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第二章
少しは強くなりました4

 あるいは複数人での狩りというのもあるのかもしれない。

 レベルアップするのに必要なものが経験値的なものだとしたら複数人で狩りをした時にそれが分配されてしまうのではと波瑠が言った。


 ゲームなんかをやる現代っ子的な意見だが的外れな意見でもないと思えた。


「総合すると強い敵に挑むか、コツコツと狩りを続けるかだね。


 モンスターも同じ等級の中で強さの程度はあるから効率の良い相手もいるかもしれないね」


 レベルの伸びやそれに伴うステータスアップもそれほど一気に伸びていくわけでもなさそうである。

 圭がこれまで見てきた感じでは高い等級の人ほどレベルが高い傾向にある。


 そうなるとよほど狩りでもしない限りレベルアップしないのだろう。

 今の常識では安全に戦うためにあまり格上のモンスターには挑まず、チームもしっかりと人数をそろえる。

 

 世の中一般にモンスターを倒しても強くなれるという認識がないのもうなずける話だ。

 しかし圭と波瑠も成長していないわけじゃない。


『村雨圭

 レベル12

 総合ランクG

 筋力F(英雄)

 体力F(伝説)

 速度F(英雄)

 魔力F(一般)

 幸運F(神話)

 スキル:真実の目、導く者

 才能:類い稀な幸運』


 圭のレベルも上がり魔力もようやくFになった。

 なんだか平均的な能力値であるがオールGの頃に比べたら全体的に1つ強くなった。


 忠成と戦った時の不思議なステータスアップはいつの間にか消えてしまっていた。

 どうやったら発動するのかも分からない。


『弥生波瑠

 レベル10

 総合ランクG

 筋力F(英雄)

 体力G(一般)

 速度E(E +)(神話)

 魔力F(英雄)

 幸運G(英雄)

 スキル:風の導き

 才能:有翼のサンダル』


 波瑠も1つレベルを上げてスキルが覚醒した。

 ステータスに変化はなかったけれどスキルなるものが使えるようになるのは期待が持てた。


 スキルと才能の違いはイマイチよく分かってないが話し合いの中で出た一応の結論としてはアクティブスキルとパッシブスキルのようなものではないかとなった。

 スキルがアクティブスキルで必要な時に自ら発動させるもので、才能がパッシブスキルで常時発動しているものなのではないかと予想した。


 波瑠の有翼のサンダルも常に発動しているのか速度にバフが付いている。

 まだまだデータは足りないので調べていく必要があるがそんなに深く考えなくても発動するなら良いだろうと最後には諦めた。


「とりあえず当面はF級のモンスターを狩ってレベルアップを図るしかないね。


 危険を冒して急激にレベルアップする意味はないからねぇ」


 同じ等級のモンスターであればレベルアップできることは分かったので低レベルのうちは無理はしないで狩りを続けていけばいい。

 そこの意見はみんな同じであった。


 強くはなりたいがギリギリを攻めていく必要はない。

 ここ最近入院することもあったし、そんなことないのが1番である。


「こうなってくると色々と必要なものもあるねぇ……」


「ちゃんと自分たちの装備ぐらい必要だね」


 無理はしないが本格的にレベルを上げていくこともみんなの方針として固まった。

 そうなるといつまでも私用で装備を借りるのもはばかられる。


 特に圭はG級となっているし毎回波瑠の分まで多めに装備を借りていっては不審に思う人もいるかもしれない。

 自分たちの装備を用意しておかねばならない。

 

 装備品にもステータスにバフ効果を持つものがあることが分かってしまったので一定の品質の装備が欲しいところである。


「お買い物だね?」


「そうだけど……波瑠の分どうしようかな」


「実は私もいくらかお金あるんだ!」


「子供のお小遣いじゃ……」


「もう、子供扱いしないでよ!


 襲われたのは私だから、保険会社が慰謝料代わり、口止め料の示談金として結構なお金を払ってくれたの。


 そのお金は私のだからってお母さんが私にそのまんまくれたんだ」


「そうなのか」


「あんまり使う気もなかったけど装備買うなら私も自分で買えるよ!」


「まあ見に行ってみるだけ見に行ってみようか」


「覚醒者の装備のお店ってどこにあるの?」


「知らないのかい?


 私も知らない」


「調べるね」


 圭も夜滝も覚醒者として活躍したことないので装備を買ったこともない。

 どこにお店があるのかも知らないので波瑠が調べてくれることになった。

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