謀略Ⅵ 仮面ライダーの資格(ChapterⅣ)

謀略Ⅵ 仮面ライダーの資格(ChapterⅣ)

名無しの気ぶり🦊


その後英寿は移動中にギーツに変身し、ブーストライカーに乗って、ジャマトたちが暴れる現場へ急行


『初手からプレゼントだ!』

『『『『『ジャジャッ⁉︎』』』』』

「うわエグい!」


ブーストフォーム&ブーストライカーギーツモードでポーンジャマトに先制攻撃

ギーツが飛び上がると、ブーストライカーが単独で、ジャマトを攻撃。


「そして早いね!」


ブーストフォームでのマフラーから熱を放射しての強化パンチで、次々とジャマトを倒していく


『そらッ!!』

『ジャ⁉︎』『ジャ⁉︎』『ジャ⁉︎』『ジャ⁉︎』『ジャ⁉︎』


「…めちゃくちゃ澱みなく変身切り替えと攻撃を繋げてる…」


リボルブオンのエフェクトからシームレスに連続バック転して脚側ブーストフォームに。

エネルギー放射を伴う必殺級の蹴りを複数のジャマトに浴びせながら流れるように場を動いていく。


『GET READY FOR BOOST & MAGNUM』


お次はマグナムブーストフォーム。

英寿が一番使い慣れた姿だ。


『よっ』

『『『『『ジャアッ⁉︎』』』』』


マグナムシューターを指で回転させながらの銃撃。手元に正しく収まる頃にはその場のジャマトは一様に倒れている。


「こんな時だからこそ却って余裕そうに振る舞う…流石トレーナーさん!」


『MAGNUM TACTICAL BLAST』

『『『『『『『ジャアアッ⁉︎』』』』』』


「必殺技の使い方も上手いです!」


さらにマグナムの必殺技を解き放つ。

これにより倒れていた多数のジャマトをまとめて撃破に成功した。


『ZOMBIE & BOOST』

「吾妻トレーナーから託された力…クラウンさん、どうか無事で」


あの時クラウンが握りしめていたゾンビレイズバックルをそのまま拝借。

これにより成立するゾンビブーストフォームで次の戦闘へ。

そのまま通常ジャマトを倒しつつ、その先にいるラスボスことラフレシアフォートレスジャマトへ歩みを進める


『GREAT』

『READY FIGHT』 


さらにギーツレイジングフォームとなる。

そしてこの姿になったということは────

「この姿に…ってことはトレーナーさん、一気に決める気だ!」


そう、いよいよラスボス戦も終盤に差し掛かったということ。

なので手元のレイジングソードでコマンドキャノンバックルのチャージ開始、ジャマトを斬り倒していく。


(…忌々しいほどにやはり強い、ギーツのやつめ)


先程から見ているギロリはやはり苛立っているのは変わらず。


「────そうだ、ギロリさん」

「私の父がデザイアグランプリのスポンサーだと知りました」

「私の父とクラちゃんのお父様もです」


そこにああそうだと言わんばかりのノリで祢音とダイヤは自身の実家がデザイアグランプリのスポンサーだったことを告げる。

無論ギロリは混乱した。


「「…貴方達は一体、何を隠してるんですか?」」


おまけに景和とシュヴァルも流れで糾弾してくるものだから、余計にストレスが溜まっていく。


「ゲームマスター、これ以上はもう…」

「秘密にするのも限界なのよ!」

「黙れ!」


ツムリとスイープも彼等に味方したせいでいよいよ堪らなくなったギロリは場を後にし、2人もその後を追ってサロンを出ていくのだった。


『よし、チャージ完了』

『FULL CHARGE』


その間も戦闘を継続していた英寿は大量のポーンジャマトと、最後にジャマトライダーを撃破。

これによりチャージ完了したコマンドキャノンバックルが一瞬輝きを放つ。


「さあ、ここからがハイライトだ!」


そう言って、コマンドキャノンバックルをレイジングソードから外してドライバーにセット。


『TWIN SET』

『TAKE OFF COMPLETE JET AND CANNON』 


 ジェットバックルが上半身側のコマンドフォーム、『コマンドフォームジェットモード』に変身。



「城ってのは外側からも崩せる。武器次第でな」

「俺や祢音ちゃん、キタちゃんと初めて出会った戦いで言ってたセリフっぽい!」

「動きも熟れてますね」


そのまま空を飛び、レイジングソードでラフレシアの触手を斬りつつ上昇する。

慣れない環境なはずだが、迷いなく自在に動き回る。



『お熱いのをお届けだ』

『REVOLVE ON』

『ジャア〜⁉︎』


そう言うとキャノンモードにリボルブオン、強烈なビームを放ち、ラフレシアに浴びせていく。空中だが撃つ際の姿勢制御もばっちり行えている。


『REVOLVE ON』


砲撃で正面を破壊し、再びジェットモードにリボルブオン。


「打ち上げといくか」


────ならば、戦いもいよいよフィナーレを迎える時。


『TACTICAL RAGING』

『はああああああッ!!!』


必殺技発動。

強烈なGで空中を軽く歪ませながらフォートレスジャマトの花弁まっしぐら。

銀翼の狐が戦火を絶やすべく、元凶へ最後の突撃を開始する。


「いっけえ、トレーナーさんッ!!」


そのまま一気に突っ込み、そして────


『ジャアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!??????』



ラフレシアフォートレスジャマトの巨体を見事貫通し、撃破。



「流石ギーツ…!これこそがリアル」

「見事だな、浮世トレーナー。…クラウンのやつもこれで浮かばれただろう」


これを見ていたニラムとドゥラメンテはその強さを讃えた。後者は同室であるクラウンの今回の悲劇も思いだしながら。


「…どういうことだ。何故ゲームが終わらない?」


────しかしラスボスを撃破したはずなのに鳴り響かないミッションクリアのナレーション。

おまけにツムリとスイープも現れない。


「ラスボスジャマトは倒したはず。それにスパ太郎もギロリどころか姉さんやキタにも繋がらない…妙だな」

「中継が切れたしトレーナーさんに電話も繋がらない…なんでだろう」


さらに英寿もキタサンも、スパイダーフォンによる通信が不可となっていた。もちろん他のメンバーのものも同様である。


「⁉︎ なんだ、世界が切り替わって────」

「えっ嘘、トレーナーさん⁉︎」


そんななか、世界そのものが神々しい輝きと共に変わりだす。

こんな現象はデザイアグランプリクリア時にまるで無かったものだ。果たしてどういうことなのか。


「楽しい楽しいショーのスタート♪」

「悪魔を使った魔法の時間なんだから♪」

「────浮世英寿、君の勝ちは無効さ…デザイアロワイヤル、スタートだあ!!」


────それを知っているだろうコラスというこの男は、ツムリとスイープに似た2人のナビゲーターと共にデザイアグランプリとは異なるだろう新たなエンターテイメント、デザイアロワイヤルの開幕を告げるのだった





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