1980年7月。
日本ではアメリカよりも一ヵ月
早く劇場公開された。
衝撃作。
訓練中の米海軍空母ミニッツが
タイムスリップして1941年12月
6日に時空転移してしまった。
翌日12月7日(日本日時12/8)は
日本軍が真珠湾に攻撃する日だ。
さあ、時代を飛んだ米空母は
どうする。
劇中挿入曲 Mr. and Mrs. Tideman
は日本人作曲者によって後年
「聖母たちのララバイ」として
盗作された。盗作を表明したた
めレコード大賞の選考から除外
された。
また、明らかに後年の劇画「ジ
パング」は、本作品をベースに
して練られたものだろう。
ラストシーンまで同じような表
現設定にしている。
数十年ぶりに観たが、見応えの
ある作品だ。
チャーリー・シーンの父のマー
ティーン・シーンが息子チャー
リーにそっくり、いや、息子が
父に瓜二つだ。
この映画は、いろいろなシーン
が実に面白い。
なお、放題は現在は「ファイナル・
カウントダウン」だが、1980年
の劇場公開時には「ファイナル
カウントダウン」だった。
映画ファンだけでなく、航空機
マニアも存分に楽しめる作品。
零式戦闘機は米国機改造模造機
だが、他はすべて実物軍用機
(1980年当時の現役機)が使用
されている。米海軍全面協力だ
からこそできた映画作品だ。
タイムスリップSF軍事物映画と
いう新たなジャンルを確立させ
た作品でもある。
この作品以前に、日本映画の
『戦国自衛隊』(公開1979/原作
1971)があるが、本格的ハリウッ
ド映画のタイムスリップ軍事物
で成功したのは本『ファイナル・
カウントダウン』だった。