先週の振り返りです。先週は長期で注目していたUSDCHFとデイトレで注目していたポンドクロスでそれぞれ1回ずつトレードして1勝1敗でした。両方とも、共通した特徴のある場面でした。




ポンドクロスデイトレ

■先週のポンドクロスの状況
1/28の週末時点でのポンドクロス日足の状況を見るとこんな感じでした。緑の縦線が1/28の週末。一見して、ポンドクロス横断で、10-20MAが同期しながら角度をつけて上げてきていることが分かります。ポンドが買われているわけですね。こういった場面でショートを狙っても、いったんは10-20MAで阻まれてしまうことが殆どです。実際、この場面でも、GBPJPY, GBPCHF, GBPAUD,GBPNZDといずれも紫の〇をつけた付近で、20MAに下落を阻まれてしまっていることがわかりますね。

2024_02_05_03_



とはいえ、緑の縦線1/28の週末の時点では、ポンドクロスは、GBPAUD以外は全てロングで狙うのはしんどい状況。じゃあどの通貨がショートで狙いやすいかというと、20MAまでしっかりスキマがあるGBPJPYとGBPCHF。逆にGBPAUDはオージークロスの動きで、20MA付近から上げるようであればとロングを狙っていました。ということで、週末時点でのデイトレプランは
 ーGBPJPY, GBPCHF ショート
 ーGBPAUDロング

ショートを狙う場合には、GBPCHFは頭にしっかりレジがあり、また週足は戻り売りのセットアップを作っているので、本命。



GBPCHFデイトレショート
2024/1/29
日足平均回帰 1時間一波


実際にエントリーしたのはGBPCHF。週足が切って戻って、日足が切って戻ってで週足一波狙いのショートじゃないんですか?と質問を受けましたが、
①週足深く入りすぎ(ここまでの下げられない動きも面倒)、
②上に述べた日足環境からたぶんまだ伸びない、

ことから短期で見ていました。

週足戻り売りの場面で、日足が20MAまで乖離で平均回帰のセットアップ。通常、平均回帰では1時間で上を突きに行く動くを待ってエントリーしていますが、4時間をみると、かなり意識された切り上げ線を抜けてきており、その下のサポート=4時間ネックを切ってしまっているので、もう足速そうだな(たぶん戻す動きにならなさそう)と見ていたのですが、1時間が個人的に好きな動きを作ってくれたのでエントリーしていきました。最終利確は、1時間足に表示した日足20MA(折れ線)。ものすごくきれいに反応が出てることが分かりますね

GBPCHF2024_02_05_08_


全体として言えることは、通貨全体の動きを日足で俯瞰しておくことで見えることはとても多いですね。同期がとれていれば、良くも悪くもトレードのプランが立つことが多いです。





USDCHF
2024/2/1
週足戻り売りセットアップで4時間一波戻り売り



■先週のドルストレートの状況
さて、冒頭で、USDCHF, ポンドクロスとも共通部分のあるトレードでした、と書きましたが、これは日足の状況を見てもらうと、よくわかるんじゃないかと思います。日足の10-20MAの立ち上がりをみてもらうと、ドルストレートで同期しながら、いずれも「ドル高方向」に立ち上がっていることが分かります。USDCHFはショートのプランでしたが、難しいのは、この「同期した10-20MA」が「下からサポートに来てしまっている」というところ。こういうケースは、なかなか難しいことが多いです。

実際、その後の動きをみてもらうと分かるように、EURUSD, AUDUSD, NZDUSD, USDJPYといずれも紫の〇の位置で、20MAへのG2からドル高方向に伸びていますね。USDCHFも綺麗に伸びずでした。

2024_02_05_05_


実は、先週も同様の場面でUSDCADのショートを狙いにいってますが、伸びずに損切でした。じゃあこういう場面はショートは狙わないのか、というと、テクニカル的に長期足が下であれば見ていきます。ただし、足元に20MAがある場合のエントリーは、工夫が必要になりますね。

また、こういうケースで「日足10-20MA抜け」を期待できるかというと、特に月週などより上位の時間足を含めて、同期の方向がドル安方向で揃っているなら、全然可能性はありますね(こうしたケースは、先週の振り返りで例を挙げていますので、興味のある方は参照してみてください)。



■実際の値動きとエントリー
さて、実際のエントリーはこんな感じでした。結局、「日足20MAを下に切る前」にエントリーになってしまいました。僕は、日足20MAの「上」からエントリーするには、「20MAから距離のある位置」から狙えるなら、エントリーを検討することにしています。

日足が切り上げ線をしっかり抜けたあとでエントリーを検討。4時間でサポートのネックライン=床を抜けるダウンスイングをつけたあと、日足20MAに触って大きく跳ね上げられたのですが、4時間下落波を守って、きれいに「4時間戻り売り」のセットアップを作りました。日足20MAまで距離もあります。ということで、エントリーを検討。4時間の一つ下、1時間足で10-20MAを下にくぐる足が確定したところでエントリー。ばっちりのタイミングでしたが、ISMのバックファイヤで損切に。まあしょうがないね、という感じでした。

USDCHF2024_02_05_02_


「同期しながら上げている日足20MAの上から売るのは、まあまあ難しい」というところは意識しておいてもらうといいんじゃないかと思います(今回のGBPCHF, USDCHF, 先週のUSDCADあたりから見て取ってもらえると思います)。経験上、「週足戻り売り」の場面はこうなることが時々ある印象です。週足戻り売りのめんどくささですね



今週の見立てです。先週は、週末の雇用統計が、かなり強かったですね。結果、それまで利下げをかなりの割合で織り込んでいたマーケットでポジション調整(ドルショートカバー)が入り、ドル高に振れました。

なお、日本時間の2月5日(月)午前9時から、米国CBSの60ミニッツで、パウエル議長に対するインタビューが放映される予定になっており、「第1四半期での利下げ見送りかどうか」に関する発言があるかどうか、マーケットでは注目されています。見送りを示唆する発言があった場合は、ドル高方向を強くアシスト、何もなければ気にする必要はなさそうですね。ということで、月曜朝から少し注意しておきたいですね。


■先週通しての通貨強弱
うちのブローカーだと、先週通しての通貨強弱はこんな感じ。ということで、ドルストレート、クロスカナダ、オージークロスあたりから見ていきました。
USD>CAD=CHF=JPY=GBP=EUR=NZD>AUD


■今週の注目通貨
今週は、先週の雇用統計の結果を踏まえて、ドルストレートに注目していこうと思います。ドルストレートの後ドル通貨(EURUSD, GBPUSD, AUDUSD, NZDUSD)はいずれもドル高方向のチャートを作っており、ドル高方向へのポジション調整が継続するかどうか。特にAUDUSD, GBPUSDはテクニカル的にきれいなセットアップを作っており、注目して見ていきます(AUDUSDでチャートを切っておきました)。冒頭でも書いたように、月曜午前9時にCBSでパウエル議長インタビューが放映されることになっており、注意しておきたいですね。このほかでは、最も弱かったAUDクロスで、ポンオジをデイトレでロングできないかなくらい。


AUDUSD
火曜午後12時半にRBA政策金利。
月足ゆるゆる高値切り下げ(Y), 週足サポート抜いた(X), 日足押し安値切ってチャートパターン完成で分かりやすいですね 週足が波の中腹なのはちょっと気に入らないですが、まあよしとしよう。
2024_02_05_AUDUSD01_

GBPUSD
日足が床を抜くか、抜く動きになれば見ていく予定。展開次第なのでチャートは切りませんでしたが、アバウトな自分用メモのチャートを貼っておきます。(1) 床抜いたあと:①のエリアでサポートまでの距離を日足・4時間足で見ながらトレードしていくことになると思います。(2) 抜け前:抜ける兆候になる動きがこの通貨と同期チャートの両方で確認できれば、ブレイク前の動きをみていく感じになりそうですね。

2024_02_04_GBPUSD02_




■指標・イベント等
注意が必要なのは、月曜午前9時のパウエル議長発言。大きなところでは、火曜午後12時半のRBA政策金利。

2/5(月)
09:00 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長発言
18:00 ユーロ 1月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)
18:30 イギリス 1月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)
24:00 米国 1月ISM非製造業景況指数(総合)

2/6(火)
ニュージーランド 休場
12:30 オーストラリア 豪準備銀行政策金利発表
18:30 イギリス 1月建設業購買担当者景気指数(PMI)

2/7(水)
06:45 ニュージーランド 10-12月期四半期失業率
22:30 米国 前週分失業保険継続受給者数

2/8(木)
10:30 中国 1月消費者物価指数(CPI)

2/9(金)
中国 休場
22:30 カナダ 1月失業率

先週の振り返りです。先週は1勝1敗1分け。3回エントリーして3回とも2つ目の玉はブーメランしてかえってきて損切または建値。成績うんぬんより、3打席3三振、絶好調の阪神サトテルみたいな気分になりました 

相場が難しかったことを考えると、うっすらプラスでよしとして、振り返りをしておこうと思います。





AUDCAD
2024/1/22(月)
日足戻り売りショート



■週末のプラン

先週末のプランはこんな感じでした。
2024_01_21_AUDCAD01_


■実際の値動きとエントリー
実際の値動きとエントリーはこんな感じ。エントリーは月曜日。上のプランでいうと、日足で赤の矢印の動きをイメージで見ていた感じですね。ギャップダウンした当日オープンで一部利確したあと、伸びずに戻って来て損切。4時間を見ると、週足20MAが邪魔したんだなと分かりますが、ここは気にしてもしょうがなさそう。
AUDCAD2024_01_29_02_








USDCAD


■週末のプラン
ドルカナダは2回トレード。週末のプランニングはこんな感じでした。日足レジD3から下げていくか、派生のD4まで戻して下げるか、の動きを想定していました。実際の動きは、日足に記入した赤の破線。いったんD4から下げにいったものの下げきれずに再度上のレジを試しました。
2024_01_21_USDCAD08_



2024/1/24
週足日足戻り売り


順序が逆になりますが、まずは2回目のエントリー。4時間足・1時間足をみると、日足派生レジD4に対して、H&Sを作りに来ていることが分かりますね。エントリーは1時間でみた「3山目」=H&Sの右肩を作るかなというところ。3つ目の山が2つ目からいい感じで切り下げてきた場合、上から狙うのはよくやります。ひとつめはかなり近いですがネックで利確。その後は、帰ってきて手動決済。
USDCAD2024_01_29_06_




振り返りと考察
さて、このトレードの難しさがどこにあるか検討しておくと、「戻し」が入っているのが、「日足」ではなくて「週足」だってことです。「週足戻り売り」のセットアップでよくあるのが、日足の10-20MAが下からサポートに上げてきてしまうケースですね。上のチャートでは、日足の黒の矢印に該当する動きが確認できると思います。

この結果、日足はショートを狙いたいのですが、4時間は全体として上昇波が継続している、という日足・4時間が「ねじれた」、トレンドフォローでは難しい状況になってしまっています。これって、「週足の戻り売り」では割とよくあるケースなんですよね。なので、一般的に言うと、「日足戻り売り」に比べて、「週足戻り売り」は「難しい」です。


さらに面倒なケースでかつ、よくあるやつなんですが、この10-20MAの動きが「クロス全体」で出る(=10-20MAの同期)と、かなり「下げづらい」感じになります。今回だと、ドルストレートの同期チャートはこんな感じ。日足に矢印を入れておきましたが、ほぼ全ての通貨ペアで、10-20MAがドル高方向に角度をつけてしまっているのが分かりますね。この時点で、ドルカナダをショートしても、伸びづらそうなので早めに保険をかけて利確したい、ということが分かります。なので、このトレードも一玉目の利確は早いんですね。

2024_01_29_04_



では「10-20MA逆同期」が見えるときには、同期と逆方向のトレードはしないのか?というと、もちろん週足日足のレジサポ・波形などがMAより優先されるので、全体的に見て反転しそうなら、もちろんトレードプランをたてるのはなしではないです。ただし、「10-20MA逆同期」が「どのように崩されるのか」のイメージを持てているかどうかは割と大事なところ。ということで、過去の場面から例をひとつ上げておきましょう。僕が週足戻り売りを狙って、実際にエントリーした場面の同期チャートです。

2024_01_29_05_



EURUSD, GBPUSD, AUDUSD, NZDUSDあたりを見てもらうと分かりやすいのですが、いずれの通貨も「週足」が下落の波をつけており、「週足戻り売り」の状況になっています。ここで日足を見ると、ショートを狙いたいのに、今回同様、「日足10-20MAが下からサポートにきている」状況になっているのが分かると思います(日足黒矢印)。また、結果的に全てのチャートでこのサポートにきているMAを抜けていっていますね。週足の動きを考えると、当然というべきですが、実際に「どのように抜けたのか?」が大事ですね。ポイントを見ておくと、

①レジ付近で時間を使うことにより、
②20MAの傾斜が緩やかになっていく=抜けやすい状況ができる



その後、下落していっているのがわかると思います。週足反転の場合は、「日足がレジで十分時間を使う」ことが、ひとつ鍵になるわけですね。その他、細かいところはここで書くより、皆さんで確認してもらうといいと思います(今回のUSDCADだと、日足のレジ下での滞在時間がまだまだ短い印象ですね)。このとき、僕が狙っていたのは、NZDUSD。日足10-20MAをまだ下抜けられていないところから狙いにいったのですが、頭にあった戦略は2つ。

①20MAより上から入れて、20MA付近で一部利確、残りは伸びてくれるよう祈る
②20MAに触ったプライスアクションを確認して、エントリーポイントを探る。

このときはは②でした(4時間赤丸の位置。緑のMAが日足20MAとほぼ一致するように設定されています)。





2024/1/23
平均回帰



順序は逆になりますが、1回目のエントリー。これは、日足の本命のプルバック候補に最初にさわったところ。1時間>15分>5分とみた回帰の形がものすごくきれいだったのでエントリーしていきました。ただまあ、値幅がカツカツだったので、見送っても良いトレードだったなというのが反省点。

USDCAD2024_01_29_05_

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