背面パネルの AC アウトレット、すべてのジャックを取り外し、
リバーブユニットをシャーシから外してやっと回路図の採取が始まります。
そうだよなぁ。10年前も修理した時はこの密集した構造がめんどくさくて
回路を採取しようとは思わなかったんだよ。

スプリングリバーブの内面。2スプリングで問題はなさそう。
コイルの断線もありません。
リバーブのアルミケースの底に汚い接着剤の後がありますが、
これはスプリングの振れ止めのスポンジのあと。
シャーシ開封後、変質してさらさらになったスポンジがシャーシの
底に落ちていました。またスポンジが粉末になってあちらこちらを
汚していたので掃除。
スポンジはフスマなどに貼る(隙間風対策の)スキマテープで代用しました。
回路を目視していると、リバーブのドライブ用トランジスタ Tr8 2SD313 と
そのコレクタ抵抗 R126 820Ω 2W の半田にクラックが生じているのを
見つけました。

ちょっと見にくいですが、よく見るとひび割れがわかると思います。
熱が加わる場所なので、膨張を繰り返し疲労が蓄積されたのでしょう。
半田をやり直せば問題はなくなります。
何度も繰り返してクラックがでるようであれば放熱対策をするのが
ベターでしょうが、とりあえず現状ではこれで収めます。
問題になったのは次の写真。黒い絶縁チューブを被った白い導線。

これは出力トランスから出ている線ですが、どこにも接続されていません。
作業中に基板に装着している導線が切れる、ということはよくあることですので
最初はそれかと思いました。
「シャーシ開けた時にしっかり写真を撮っておけばよかった」
後悔しました。
ただ導線が切れた後が電源基板のどこにもないのです。
導線側の断面も千切れた、というよりはスパッとカットしたような
綺麗な断面。
出力トランスからなので NFB のための線かと思ったのですが、
おそらく4Ω などの使っていないタップからの線だろうと結論付けました。
ただ疑問は残ります。
NFB は写真の白い線の真下にあるパターンにつながっています。
最初はこのパターン(なにも接続されていない半田のあとがある)に
白い線をつなげるべきなのかとも思っていました。
しかしヘッドフォンジャックとスピーカージャックを経由した
灰色の線が NFB としてすでに接続されています。
ここに接続する理由がない。
なので白い線はどこにも接続しないで(他の部分とショートしない程度に)
放置しています。
ところが問題なのはこの接続だと、ヘッドフォンジャックを使用した時に
NFB が効かなくなってしまう構成なのです。
これは狙ってこうしているのか、設計ミスなのか。
悩ましいところです。
いまのところヘッドフォンジャックは使っていませんが、
まともに動作しています。
(20201127 追記)
FLIP 2000MKII でも同様な白い導線が見つかりました。
やはり出力トランスからの線で、未接続のまま写真と同様の
黒い絶縁チューブを被せて、ヘッドフォンジャックにタイラップで
固定していました。未接続のままで正解のようです。
リバーブユニットをシャーシから外してやっと回路図の採取が始まります。
そうだよなぁ。10年前も修理した時はこの密集した構造がめんどくさくて
回路を採取しようとは思わなかったんだよ。
スプリングリバーブの内面。2スプリングで問題はなさそう。
コイルの断線もありません。
リバーブのアルミケースの底に汚い接着剤の後がありますが、
これはスプリングの振れ止めのスポンジのあと。
シャーシ開封後、変質してさらさらになったスポンジがシャーシの
底に落ちていました。またスポンジが粉末になってあちらこちらを
汚していたので掃除。
スポンジはフスマなどに貼る(隙間風対策の)スキマテープで代用しました。
回路を目視していると、リバーブのドライブ用トランジスタ Tr8 2SD313 と
そのコレクタ抵抗 R126 820Ω 2W の半田にクラックが生じているのを
見つけました。
ちょっと見にくいですが、よく見るとひび割れがわかると思います。
熱が加わる場所なので、膨張を繰り返し疲労が蓄積されたのでしょう。
半田をやり直せば問題はなくなります。
何度も繰り返してクラックがでるようであれば放熱対策をするのが
ベターでしょうが、とりあえず現状ではこれで収めます。
問題になったのは次の写真。黒い絶縁チューブを被った白い導線。
これは出力トランスから出ている線ですが、どこにも接続されていません。
作業中に基板に装着している導線が切れる、ということはよくあることですので
最初はそれかと思いました。
「シャーシ開けた時にしっかり写真を撮っておけばよかった」
後悔しました。
ただ導線が切れた後が電源基板のどこにもないのです。
導線側の断面も千切れた、というよりはスパッとカットしたような
綺麗な断面。
出力トランスからなので NFB のための線かと思ったのですが、
おそらく4Ω などの使っていないタップからの線だろうと結論付けました。
ただ疑問は残ります。
NFB は写真の白い線の真下にあるパターンにつながっています。
最初はこのパターン(なにも接続されていない半田のあとがある)に
白い線をつなげるべきなのかとも思っていました。
しかしヘッドフォンジャックとスピーカージャックを経由した
灰色の線が NFB としてすでに接続されています。
ここに接続する理由がない。
なので白い線はどこにも接続しないで(他の部分とショートしない程度に)
放置しています。
ところが問題なのはこの接続だと、ヘッドフォンジャックを使用した時に
NFB が効かなくなってしまう構成なのです。
これは狙ってこうしているのか、設計ミスなのか。
悩ましいところです。
いまのところヘッドフォンジャックは使っていませんが、
まともに動作しています。
(20201127 追記)
FLIP 2000MKII でも同様な白い導線が見つかりました。
やはり出力トランスからの線で、未接続のまま写真と同様の
黒い絶縁チューブを被せて、ヘッドフォンジャックにタイラップで
固定していました。未接続のままで正解のようです。