数学における指数計算は、一見複雑に見えることがありますが、実は非常にシンプルな原則に基づいています。
特に、同じ底(べき乗されている方の数※)の指数同士のわり算は、基本的な指数法則を理解していれば簡単に解くことができます。
今回は、そのような計算問題に挑戦してみましょう。
この問題を通じて、指数計算の基本原則を理解し、数学の計算能力を高めましょう。
※この問題では「4」の部分の数を指します
問題
次の計算をしなさい。
4^8÷4^2
この問題では、指数を含むわり算を行います。
指数計算の基本原則を適用すれば、簡単に答えを導き出すことができます。
答えはわかりましたか?
正解は「4096」です!
解説
この問題の正しい答えは「4^6」、すなわち「4096」です。
では、どのようにしてこの答えにたどり着くのか、その手順を見ていきましょう。
指数法則によると、同じ底の指数同士のわり算は、指数の引き算によって計算できます。
4^8÷4^2
= 4^(8-2)
= 4^6
では、4の6乗をどのように計算すれば、よいでしょうか。
もちろん「4を6回かけ算」ということも可能ですが、少し大変な計算になります。
そこで、4=2^2を利用してみましょう。
4^6
=(2^2)^6
=2^12
よって、今回の計算問題を簡単にすると、「2の12乗」ということになります。
「2を12回かけ算」だから、結局大変な計算ではないか、と思われるかもしれませんが、「2^10 = 1024」ということを知っていれば簡単です。
2^12
=(2^10)×(2^2)
=1024×4
=4096
「2^10 = 1024」は、プログラミング関係のお仕事をされている方にとっては、常識のような計算ですね。
まとめ
今回の問題を通じて、指数計算の基本原則をご紹介しました。
同じ底の指数同士のわり算は、指数の引き算によって簡単に解くことができます。
このような基本的な数学の原則を理解しておくことで、より複雑な数学的問題にも対応できるようになりますよ!
監修:SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」。