60年以上の歴史がある「レゴブロック」。みなさん一度は遊んだ経験があるのではないでしょうか。そんな中、数少ないレゴ職人を選ぶ大会が開かれました。
2023年12月。大阪・南港にあるレゴランド大阪で開かれたのは、高度な技術を持つ「レゴ職人」を決めるコンテスト。この日は3人のファイナリストによる最終審査が行われました。
【会場内音声】「テーマは いきものです!」
テーマは「いきもの」。制作時間は90分です。
【会場内音声】「よーいスタート!」
優勝者は「マスター・モデル・ビルダー」という称号が与えられ、レゴランド内のアトラクションのデザインやワークショップなどを手がける「レゴ職人」として活動することができます。この称号を手にしている人は日本で3人。世界でもわずか29人しかいないんです。
レゴブロックはおよそ2400種類。組み合わせは無限大です。杉下さんが予選で作った「たこ焼き」これももちろんレゴ。残り時間もわずか。ここで登場したのはレゴが大好きな子どもたち。レゴランドにはたくさんの子どもたちが訪れることから、コミュニケーションがとれるかも審査の重要なポイントです。
【子どもとのやりとり】「足何色がいいかな?好きな色があったら教えて?」「ガシュ?うんガスか!いいね、その意見も採用してジオラマっぽく仕上げるわ」
子どもたちの難題にどう答えるのか。
【会場内音声】「3、2、1終了」
3人が90分で作った作品がこちら。果たして優勝は?
【会場内音声】「(ドラムロール)岡野太郎さんです!」
優勝者は名古屋大学のレゴ部に所属している岡野太郎さん。ティラノサウルスやトリケラトプスなど、恐竜が生息する草原をわずか90分で仕上げました。
【審査員 宇都宮まきさん】「お子さんが言ったことを全部吸収して、それを形にしてお子さんに見せて上げる力がすごいと思って(マスターモデルビルダーに)ピッタリだなと思った」
【審査員 松丸亮吾さん】「(レゴへの)愛がそのまま爆発して作品になるという、クリエイティブの一番基礎の部分を一番大きく見せてもらった。感動しましたね」
日本で4人目、世界で30人目となるマスター・モデル・ビルダーの誕生です。
【岡野太郎さん】「頭の中でどんどん広がっていくものを自分で形にできる。それがレゴの魅力だと思っているので子どもたちから色々なインスピレーションをもらいながら形にできて、すごく満足のいく作品が作れました。夢にまで見たマスター・モデル・ビルダーになれて本当に嬉しいです。ありがとうございます!」