自分の画力を上げたい人
「こんなテクスチャが欲しいのだけど、どこかにないかなぁ」
「もっと高解像度なテクスチャはないかなぁ」
「自分でテクスチャ作るのは面倒だなぁ、そもそもそんな時間がない」
そんなことに悩んでいる方に向けた記事である。
今回ご紹介する内容は
建築CG制作にはテクスチャ素材が欠かせない。
国内のサイトで手に入るものは、低品質なものばかりで悩んでいる方も多いのではないだろうか。
よりクオリティの高いCGパースを制作したいなら、テクスチャも高品質なものが当然必要である。
今回紹介する6つのサイトは、どれも高いレベルのPBRテクスチャを提供してくれる。
利用規約等、注意が必要ではあるが、無償のものばかりなので積極的に利用していこう。
いままでよりも、クオリティの高いレンダリングができるようになるだろう。
1. テクスチャとPBRについて
テクスチャやPBRマテリアルについて、その意味を把握してない場合はこちらの記事で理解を深めておこう。
テクスチャ素材選びに役立つ内容となっている。
2. テクスチャ配布サイト「textures.com」
老舗のテクスチャダウンロードサイト。
最近の素材はほとんどがPBRに対応しており、ノーマルマップ・ディスプレイスマップも用意がある。
テクスチャの他に、3DモデルやHDR画像などバリエーションに富んだ素材が見つかる。
2-1. どんなタイプのテクスチャーがある?
比較的建築系に特化した内容となっているので、ほとんど主流なものはこちらで揃う。
クオリティも高いものばかり。サブスタンス用シェーダーも用意されているのでパラーメーター調整で多様なテクスチャが作り出せるだろう。
汚しなどの表現用にオーバーレイテクスチャや、リアルなライティング用にHDR画像、オーナメントを始めとする3Dデータもある。
▼汚しについてはCinema4D+CoronaRenderを利用してこちらの記事で解説している。
>>頂点マップで剥げ・シワ加工!CINEMA4Dで建築CG
2-2. 無料でどこまで利用できる?
2k以上の大きなものは有料会員限定となっているが、無料会員でも1k画像をダウンロードが可能。
1024×1024ピクセル画像・1ダウンロードで1クレジットの消費だが、1日に15クレジットを提供してくれる。
繰越での利用は残念ながらできない。
弊社では有料会員として利用しているが、「15クレジットで足りない」となった緊急時を除き、無料会員登録で十分だと思われる。
3. テクスチャ配布サイト「ShareTextures.com」
CC0ライセンスの高解像度テクスチャサイト。
建築ビジュアライゼーションに従事している建築家グループによって運営されいるので、建築パース利用に適したテクスチャが多数ある。また、ほとんどのテクスチャが4096×4096ピクセルのセットで構成されている。
3-1. どんなタイプのテクスチャーがある?
一般的な壁床天井に使用される材料は用意されているが、海外ぽさが強く利用には多少の修正は必要かと思われる。
サブスタンス用シェーダーもあるが、こちらも若干クセが強めな印象である。
3-2. 無料でどこまで利用できる?
マテリアルアイコンの上部に「PATRON ONLY」(月額5ドル~)がないものはすべて利用ができる。
2kから8Kまで選択可能。ダウンロードはグーグルドライブを介して行われる。
>>「ShareTextures.com」の公式サイトはこちら
4. テクスチャ配布サイト「TEXTURE HAVEN」
最大8K PBR HDRI配布の姉妹サイトもある。
背景CGデザイナーが立ち上げたサイトなので、建築パースというよりゲーム系のテクスチャが多い印象である。
4-1. どんなタイプのテクスチャーがある?
一般的なジャンルは取り揃えている。
8k画像まで登録なしでダウンロードができる。テクスチャのクオリティは「Textures.com」あたりと同等。
4-2. 無料でどこまで利用できる?
こちらもパトロンシステムで成り立っているが、無料でほとんどのコンテンツが利用できる。
5. テクスチャ配布サイト「Architextures.org」
手続き型のテクスチャ配布サイト 有料でバンプやおそらくディスプレイメント用の画像も利用できるようだ。
建築パース制作にはとてもよさそうな印象。
特殊なタイルや石の割り付けを反映しなければならないときや、目地を際立たせたい場合はジェネレーター式でオリジナルを作成して利用するとよいだろう。
5-1. どんなタイプのテクスチャーがある?
上画像のような一般的なテクスチャをベースに、貼り方や目地幅などをパラメーターで調整していく。
石・木・コンクリート・タイルなどの用意がある。
5-2. 無料でどこまで利用できる?
残念ながらBump用のマップについては月額645円の有料会員登録が必要となる。
Diffuseは無料でダウンロードできるので、そちらをベースに自分でその他のチャンネルを用意する必要があるだろう。
>>「Architextures.org」の公式ページはこちら
6. テクスチャ配布サイト「cc0textures.com」
自然素材多めの構成で最大8kサイズのデータがダウンロードできる。
汚しがかかってるテクスチャが多いので、こちらもゲームや背景CG作成時に利用するのがよいかもしれない。
6-1. どんなタイプのテクスチャーがある?
こちらも一般的なものはそろっておりますが、若干数は少なめ。
サブスタンス用シェーダーについては結構利用できるものがあるので、そちらでマテリアルを作成している方はこちらのデータを利用するとよいのではないか。
6-2. 無料でどこまで利用できる?
こちらもパトロンシステムで成り立っているが、無料でほとんどのコンテンツが利用できる。
7. テクスチャ配布サイト「SketchUp TEXTURES」
建築・マテリアル・自然素材とジャンル分けがされており、建築パース制作に向いてるテクスチャ達が数多く用意されている。
今回紹介したサイトの中では、種類は一番多い。
7-1. どんなタイプのテクスチャーがある?
ジャンルとしてはほぼ完ぺきにカバーされている。
日本的なテクスチャ(和室等)はなかなか見つからないものですが、こちらのサイトではそれらも収容している。
7-2. 無料でどこまで利用できる?
無料会員登録で1k程度の画像がダウンロードできる。
PBRマテリアルのダウンロードも、年間12ユーロのクラブメンバー登録で1日50テクスチャのダウンロードが可能なのでコストパフォーマンスは高めである。
>>「SketchUp TEXTURES」の公式ページはこちら
8. テクスチャ作成専用ソフト 「Substance Designer」
なかなか探しているテクスチャが見つからない場合は、自作する必要がある。そんな時にはSubstanceDesignerの利用がよいだろう。ノードベースでプロシージャルなテクスチャが作成できるソフトなので、PBR向けのテクスチャ生成に適している。作り方の数式を把握していれば、誰でも同様のテクスチャーをセンスを問わず理屈でつくることができる。
と、ここまでいいことづくめの印象があるソフトだが、習得にはかなりの時間を要するだろう。
というのも、Substance Designerには様々なエフェクトを持つノードが多数あり、それらを覚えていく必要がある。
建築パース制作では、そもそも自作でテクスチャを作成する機会が少ないので、SubstanceDesignerに触れるのもそう多くない。そんな中で習得するのは容易ではない。
しかしながら、今後もユーザーと共に生成数式情報も増えていったり、数値パラメーターでテクスチャが調整できるSubstancePlayerは今後に期待である。
>>Substance Designer
>>SubstancePlayer
建築パース制作に無料で利用できるテクスチャサイトまとめ
以上が【建築パース】「無料」で利用できる高品質テクスチャサイト【6選】になる。
建築パースの仕上がりには高画質なテクスチャ素材が必須である。
国内のサイトでは低解像度でひと世代ふた世代も前のクオリティばかり。英語によるサイトになるので利用のハードルは高いが、無料で利用できるところばかりなので是非利用するべきだ。
その他、建築パース制作に利用できる素材の記事はこちら
>>建築CG制作のプロが普段利用している3Dモデル素材・サイト7選
>>【建築パース】プロが徹底解説 切り抜き人物・CG素材とその合成方法
>>【建築パース】プロが徹底解説 切り抜き樹木・植栽素材とその合成方法
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