おととし2020年 7月の豪雨で自宅などが損壊した被災者8人が代金を支払ったのに工事が行われないなどとして、2つの建設業者に損害賠償などを求める訴えを熊本地方裁判所人吉支部に起こしました。

工事代金の返還などあわせて約5000万円の賠償を求める訴えを起こしたのは、2020年の7月豪雨で自宅などが被災した50代から80代の8人です。


弁護団によりますと、人吉市の匠工務(タクミコウム)と八代市の共栄建設(キョウエイケンセツ)は豪雨直後から去年にかけて工事代金を受け取りながら、未着工または作業途中の状態が続いているということです。


弁護団は、2つの建設業者は施工の完了が不可能だと分かった状態で契約を結んだと主張し、団長の原 彰宏(ハラ アキヒロ)弁護士は「極めて悪質で詐欺に近いものだ」と訴えています。


共栄建設は取材に対し「被災者の主張には事実と異なる部分がある」とし、匠工務店は電話がつながらない状態です。