日本人が全員佐藤さんになる日
2019/11/15 Fri. 19:00 [edit]
近年夫婦別姓が議論を生んでいますが、日本のベーシックなスタイルは夫婦になったら同じ姓を名乗る夫婦同姓ですね。そこでポイントなのはどちらかの名字が消滅するということです。
少子高齢化が急速に進むことで子供数も減り、人口も減り続けている日本でさらに減り続けているのはひょっとして名字なんじゃないか..とふと考えました。
例を出すとすると、田中さんと平さんがいたとして二人が結婚して同性を名乗ると必ず一方の名字は消滅しますよね。さらに二人が田中を名乗ったとして平さんに男兄弟がいて、平が守られたとしても名字が増えることはありません。
さあ、気づきましたか? ”名字が増えること” は今の日本で起こり得ないのです。
さらに危機的状況に置かれているのは山田、田中、高橋...などの多くいるポピュラーな名字ではなく珍しい名字です。ポピュラーな名字なら他の家系が断続してくれる可能性が大いにあります。しかし、日本に少ない名字であればあるほどに妙めつする可能性は上昇します。イギリスも夫婦同姓の体型を取っているのですが過去100年で約20万もの名字が消滅していることが確認されています。
このことを踏まえて私は「100年先日本人全員佐藤さん説」を考えました。
そして調べてみると同じことを考えている人を発見しました。
”ガルトン=ワトソン過程”
1874年、イギリスのフランシス・ガルトンとヘンリー・ワトソンは、貴族の名前が消滅する可能性についてガルトン=ワトソン過程という数学的モデルを提示しました。仮に、下の二つの条件のもとで苗字が消滅するかどうかを計算してみたのです。

1.男の側の苗字だけが継承されるとする
2.子供が男子か女子かはランダムに決まるとする
結果的には例えば人口が増えている場合、ここでは仮に毎年10%増えている(青色の線 λ=1.1)とすると80%の苗字は50世代以内に消滅することになります。また、人口が安定している(緑色の線 λ=1)場合では95%の苗字が50世代以内に消滅するというのです。
そして、人口が増えていない(緑と赤の線 λ<=1)場合には何れにしても最終的に苗字は1つになってしまうことが示されています。
参照)減っていく名字 I found this
https://www.weblog-i-found-this.com/entry/2017/11/08/180000
この研究の結果がもろに現れているのが中国です。中国は数千年の歴史を誇る国として有名ですよね。中国では名字の歴史も長いのです。12万個あったと言われている名字は3千個まで現在減少しており日本でいう佐藤さんが中国では張さん金さん李さんです。
よく聞く!と思った方、多いのではないでしょうか...
この結果を見ても日本人が佐藤さんに近づいてきていることが現実味を増してきました。
仮にガルトン=ワトソン過程に基づいて、50世代で苗字が1つに収束するとして、全員が30歳で子供を産み世代交代するならば1500年の歳月が必要です。
つまり日本人全員の苗字が佐藤になるのは西暦3500年前後ということになります。
びっくりするほど先ですね、、
逆に西暦3500年を調べてみると「日本人と中国人消滅説」や「地球氷河期説」など名字どころではない問題が出てきてしまったのでこの辺にしたいと思います。
自分に名字があることを大切にしたいです。日本の名字ランキング35位の近藤でした。
少子高齢化が急速に進むことで子供数も減り、人口も減り続けている日本でさらに減り続けているのはひょっとして名字なんじゃないか..とふと考えました。
例を出すとすると、田中さんと平さんがいたとして二人が結婚して同性を名乗ると必ず一方の名字は消滅しますよね。さらに二人が田中を名乗ったとして平さんに男兄弟がいて、平が守られたとしても名字が増えることはありません。
さあ、気づきましたか? ”名字が増えること” は今の日本で起こり得ないのです。
さらに危機的状況に置かれているのは山田、田中、高橋...などの多くいるポピュラーな名字ではなく珍しい名字です。ポピュラーな名字なら他の家系が断続してくれる可能性が大いにあります。しかし、日本に少ない名字であればあるほどに妙めつする可能性は上昇します。イギリスも夫婦同姓の体型を取っているのですが過去100年で約20万もの名字が消滅していることが確認されています。
このことを踏まえて私は「100年先日本人全員佐藤さん説」を考えました。
そして調べてみると同じことを考えている人を発見しました。
”ガルトン=ワトソン過程”
1874年、イギリスのフランシス・ガルトンとヘンリー・ワトソンは、貴族の名前が消滅する可能性についてガルトン=ワトソン過程という数学的モデルを提示しました。仮に、下の二つの条件のもとで苗字が消滅するかどうかを計算してみたのです。
1.男の側の苗字だけが継承されるとする
2.子供が男子か女子かはランダムに決まるとする
結果的には例えば人口が増えている場合、ここでは仮に毎年10%増えている(青色の線 λ=1.1)とすると80%の苗字は50世代以内に消滅することになります。また、人口が安定している(緑色の線 λ=1)場合では95%の苗字が50世代以内に消滅するというのです。
そして、人口が増えていない(緑と赤の線 λ<=1)場合には何れにしても最終的に苗字は1つになってしまうことが示されています。
参照)減っていく名字 I found this
https://www.weblog-i-found-this.com/entry/2017/11/08/180000
この研究の結果がもろに現れているのが中国です。中国は数千年の歴史を誇る国として有名ですよね。中国では名字の歴史も長いのです。12万個あったと言われている名字は3千個まで現在減少しており日本でいう佐藤さんが中国では張さん金さん李さんです。
よく聞く!と思った方、多いのではないでしょうか...
この結果を見ても日本人が佐藤さんに近づいてきていることが現実味を増してきました。
仮にガルトン=ワトソン過程に基づいて、50世代で苗字が1つに収束するとして、全員が30歳で子供を産み世代交代するならば1500年の歳月が必要です。
つまり日本人全員の苗字が佐藤になるのは西暦3500年前後ということになります。
びっくりするほど先ですね、、
逆に西暦3500年を調べてみると「日本人と中国人消滅説」や「地球氷河期説」など名字どころではない問題が出てきてしまったのでこの辺にしたいと思います。
自分に名字があることを大切にしたいです。日本の名字ランキング35位の近藤でした。
category: ニチジョウ
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