HP-300A はギターアンプに比べても、またオーディオアンプと比べても
独特な回路構成をしています。
ブルースハープをアンプリファイドで演奏する場合、ギターアンプを
使用して歪ませることが一般的です。なのでギターアンプと同様な
プリアンプ部を予想していたのですが、かなり特異な回路です。
入力から1段目と2段目の回路を見てみましょう。

入力インピーダンスは 1MΩ。マイクの出力インピーダンスの大小に
かかわらず対応できます。
12AX7A のプレート抵抗が 33kΩ (1段目)と 39kΩ(2段目)と
通常に比べて低い値になっており、単一のゲインは低めに設定されています。
1段目と2段目のカソード抵抗 R40 2.2kΩ が共通になっており、
2段目からのフィードバックが1段目に加わっています。
また2段目にも GAIN スイッチを経由して交流フィードバックが
加わっており LOW の時にゲインが下がり、HIGH でフィードバックが
無効になってゲインが上がります。
また GAIN コントロールが2連 VR で1段目と2段目で連動しており、
音量や歪みの程度が大きく変化します。
ここで示した回路で特長的なのは VR1 の半固定抵抗と R17 の
直列回路の部分。単に1段目の負荷を大きくしているだけの回路。
これが何の意味を持つのか今のところわからないのですが、
過負荷をかけることにより歪みを生み出しているのかと思います。
セオリー通りの回路とは言えない部分です。
いずれにせよ、これまで解析した Guyatone のギターアンプには
ない回路構成です。このあたりが妹尾隆一郎氏が設計したという特徴が
出ているのかもしれません。
独特な回路構成をしています。
ブルースハープをアンプリファイドで演奏する場合、ギターアンプを
使用して歪ませることが一般的です。なのでギターアンプと同様な
プリアンプ部を予想していたのですが、かなり特異な回路です。
入力から1段目と2段目の回路を見てみましょう。
入力インピーダンスは 1MΩ。マイクの出力インピーダンスの大小に
かかわらず対応できます。
12AX7A のプレート抵抗が 33kΩ (1段目)と 39kΩ(2段目)と
通常に比べて低い値になっており、単一のゲインは低めに設定されています。
1段目と2段目のカソード抵抗 R40 2.2kΩ が共通になっており、
2段目からのフィードバックが1段目に加わっています。
また2段目にも GAIN スイッチを経由して交流フィードバックが
加わっており LOW の時にゲインが下がり、HIGH でフィードバックが
無効になってゲインが上がります。
また GAIN コントロールが2連 VR で1段目と2段目で連動しており、
音量や歪みの程度が大きく変化します。
ここで示した回路で特長的なのは VR1 の半固定抵抗と R17 の
直列回路の部分。単に1段目の負荷を大きくしているだけの回路。
これが何の意味を持つのか今のところわからないのですが、
過負荷をかけることにより歪みを生み出しているのかと思います。
セオリー通りの回路とは言えない部分です。
いずれにせよ、これまで解析した Guyatone のギターアンプには
ない回路構成です。このあたりが妹尾隆一郎氏が設計したという特徴が
出ているのかもしれません。