復讐

俺は虐待派、今日も糞蟲求めて公園へとやってきた。
居る居る糞蟲どもが。
さて、どいつを潰してやろうかな?

「デスデーッス」
「テチュー、テチュテチューン♪」

いい奴を見つけたぜ、親子の野良実装がほのぼのと戯れている。
リンガルで会話を読んでみたが愛情ある親子みたいだ。
よし、今回はコイツらに決めた!

「あんまりはしゃぐと転ぶデスよ」
「大丈夫テチュ!転んだりしないテ…ヂ!」
「ほらほら、言った傍から…大丈夫デス?」
「平気テチュ!ワタチは強いからこれくらいじゃ泣かないテチュ!」
「デフフ、お前は強い仔デスね、ママは嬉しいデス」
「ワタチは1人でも起き上がれるテチュよ、ママ」
「さすがはワタシの自慢の仔デス」
「よいしょっと!ママ!見てテチュ!ワタチはちゃんと1人で起きテヂュベェ!?」
「デェ!?」

全くおぞましい光景だぜ、糞蟲如きが何を幸せなシーンを演じてやがる。
親実装は何が起きたか分かっていないようだな。
仔は踏み潰したが念のためにグリグリと地面と更なるキスをさせてやろう。

「デ…デデ…」

親実装はブツブツと呟きながら俺の靴の下敷きになった仔実装の元へゆっくり歩み寄る。
俺が足を上げるとそこには完全に地面と同化した赤緑の汚物の残骸があった。

「デ…アァァァ…」

親実装は我が仔を抱き上げようとするが抱きしめられるのは汚物まみれの実装服だけだ。

「デ…デデェ…」

両目から血涙をドバドバ流しながら小刻みに震え…

「デッギャアアアアアアアアアーーーーーーーー!」

号泣した。

「デッオオオオオオオオオオーーーーーーーーー!」

やっぱ愛情ある糞蟲の魂の叫びは最高だね、心地よい響きだ。

「デッブオオオーーーーーーーー!オオオオオオーーーーーーー!」

さて、テンプレ通りならそろそろ仔を失った悲しみに偽石が耐えられずにくたばるはず。

「デッズオオゥウ!」

ん?親実装が凄まじい形相で俺を睨んでいるぞ。

「何故デズ!何故ワタシの可愛い子供を殺したデズ!何も悪いことしてないのに!」

テンプレ通りのセリフをありがとう、けどそれじゃ俺の心には届かないな。
俺が親実装の言葉を鼻で笑ってやると親実装はさらに怒り狂った。

「ニンゲン!お前だけは許さんデズゥ!ぶっ殺してやるデズゥ!」

俺に対する怒りが仔を失った悲しみを上回ったようだな。
とりあえず自滅は免れたか。

「何とか言えデズ!」
「出来るもんならやってみな、俺は逃げも隠れもしない」
「いい度胸デズゥ!」

ポフポフポフ

俺の足を何度も殴る親実装。
痛くも痒くも無いんだが。
すると今度は噛み付いた。
だが俺はジーパンを穿いている。
実装如きで噛み千切れるほどヤワじゃない。

「デッガーーーー!」

どうやら自分の歯のほうが限界を迎えたようだ。
口を押さえ地面を転がっている。

「どうした?俺をぶっ殺すんだろ?早くやれよ、俺は一歩も動いてないんだぞ」
「デ…デデ…!」

全力の攻撃でも俺にダメージすら与えられない絶望的な状況だが俺に対する闘志は衰えていない。

「悪いがお前にいつまでも付き合ってる暇は無いんだ、そろそろ帰らせてもらうよ」
「ま…待てデズ!まだ勝負は付いてないデズゥ!」
「本来ならこの場で殺す所だがお前の闘志に免じて助けてやるよ、じゃあな」
「ふざけるな!仔の仇めぇ!」
「ふむ、ならこうしよう」
「デ?」
「俺は休日にはだいたいこの時間に公園に来る、その時までに俺を殺す方法を考えておきな」
「そんな事言って逃げる気デスね!?そうはいかんデス!」

そう言って再び俺に向かってくる親実装を軽く足で踏みつけ動けなくしてから話を続ける。

「糞蟲相手に逃げるかよ、俺が今度来る時までにその小さな脳みそをフル回転させることだ」

そういって俺は親実装を思いっきり蹴り飛ばした。
親実装が「デブォーーー!」と叫びながら茂みの奥へと消えていく。
さて、次に来る時が楽しみだぜ。

次の休日

さーてと、あの親実装はどうしてるかなー?
人間に敵わないと逃げたか?それともまだ俺への復讐に闘志を燃やしているのか?
結果は後者だった。
俺が公園へ足を踏み入れると茂みの中から一発で分かるほどの殺気を感じる。

「デズゥゥ…グゥゥゥ…」

どうやらあれで隠れているつもりらしい。
茂みに隠れながら親実装が俺を睨んでいた。
隠れるならせめて黙れよ、バレバレだろうが。
どうやら俺の隙を狙っているらしい。
結果は見えているが暫く付き合ってやるか。
気づかないフリをして茂みの前を通り過ぎる。
そしてこれみよがしに大きな欠伸をしてみせた。

「今デスゥ!」

その瞬間、親実装は茂みから飛び出し俺に突撃を開始する。
手には錆びた釘。
今回の武器はそれか。
確かに皮膚に直接刺されれば痛いだろう。
だが!

「くらえ!ドライブシューーート!」
「デッブオオォォォォォーーーーーーーー!」

一瞬で振り向いた俺は渾身のシュートを放った!
親実装は体を回転させながら公園内を飛んでいき、そして

ボチャン

噴水に落ちた。

ブクブクブク…

死んだか?

ザバァ!

「デブホッ!ブホ!ブホ!デェェェーーー!」

全身に俺から受けたダメージが残っているため思うように動けないようだ。
そもそも実装は泳げないしな。
このまま溺れ死んで終わりかな?

「デェ!デゲホッ!デェ!デェ!デェ!」

ふむ、運良く噴水の縁に手を掛けられて命は助かったようだ。
しぶといじゃないか、益々気に入ったよ。
さすがに体力のほとんどを使い果たしたんで今日はもう襲ってはこないだろう。
今日はこれで帰るとするか。

次の休日

さて、今日はどんなショーを見せてくれるかな?
俺が公園に入ると早速茂みから殺気が。

「デズゥゥ…グゥゥ…」

またかよ、同じ手が何度も通用すると思ってるのか?
どうやらあんまり頭はよくないようだな。
今回は気づかないフリはやめて忠告してやる。

「おい、バレバレだぞ」
「デデェ!?」
「お前バカだろ」
「…デププ」
「何笑ってやがる」
「バカはお前デスよ」
「あん?」
「それ!今デスゥ!」
「「「テチャーーー!」」」

ブスブスブスゥ!

「痛!」

茂みに隠れていた親実装の足元から仔実装が突然出てきて俺の足に攻撃を仕掛けてきやがった!
どうやら仔実装どもは裁縫用の針を持っていたようだ。
それに今日は薄めのズボンを穿いていたのでズボンを貫通し俺の皮膚に命中した。

「デププ!作戦成功デスゥ!さあ!トドメデス!一斉攻撃開始!」
「「「テッチューーーー!」」」

やるじゃないか、実装相手とはいえ俺自身も油断が過ぎたようだな。
それにしても今のは痛かったぞ…

「痛かったぞーーーーーーーーーー!」
「「ヂュボォーーーーーーー!!」」

一瞬で仔実装2匹を粉砕、残りの仔実装を掴む。

「テー!テテテテテテ!!」

恐怖で脱糞する仔実装、もはや俺に対する戦意は喪失しているようだ。

「お前は殺さん、生き地獄を味わうがいい」

ブチブチィ!

「テェ!?テッチャーーーーー!」

仔実装を禿裸に剥くと親実装へと返す。

「奴隷の禿裸の上に仔実装だ、油断してるとすぐに同族の餌になるぞ、せいぜい気をつけるんだな」
「マ…ママ…」
「な…何て事デス…」

この仔実装どもは新たに生んだガキのようだな。
親の指示で一斉に襲い掛かってきた所を見ると胎教で俺に対する復讐心などを植え付け今日まで教育してきたのだろう。
しかし仔に対する愛情は変わらないらしく禿裸になった我が仔と俺に殺された仔を見つめ血涙を流している。

「以外に頑張ったが俺を殺すには至らなかったな、だからこれは俺を殺せなかった罰だ」
「デ?」

ブチィ!

「デ…?デデ…?」

俺は親実装の前髪を引き抜いた。
そして呆然としている親実装を無視し広くなったデコにマジックで「肉」と書いてやる。

「ぷっ!お似合いだぞ、記念に写真を撮ってやろう」

俺は携帯カメラで茫然自失になっている親実装を撮った。

「んじゃ今日は帰るわ、いいおみやげありがとさん」

俺が公園を出る頃にようやく親実装は事態を把握し「デッギャーーーーー!」と叫んでいた。

次の休日

ぶっちゃげそろそろ奴に付き合うの飽きてきたな。
そろそろ殺すか?

「テェェン!テェェン!」

いつも親実装がスタンバってる茂みには前回俺が禿裸にした仔実装が泣いていた。
つーか、生きてたんか。
肝心の親実装は…

「デッズオオオーーーーーー!」

ヒラリ

「デェ!?」

ブシャ!

たった今地面とキスした所だ。
今回の作戦は仔実装を囮にしそれに注意を引き付けた所で真上から攻撃するもの。
つーか、公園に入った時から木の枝にしがみ付く親実装の姿が見えてたからなぁ。
作戦バレバレ。
それよかどうやって木に登ったんだろうな。

「デ…エェェ…」

顔面を地面に強打したというのにもう復活しやがった。
意外と再生能力が高いのかもしれん。

「ご苦労さん、でも無駄だったね」
「つ…次こそは必ず…殺す…デス」
「はいはい、そんじゃ今回俺を殺せなかった罰を受けようね」
「デェ!?デッギョアアアーーーーー!」

今回の罰は親実装の片目を焼き潰すというものだ。

「これで二度とお前は仔を生むことは出来ない」
「お…お前は悪魔デスゥゥゥゥーーー!」

膝を付き地面に顔を埋め悲しんでいる。
やはり実装石にとって仔を生めないというのは死にも等しいようだ。
んー、禿裸に剥く程度にしとけばよかったかな?
偽石崩壊しないといいけど。

「最後に残ったその禿裸の仔実装を大切にしなよ、何せお前の最後の仔なんだからな」
「オロローーーン!オロローーーーン!」

次の休日

今回がラストかなぁ。
前回はちょっとやりすぎちまったし。

「こんちはー」

いつもの茂みに行くと親実装が憔悴しきった表情で俺を出迎える。

「来たデスね、悪魔め…」
「おう、悪魔参上だぜ」

あの禿裸仔実装の姿は見えない、同属に食われたか。

「それにしても無様な姿だな」
「ほざけデス」

親実装は禿裸になっていた。
おそらく同族からリンチでも受けたのだろう。
全身には無数の傷があり片手が食い千切られている。

「そのザマじゃ俺を殺すのは無理だな、これでゲームオーバーって訳だ」
「無念デス…」
「そんじゃトドメを刺してやるか」
「…お前を殺すのは無理デス…でも…」
「でも?」
「イタチの最後っ屁を見せてやるデス!」
「ほう?見せてもらおうか」
「…」
「ん?」

親実装の体が震えだした。

「デ…!ガ…!ゲ…!ゴ…!」

この反応は…まさか!

ボバァァァン!

「ぐっ!?」

やはり!親実装の体が爆発しやがった!
この反応はまさしく「爆裂ドドンバ」を食わせた時のもの。
おそらく俺を殺せないと悟った親実装は最後の抵抗にどっからか手に入れた爆裂ドドンパをあらかじめ口に含み
俺が姿を表した時に飲み込み俺の目の前で爆死する気だったのだろう。

「なるほど、見事な最後っ屁だな」

俺の全身は親実装の肉片と糞でまみれている。
コイツは俺に一矢報いたんだ。
最近の糞蟲どもはどいつも根性が足りなくて物足りなく感じていたがコイツは違った。
久々に楽しませてくれた。

「糞蟲にしちゃ根性あったほうだ、褒めてやってもいいぞ」

俺は一言呟くとゆっくり立ち上がる。

「さてと、体汚れまくってるし大虐殺でもしようかな、ここまで汚れてると何の遠慮も要らないし」

という訳で…

「ヒャッハーーーーー!死ねや!糞蟲どもがーーーーー!」
「デッギャーーーーーーー!」
「テチャーーーーーーーー!」

「ママ…」

公園で大虐殺が行われてる最中、茂みの中から禿裸の仔実装がその様子を見ていた。
あの親実装の仔である。
愛情深かった彼女は己の身を犠牲にし仔実装を守ったのだ。
そして彼女は我が仔に自分は自爆して果てると告げた。

「これからは1匹で生きていくデス、ワタシの仔であるお前なら出来るデス」

それが母との最期の会話だった。

「ママ…ワタチは生きるテチュ、ママのぶんまで…そして殺されたお姉ちゃん達のぶんまで…」

決意を固める仔実装。

「…デッギャアーーーーーーーーー!」
「テ?」

仔実装が空を見上げるとそこには自分めがけて飛んでくる成体実装の姿が。
大虐殺を続ける男の一撃を喰らって飛んできたのだ。
その成体は空中で激痛に耐え切れず死んでしまい全身から糞と血を噴出しながら仔実装へと一直線に落ちてくる。

「そんな…たった今ワタチは生きて幸せになるってママと約束したばかり…」

グチャ

こうして禿裸仔実装は優しいママの待つあの世へと旅立った。

おしまい


スク引用元:http://jissou.pgw.jp/upload_ss/index.cgi/view/0_1224.html

画像引用元:http://jissou.pgw.jp/bbs_up_back/index.cgi?res=8154