弊社は明治の頃、ご先祖の八兵衛が知多半島は大府吉田の地にて、この付近で揚がる良質で新鮮な魚を使いかまぼこ作りを始めました。その後息子の角蔵が加わり、この二人の名前から「八角」と名付けられ、代々ここ知多半島で魚肉練製品を作り続けております。八角の「八」という漢字は皆様もご承知の通り「末広がり」を意味する大変縁起の良い文字です。会社の屋号にたまたま「八」が入っていた…。これもひとつのご縁と捉え、お客様はもちろんの事、当社と関わる全ての方々が「末広がりな幸せ」を感じられるような企業を目指してまいりたいと願っております。「和食」が無形文化遺産に登録され、日本食全体が世界の注目を集めるようになってきました。これも日本人ならではの心のこもったお料理が、世界中で認められた事かと思いますが、実はかまぼこ製品も食する人に気遣った心のこもった日本の伝統食なのです。かまぼこが我が国の歴史に初めて登場したのは平安時代初期の古文書の中で、棒の先に魚肉すり身を付けて焼いた物が描かれていました。それからおよそ900年、こんなにも永い間食べ続けてこられたという事は、かまぼこ製品は人間にとってなくてはならない食べ物だと昔の人々は分かっていたからではないでしょうか。その一つの要因として、最近の研究によって魚肉練製品の驚くべきパワーが分かってきました。体内で合成できない必須アミノ酸をバランス良く含んでいる事や、赤身魚に多く含まれるＤＨＡやＥＰＡの摂取。また鉄分やカルシウム補給など。かまぼこ製品は栄養の宝庫である事が、長きに渡り食べ続けてこられている要因なのです。私たちはお魚のこうした無限大なパワーを信じ、これからもかまぼこ製品を作り続けてまいります。そして今まで以上に素材にこだわり味にこだわり、体に優しい商品づくりを目指してまいります。新たな時代を迎えた八角株式会社に対し、これからもご指導ご鞭撻の程、心よりよろしくお願い申し上げます。