第006回 『ヴァルキュリア』を解説するであります!
  
 
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   陣中日誌へようこそ……
 
 
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   ど、どうしたのヘレナ?
 なんだか、いつもと様子が違う……
 
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   トマソン一等兵……
 ワレワレ『ヴァナルガンド』の
 正式名称はなにかね?
 
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 (また、何か変なものに
 影響を受けたのかな……?)
 
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 答えんか!
 トマソン一等兵!
 
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 は、はい!
 『アンチ・ヴァルキュリア部隊』であります!
 
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 そうだ……
 ワレワレは『ヴァルキュリア』に
 対抗するための部隊。
 ゆえに、対象のことをよく
 知らなければならない。そうだな?
 
 
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 イエス、マム!
  
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   これから、
  『ヴァルキュリア』について話そうと思う。 まず、なにより気になるのは……
  
 
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  あの、大きなおっぱい! あの、大きなおっぱい!
 
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 こらー! ヘレナ!!
 女の子がそんなの
 言っちゃだめ!
 
 
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 えー? なんでよー?
 気になるでしょ、あのおっぱい。
 
 
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 僕は別に……
 まあ、人は自分に無いものを求める、
 って言うしね……
 
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 どういう意味よ、
 ブルム!
 ワタシ、Dあるもん!!
 
 
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 ……へレナのエアーD発言はさておき。
 
 
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 むー!
 
 
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 表題にもなっている
 『ヴァルキュリア』について話すのは
 いいことだと思うよ。
 
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   ヴァルキュリア……
  僕たちの世界では伝説上の存在です。
  
 
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 ある意味、神さまみたいなモノだよね~
 実際、ヴァルキュリアを崇めている
 『ユグド教』っていう
 マイナー宗教もあるくらいだし。
 
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 そんなヴァルキュリアが
 現実のものとして認識されたのは、
 『解放戦争』のおよそ10年前、
 当時まだ王国だったルーシが
 戦場に投入したことが初めとなります。
 
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 神さまを戦争に利用するっ
 ていうのも、スゴい話だよね……
 
 
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 それまでも「歴史の陰にはヴァルキュリアあり」
 と言われ、
 歴史に名を残す人たちの背後には
 ヴァルキュリアがいたとされてはいましたが……
 やっぱり、実感を持って
 認識したのは、この時点からですね。
 
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 わずか10年たらずで、
 帝国にまで登りつめたルーシ……
 その原動力は、まちがいなく
 ヴァルキュリアの圧倒的な力です。
 
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 すっごく強いみたいだよ!
 『ヴァルキュリア:相手は死ぬ』くらいの強さ。
 まあ、神さまだしね……
 いろんな咒術も使うみたいだし。
 
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 戦場でまみえ、運よく生き残った
 兵士たちが一様に伝えるのは、
 ヴァルキュリアが歌う
 『死の歌』の恐怖についてです……
 美しい歌声とは裏腹に、聞くと
 苦悶のうちに死に至るという……
 
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 だからヴァルキュリアは
 『死神』なんても呼ばれてるんだよ。
 怖いよね、『死神』だってさ……
 あんなおっぱいなのに……
 
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 とまあ、そんなヴァルキュリアを
 擁する『ルーシ帝国』に
 狙われているのが僕たちの国
 『ユトランド王国』なわけです。
 けっこうヤバいってことが、
 お分かりいただけましたか?
 
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 でも、安心して!
 そんなヴァルキュリアに対抗するために、
 ヘレナちゃんが率いる
 『アンチ・ヴァルキュリア部隊』、
 通称『ヴァナルガンド』が
 結成されたんだから!!
 
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 率いているのはアムレート隊長だけどね……
 次回は僕たち『ヴァナルガンド』
 について説明しようと思います。
 どうやってヴァルキュリアに
 対抗しようとしているか、とかもね。
 
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 『陣中日誌』記録任務、
 完了!
 解散!!
 
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 あ、ノリが最初に戻った。