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味わいバス停は生きている

幸町,思案橋
 さいわいちょう / しあんばし

タノシーくんより

まずは写真しゃしんをパラパラとていって、そのまわりに興味きょうみのあることがいてありそうならんだらいいぞ
(ぜんぶんだほうがおもしろいよ)
漢字かんじめないひとはおとなのひとや、おにいさん、おねえさんに、よんでもらってね
最終修正:令和6年2月3日 (2)
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::幸 町

 [18]花里線や[19]笠舞駅西線が停まるバス停で、鱗町交差点から犀川大通りへ入って最初の停留所です。

 かつてこのあたりは「百姓ひゃくしょう町」と呼ばれていたそうですが、昭和39年(1964年)4月1日の町名変更により「幸町」となりました。ですから町名としては比較的新しいのですね。

 その町名は地域住民からの要望によるもので、ドイツの詩人カール・ブッセの『山のあなたの空遠く 幸い住むと人のいう』という詩にあやかって名付けられたのだそうです。

 バス停のほうがメジャー過ぎてあまり知られていませんが、地名としての正式な読み方は「さいわいまち」だそうです。


 
 郊外方向のりばです。80年中期以降に多く建設された標準的なシェルター上屋です。北鉄公式サイトの時刻検索ページでは「幸町-A」で登録されています。


 
 このバス停では、シェルターの前にはバスは停まりません。バスベイの窪みがシェルターとは少し離れて配されているためで、そこへ移動して乗車するよう案内した紙が貼ってあります。


 
 鱗町交差点~笠舞交差点間はリバーシブルレーンが採用されており、朝のみセンターラインが移動し、鱗町方向3車線・笠舞方向1車線の可変車線となります。

 リバーシブルレーン実施時、1車線のみになる笠舞方向でバスが停車すると流れが悪くなることからバスベイが新設されたようですが、この付近の歩道が狭いため、おそらくバスベイの位置にシェルターを移設することができなかったのでしょう。


 
 反対側、市内方向のりばです。シェルターは昭和61年(1986年)1月中旬から下旬にかけて建てられたものです。北鉄公式サイトの時刻検索ページでは「幸町-B」で登録されています。


 
 バス停近くにある「マルエーmini幸町店」は令和2年(2020年)9月16日、旧北陸銀行犀川支店の建物を利用しオープンしました。マルエーminiでは野町店も北銀の居抜きです。


 
 犀川大通りと本多通りがクロスする鱗町交差点です。県内でもかなりはやい時期に自転車専用信号機が設置された場所でもあります。


:: 思案橋

 幸町のひとつ東部車庫寄りのバス停で、所在地としては菊川2丁目にあたります。


 
 郊外方向のりばです。70年代~80年代初めにかけて多く建設された青屋根を持つ初期の上屋となっていますが、幸町と同様にバスベイは離れています。

 北鉄公式サイトの時刻検索ページでは「思案橋-A」で登録されています。


 
 こちらは接近表示部分にしっかりした表示板が貼り付けてあります。


 
 上屋から離れたバスベイに停車する[18]東部車庫ゆきです。


 
 市内方向のりばです。北鉄公式サイトの時刻検索ページでは「思案橋-B」で登録されています。

 00年代タイプの屋根の丸いシェルターが設置されていますが、いまのものに建て替えられる以前は反対側ののりばと同様の青い屋根の上屋でした。


 
 バス停近くの押ボタン信号機も、バス停と同じく「思案橋」を名乗っています。


 
 思案橋信号機前にある今井金箔さんです。かつて思案橋での車内放送では『仏壇と贈り物の金の店、今井金箔前でございます』と流れていたものでした。


 
 バス停名の由来になっている「思案橋」です。犀川大通りではなく、昔からある小路に位置し、勘太郎川を渡るとても小さな橋です。

 「思案橋」はこのあたりに居住していた藩士が「今日は“東“へ行こうか”西“へ行こうか」と思案したことから付いたという説、同じく藩士が「今日はお茶にしようかお酒にしようか」思案したことから、あるいはこのあたりに悪いキツネが住んでいて、女性や子どもに化けて通行人の所持品を盗み、気づいた人が、何者に盗まれたのかと思案したため……という説も。

 とにかく諸説あるようですが、橋の上で考えたということには違いないようですね。


\考えて考えて☆/
 


 こちらのページもどうぞ
 →本多町
 →猿丸神社前


参考文献
 「角川日本地名大辞典 石川県」
 「北國新聞縮刷版」各号
 北鉄社内報「ほくてつ」各号
 「金沢・町物語」高室信一・著(能登印刷出版部)


*バス停は生きていますので、外観や表示類、風景などには変化が生じている可能性があります。あしからずご了承下さい。
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