蛇寮の獅子   作:捨独楽

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スリザリン生って先輩から過去問とかもらってそう(偏見)


蛇寮のテスト

 チャリティー·バーベッジは、クィリナス·クィレルの葬儀に出席し、クィレルの棺を見送っていた。

 彼女はクィレルのことを先任の教授として尊敬し、また授業のことで相談に乗ってもらったこともあった。そのクィレルが、石を奪おうとし、生徒を傷つけようとしたというダンブルドアの言葉が今でも信じられなかった。バーベッジはクィレルのために、一粒の涙を流した。

 

 彼女は、葬儀に出席した教師たちを見た。レイブンクローと縁のあるフリットウィックやトレローニー、学生時代のクィレルに目をかけていたというマクゴナガルに混じって、セブルス·スネイプの姿もそこにあった。

 

(……どうしてあの男が……?)

 

 バーベッジは、スネイプが葬儀に出席したことが信じられなかった。スネイプは防衛術の職を望むあまりクィレルと対立しているところを何度も見てきたからだ。

 

 葬儀場のスネイプは普段と変わらないしかめっ面だった。バーベッジは、スネイプがクィレル個人のためにここに来たのではないと思った。彼は教師として、義務感で同僚を見送りに来たのだ、と思った。

 

 バーベッジはスネイプに好感を持ったわけではなかったが、それでも、葬儀が終わった後、スネイプに話しかけて真意を問うた。

 

「セブルス。あなたはクィレルと対立していた筈ですが……?今日はどうしてここに?」

 

 スネイプはバーベッジになにか言おうとして口を閉じ、しばらく考えてからこう言った。

 

「クィレルは闇の魔術に傾倒するにはあまりに愚かで、そして強欲だった。クィレルの死は、己の力量を見誤った人間が迎える当然の結末だという他はない。私は己への戒めとして、敗北者の姿を脳に刻もうとしたにすぎない」

 

 スネイプのクィレルへの侮辱とも言える言葉に、バーベッジは何か反論をしようとして、できないことに気が付いた。クィレルは確かにすべきではないことに手を染めたのだ。

 

 スネイプの言葉は、バーベッジ自身も肝に命じておくべき言葉ではあった。一度でも闇の魔術に手を出せばどうなるのかは、目の前の人を人とも思わない冷血漢が証明しているからだ。

 

 

「……セブルスは今でも闇の魔術がお好きなのね?」

 

 バーベッジたち教員は、スネイプがクィレルを監視してきたことをダンブルドアから聞いた。ハロウィン騒動のとき、バーベッジを含めたほとんどの教員はスネイプが何かしたのではないかと内心で疑っていた。そんな状況で、ホグワーツを守るために力を尽くしたスネイプのことを見直しかけていたが、やはり人として何か欠けているとしか思えなかった。

 

(今のセブルスは死喰い人ではなく教師のはずなのに)

 

 スネイプは闇の魔術に関してだけは、少し饒舌になった。

 

「闇の魔術は深く、魔法の真理に到達しうる学問だ。私はその真理の一端を求めている。しかしクィレルは、その深さも知らずに手を出し、すべきではないことをした。それを正しく評価したまでだ」

 

 スネイプには、バーベッジには見えない何かを闇の魔術から見いだしているようだった。バーベッジはスネイプを恐れながら、彼がまがりなりにも教師として、普通の同僚だと思える人間であってほしいと願った。

 

***

 

 ホグワーツに平穏が訪れてから、ハリーたちの日常は瞬く間に過ぎ去っていった。ハリーは穏やかな日常の中を楽しんでいたが、だんだんと物足りなさを感じはじめていた。

 

 

(……飛びたい。ドラコとじゃないとダメだ)

 

 ハリーはロンやファルカスと箒でクィディッチの真似事をして遊んだりはしたが、ハリーの相手になるのはファルカスくらいだった。ロンは動きそのものは悪くないのに、どうしてか肝心なところで余計な力が入っていて、いいところでつまらなくなってしまう。手を抜かずに全力を出しても、勝てるかどうか分からないくらいの相手が欲しかった。なのでハリーは、臆面もなくドラコに声をかけた。

 

 

「今週末、またクィディッチの練習をしてみない?」

 

 そんな風にドラコを誘うハリーはスリザリンの中では異端だったが、ハリーはもう気にしなかった。クィレルに比べれば怖いものなどなかった。

 

「僕は君と違って、試験の対策で忙しいんだポッター。父上から、最高の成績を取るようにせっつかれていてね。……ああ、君には父上がいないから僕の気持ちなんて分からないか?これは悪かったね」

 

 ドラコの皮肉は相変わらず最低だったが、ハリーはもう聞き流していた。今のハリーにはシリウスがいた。ハリーも負けじと言い返した。

 

「そっか。試験前の最後のクィディッチだったからせめて君と勝負したかったのになあ……残念だなあ。ドラコに勝てると思ったんだけど」

 

 ハリーはドラコのことを信頼していた。ドラコは負けず嫌いで、そしてハリーと同じくらいに飛ぶことが好きだと分かっていた。これを逃せばもう飛べないぞ、と脅してやれば、乗ってみたくなるのが箒好きの性だ。

 

 ドラコを誘うときは、決まってロンやハーマイオニーとの予定が合わない時でもある。ハリーはドラコとのつきあい方を分かってきていた。

 

「……言ったなポッター。このぼくに勝てる気でいるのかい?心外だね。身の程というものを教えてやる。ゴイル、クラブ、お前たちも来るんだ!」

 

 結局、ハリーとドラコは週末に太陽が沈むまで延々とクァッフルを投げ合い、奪い合って闘った。最終的にアズラエルがボールを見失ったことで引き分けとして決着させなければ、夜明けまででも箒に乗っていたかもしれなかった。

 

 

***

 

 ハリーは分からなかったが、ドラコはハリーが賢者の石をクィレルから守ったという話を、父親のルシウスに手紙で知らせていた。ドラコは、ハリーが闇の帝王の復活を阻止してしまったかもしれないと、森で見た化け物のことも正直に書いて、ルシウスの判断を仰いだ。ハリーとの友人関係はもうやめろ、ハリーは帝王の敵だと言われるのではないかと、ドラコは内心で怯えていた。

 

 ドラコはハリーと、ドラコ本人の願っていた形ではないが、確かに友達になった。それはドラコ自身も認めざるを得なかった。

 

 しかし、父親の教えの通りに純血主義をハリーに教え、ハリーをルシウスの側に引き込むというルシウスの指示は果たせていなかった。それがドラコには恐ろしかった。自分が取り返しのつかない間違いをしたのではないかとも思っていた。

 

 ルシウスの返信は、ドラコにとって予想外のものだった。

 

『ポッターの友人となったのは実に良かった。お前は私の自慢の息子だ、ドラコ。ナルシッサの助言通り、ホグワーツに入れて良かったと心から思う。

……そして、ポッターが賢者の石を守った、というのはダンブルドアの流した噂だろう。気にすることはない。ダンブルドアはポッターを自分の操り人形にしたいのだ。ダンブルドアはそういう老人だ』

 

 ドラコはダンブルドアのことは、実はなんとも思っていなかった。ただ単に、父上にとって都合が悪い人間だから嫌いというだけだ。だが、もしも闇の帝王が復活したなら、対抗できるのはダンブルドアだけのはずだ。

 ハリーが帝王に反抗する必要はなかったはずだ。

 

(そうだ。父上の言う通りだ……ダンブルドアが間違っていて、父上が正しいんだ。そうじゃなきゃ……)

 

 ドラコはルシウスからの手紙を読み返して、自分にそう言い聞かせた。ルシウスは間違っていないはずだと、尊敬する父親を信じた。

 

『ただの一年生がどうやって大人から石を守れるというのだ?ダンブルドアが何かしたことを、ポッターの功績にしたのだろう。ダンブルドアはポッターを持ち上げて、誤った道に進ませようとしているのだ。

 ポッターを救えるのはお前だけだ、ドラコ。

 ダンブルドアの手からポッターを保護し、純血一族のトップとして、お前が彼をこちら側に導くのだ。期待しているぞ』

 

 ルシウスは闇の帝王が復活するとも、ハリーが帝王の復活を阻んだことも信じていなかった。尊敬する父親からそう言われて、ドラコもだんだんと森で感じた恐怖が薄れてきた。ケンタウロスの予言というこれ以上ない証拠のことは、半獣がおかしなデマを流したんだと差別感情を理由にすることによって忘れることができた。ドラコは、父親の指示を守るという体でハリーと交流を続けることにした。できれば闇の帝王なんて、二度と戻らないでくれと思いながら。

 

***

 

 ドラコとの最後の飛行戦を終えて、ハリーたちは本格的に試験勉強をはじめていた。普段からすべての科目の予習と復習をやっていれば、先生の言った細かな解説だとか、要点を見直すくらいしかやることはないと思うかもしれないが、スリザリンの子供たちにはそれ以外にもやるべきことがあった。

 

「ガーフィール先輩。一年生の試験の過去問を見せていただけませんか?」 

 

 スリザリンの後輩たちは、先輩のスリザリン生から過去の問題を融通してもらっていた。ハリーは五年生のガーフィールから、ザビニは二年生の女子生徒から、アズラエルは三年生の女子生徒から、ファルカスはマーセナスやカローの面倒を見ていた四年生の女子生徒からそれぞれ過去問をもらっていた。

 過去の問題を見るという行為は、グリフィンドール生ならばあまりやらない。ハッフルパフ生も、自分で勉強することを選ぶだろう。レイブンクロー生は誰かの頭を覗き見ることで過去問を得ようとするかもしれなかった。

 

 スリザリン生のほとんどが過去問を手に入れるなら、過去問を持っているかいないか、知っているかいないかで少し差がついてしまう。ハリーはどうせなら万全の状態で試験に挑みたかった。ダンブルドアのように賢者の石を作れるようになるまでには、ほとんどの科目で優秀な成績を取る必要があった。ハリーは監督生のガーフィール·ガフガリオンを標的にした。

 

「何で俺を選んだ、ハリー?スリザリンの先輩は山ほどいる。そういうのは他のやつに聞くべきだ。監督生が特定の生徒を贔屓することは問題になると思わなかったか?」

 

 ガフガリオンはいつも通り面倒くさそうに言った。五年生と七年生は、試験を控えて目に見えて落ち着きをなくしていた。ハリーは恐れずに言った。

 

「あなたは僕が知っているなかで、一番頭がよくてかっこいい先輩だったからです」

 

 ハリーはお世辞を言ったつもりはなかった。マクギリス·カローは親切だったが、言動の端々から過激さが見え隠れしていたし、成績もそこまで良くはなかった。

 ガフガリオンはハリーの言葉に心を動かされた様子はなかったが、じっとハリーを値踏みするように見た。

 

「この時期はみんなそう言うンだ。お前、テストの前でだけノートを見せてくれって友達が増えるやつの気持ちが分かるか?都合がいいっなんてもんじゃねえぞ」

 

「僕も、いろんなスリザリン生がそう言ってノートを見にきます。僕はお礼に彼らのノートを見せてもらいましたけど…今、ガーフィールに返せるお礼は持ってないです…」

 

 実際。ハリーは自分のノートを見せるように何人かのスリザリン生からこっそりと頼まれていた。彼らは魔法薬学だったり呪文学だったりが苦手で、ノートを取ることに難儀していた。ハリーも彼らにノートを見せる代わりに、彼らの得意な科目のノートを見せてもらっていた。

 

「……ふん」

 

 ガフガリオンは一呼吸置いて、ハリーに過去問の束を渡した。

 

「そいつをせいぜい上手く使うンだな。読み終わったら綺麗にして返せよ。それを礼の代わりにしてやる」

 

「ありがとうございます!」

 

 ガフガリオンはさっさと立ち去った。ハリーは、やけにあっさりと過去問を手に入れられたのが腑に落ちなかった。

 

***

 

 ほとんどのスリザリンの一年生は、過去問を手に入れて浮かれていた。ザビニやファルカスもほっとしていた側だったが、ハリーは何かおかしいとアズラエルに相談していた。

 

「過去問で点が取れるなら、皆が皆、O(最優秀)かE(期待以上)じゃなきゃ変だ。でも、実際はそうじゃない。アズラエルもおかしいと思うよね?」

 

「ですよねえ。実は僕、やけにあっさりと問題が手に入っちゃって拍子抜けしたんですよ。わりといい対価を用意してたんですけど、いらないって言われましたし……」

 

 ハリーはガフガリオンからもらった呪文学の過去問を見た。問題は授業でやった小テストの内容を中心に、それなりに難しくはあるが解けないほどではない。これならば過去問なしでも、ほぼ満点が取れてしまうだろう。アズラエルの過去問も似たり寄ったりで、ハリーはますます違和感を濃くした。問題の難易度も、出題している内容も細かい違いしかなくほぼ同じだったからだ。違和感を決定づけたのは、スネイプ教授の問題が優しすぎたうえ、問題数も少なかったことだ。スネイプ教授なら、難易度を下げるにしても生徒がきちんと幅広く学習しているかを試すくらいはするはずだった。時間が余りすぎるようなテストを作るとは思えなかった。

 

「アズラエル、問題の写しを取ってくれた?」

 

「ええ、完璧に」

 

 ハリーはコピーをとっておいてから、ガフガリオンからもらった魔法薬の過去問に杖を向けた。ただの勘だが、やってみる価値はあった。

 

「スペシアリス レベリオ(化けの皮よはがれろ)」

 

 ハリーが杖を向けると、過去問はその問題を変えた。問題の難易度にはばらつきがあり、教科書の中でも簡単なものから、ひっかけて間違えやすい薬の効能を聞く問題、巨人薬に関する記述式の問題などもあった。全部を真面目に解いて時間が足りるかどうか、という難易度だ。問題には答えがついておらず、代わりにガーフィール直筆らしき字で、こう書いてあった。

 

「勉強しろ……か。流石は監督生。その通り過ぎて何も言い返せないよ」

 

「話がうますぎると思ったんですよねえ……」

 

 

 ハリーとアズラエルは苦笑しながら過去問にレベリオをかけていった。アズラエルがもらった過去問も、レベリオの下に本物らしき問題が隠されていた。

 

「げぇ?!マジかよ!」

 

 

「じ、じゃあもしかして僕がもらったテストも?」

 

 ザビニとファルカスがもらった過去問も、例外なく隠蔽の魔法がかけられていた。

 

「……まぁ、実際にこれが本物かどうかなんて分からないんだよね。だって過去問なんだから」

 

「これは上級生が僕たちを試すテストなんでしょうね。このカラクリに気がつくかどうかと、これを頭から信じるかどうかの」

 

「当然この過去問は解くとしても、勉強内容を理解するほうが先だよ。僕らは油断せずにできることを全力でやればいいんだ」

 

「回りのみんなはこの仕組みに気がつくかな?」

 

 ファルカスは目を丸くしていた。ファルカスは過去問をもらったことで完全に油断して、勉強に手を抜こうかなと思っていた。

 

「俺は気付かなかったぜ。いつもぼっちの奴とか、友達が作れてないやつは気が付かないんじゃないか?」

 

「普段から勉強してれば、過去問がどうであれ点数はとれるはずだよ。……まあ、この事は黙っとこう。先輩たちがこういうやり方をするってことは、あんまり大っぴらにしても良くないんだろうし」

 

 ハリーたちは図書館にこもって勉強に明け暮れた。ハリーはハーマイオニーが図書館で本の山に埋もれているのを、浮遊呪文で助けたりもした。ハーマイオニーは不安からか、二年生の範囲の問題まで手をつけようとしていて、ロンに大慌てで止められていた。勉強のしすぎでみんなの頭が混乱しているうちに、試験の日になっていた。

 

***

 

(よーし、負けないぞ……)

 

 試験当日。ハリーにとって、ハーマイオニーやドラコとの純粋な勝負の時間はやってきた。一年間の勉強の成果を見せるときが来た。最初の試験は魔法薬学と変身術だった。

 

 スリザリンの一年生は、ほとんどが先輩から過去問をもらっていた。ハリーは後ろの席で試験を受けたので、誰が過去問をもらったのかわかった。パンジー·パーキンソンやゴイルが前の席に座ってテストを受けていたが、彼女たちはテストが始まってしばらくすると、羽ペンの動きが止まった。テストを受ける前の自信満々の様子とはまるで違う。

 

 隠蔽された過去問に気付かず、あるいは気付いても勉強しなかった子供たちは、予想とは違う試験問題を前にして頭を抱えていた。

 

 実際のところ、試験問題は過去問をやったから解けるというものではなかった。過去問とは問題の形式も、配点の割合も違った。ほとんどの試験では記述式の配点の高い問題と、基礎学力を見るためのボーナス問題、そして授業を聞いていれば分かる問題などが混ざっていた。ハリーやドラコ、ノットやアズラエルなどは調子良く問題を解くことができた。ザビニは学科試験のあと、ハリーにこう漏らした。

 

「……俺、今度から教授の話は真面目に聞くようにするわ……」

 

「いい問題だったよね。特にスネイプ教授の試験は」

 

 スネイプ教授は板書の速度が速く、説明はねちっこいほどに深く掘り下げて説明する。一問だけ授業を聞いていなければ分からない問題があったが、ハリーはその問題で満点を取れたという自信があった。もっとも、問題の配点はそこまで高くはなかったが。

 

「切り替えようよ。もう試験は終わったんだ……」

 

 ファルカスは完全に燃え尽きていた。彼は、

 

「まだまだ別の試験があります。僕は座学はともかく学科はダメですから、ザビニやファルカスはそっちで点を取り返しましょう」

 

 

 変身術の実技試験は、ハリーたちにとっては拍子抜けするほど簡単だった。ハリーたちは決闘ごっこで嫌になるほど魔法を使いまくっていたからだ。不安があるとすれば、変身呪文の持続時間が短くて減点されるかもしれない、というくらいだった。

 

***

 

 すべてのテストを終えて、空は驚くほどに良く晴れ渡っていた。ハリーはザビニたちと校庭を歩いていると、スネイプ教授がハリーたちを見送った。スネイプはハリーの目を見ていた。

 

「やあ諸君。今日は珍しい晴れの日です。こんな日は、校庭に出て遊ぶべきだとは思わないかな?」

 

 

 スネイプ教授は笑顔だった。スネイプ教授の嘲笑ではなく、笑顔を見たのははじめてだった。ハリーたち一瞬、ポカンと口を開けた。

 

「そう思います!行こうみんな!」

 

 ハリーは何か良からぬことが起きるのではないかと思いながら、ザビニたちと校庭に駆け出していった。校庭にいるロンとハーマイオニーは、試験にでない範囲まで勉強したことを悔やんでいて、ハリーたちはそこに加わってじゃれあった。

 

 ハリーは、スネイプ教授が遠くからそれを見守っていたのに気付かなかった。日だまりにいたハリーたちを、薬学教授は影から見守っていた。

 

 

 




ハリーくん蛇寮の試験に無事合格!

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