モスクに中国様式を義務化 ウイグルの政府が条例改正
【上海=共同】中国新疆ウイグル自治区政府は6日までに、モスク(イスラム教礼拝所)など宗教施設を新設したり改修したりする場合、建物や装飾を中国様式にすることを義務付ける改正「宗教事務条例」を公表した。
習近平指導部は「宗教の中国化」を推進。国内のイスラム教徒が外国の影響を受けることを警戒し、イスラム教徒のウイグル族に対する管理を強めている。
改正条例は「(宗教施設の)建物や彫刻、絵画、装飾は中国の特色と風格を体現しなければならない」と明記した。公告は4日付で、2月1日からの施行。
中国では既にモスクの中国化の動きが始まっている。雲南省では昨年5月、モスクの中東風ドーム型屋根を取り壊して中国様式に改修する工事に対し、イスラム教徒回族による抗議活動が起きた。
改正条例は当局が認めていない宗教指導者などの活動を見つけた場合は当局に通報するよう求めたほか、宗教学校に愛国的な人材の育成を要求した。