玉川徹氏、性的少数者の“女湯問題”に解決案提示「社会の工夫で乗り越えられる」
元テレビ朝日の玉川徹氏が26日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演し、“女湯問題”の解決策を提案した。
性同一性障害の人が戸籍上の性別を変更する場合、生殖能力をなくす手術を事実上求める性同一性障害特例法の規定(生殖能力要件)が憲法に反するかどうかが争われた家事審判で、最高裁大法廷(裁判長・戸倉三郎長官)は25日、規定を違憲、無効とする決定を出した。戸籍上の性別を変更するための要件として「生殖機能をなくす」という点は「違憲」と判断されたが、一方で「変更する性別の性器に近い見た目を持つ」という要件(いわゆる外観要件)については、高裁への差し戻しとなった。
トランスジェンダーの人々にとっては新たな一歩が刻まれたが、一方で見た目(=外観)の問題は残された形となった。
MCの羽鳥慎一アナウンサーは「社会的容認の問題だと思いますが、トイレとかお風呂とか男女で分けられる公共の場の利用に関する議論っていうのも出てくる」とコメント。これに玉川氏は「例えば女性が入るお風呂に男性の体のまま入ってくると混乱が起きるっていう話があるんですけど、その問題と少数者の方々が手術をしなければ性別変更が認められないっていう問題はトレードオフ(一方を追及するために、もう一方を犠牲にすること)じゃないと思う。お風呂の方は別の対策が取れると思う」と語った。
「湯あみ着っていうのがあってですね、認められてる温泉とか増えてきてるんですけど、手術をした跡があったりとか、裸を人に見せたくないっていう人がいて」と入浴専用の衣類があると例示。「社会の工夫で乗り越えられると思う」と力説した。性的少数者を「『社会で包摂(包み込む)しましょう』って考えるか、『排除しましょう』って考えるか、人としてのあり方の問題」と指摘した。ただ、男性がトランスジェンダーのふりをして浴場などに入り込むような危険性については触れなかった。
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