越したことはないじゃありませんか」

マリアは堂々とした顔で言い放った。


「……お前駄目人間だな」

「なっ!? わ、わたくしは断じて駄目な人間などではありませんことよっ!」

マリアは顔を紅潮させると、

「失礼ですわっ、訂正してくださいっ!」

俺の胸をポカポカ殴る。

レベル差があるのでもちろん痛くなどない。


「わかったわかった。それよりさっさと下の階に進もう、ほかのプレイヤーたちがやってこないとも限らないからな」

「そ、そうですわ、こうしてはいられませんわねっ。真琴様、先を急ぎますわよっ」

我に返ったマリアがやる気に満ちた目で俺を見上げた。


そして、

「待ってなさい、このダンジョンをクリアするのはわたくしでしてよっ」


誰にともなく宣言するとマリアは目の前にあった階段を一段飛ばしで下りていった。

『ダンジョン・ニート・ダンジョン ~ダンジョン攻略でお金が稼げるようになったニートは有り余る時間でダンジョンに潜る~』

という小説も書いているのでブクマだけでもよろしくお願いいたしますm(__)m

ブックマーク機能を使うには ログインしてください。
いいねで応援
受付停止中
ポイントを入れて作者を応援しましょう!
評価をするにはログインしてください。
※感想を書く場合はログインしてください
X(旧Twitter)・LINEで送る

LINEで送る

+注意+

・特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はパソコン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
作品の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
▲ページの上部へ