Sidekick 10 Deluxe の回路で特筆すべき点はトーンコントロールです。
これまで Sidekick シリーズは Sidekick Tube 20, Sidekick Reverb 20
の2機種を解析し、今回が3機種目ですが、それぞれトーンコントロールが
異なっています。
年代的にはこのうち最も新しい Sidekick Tube 20 は 12AX7 をプリアンプに
搭載しているということもあってか、伝統的な Fender Tone Stack を
採用しています。トーンコントロールに高電圧の直流が加わるので
回路的に冒険ができないという理由もあるでしょう。
SideKick Reverb 20 では Fender Tone Stack を変形させたトーン
コントロールを NFB に組み込んでコントロールのキレを改善して
います。
さて今回の Sidekick 10 Deluxe もトーンコントロールに特徴が
あります。

トーンコントロールが3バンド・グラフィックイコライザで
構成されています。
この定数で、
Bass 共振周波数 33 Hz、 Q = 0.5
Middle 共振周波数 330 Hz、 Q = 3.2
となっています。Treble だけは HPF になっていますが、
最も高い周波数帯だけは HPF にするという構成は
他のグラフィックイコライザでも採用されているものです。
(例、Guyatone FLIP3000)
Treble のカットオフ周波数は 2.3kHz に設定されています。
Bass の共振周波数 33 Hz というのは低すぎるようにも
思えますが、Q が 0.5 とブロードなため、比較的広い範囲での
低音のコントロールが可能なようです
Middle の共振周波数を 330 Hz に設定し、その± 50 Hz を
おもにカットまたはブーストするようになっています。
回路図を採取した Sidekick 10 Deluxe はすでにメンテナンスを
終え、問題なく動作しています。
実際に使ってみるとトーンコントロールのキレの良さが光ります。
グラフィックイコライザなので共振周波数帯域のブーストが
行われているわけで、特に Bass と Treble では Cカーブの
ポットを使用することによりブーストの範囲を大きくしている
ようです。
このトーンコントロールで多彩な音作りが可能で、弾いていて
楽しくなるアンプです。
これまで Sidekick シリーズは Sidekick Tube 20, Sidekick Reverb 20
の2機種を解析し、今回が3機種目ですが、それぞれトーンコントロールが
異なっています。
年代的にはこのうち最も新しい Sidekick Tube 20 は 12AX7 をプリアンプに
搭載しているということもあってか、伝統的な Fender Tone Stack を
採用しています。トーンコントロールに高電圧の直流が加わるので
回路的に冒険ができないという理由もあるでしょう。
SideKick Reverb 20 では Fender Tone Stack を変形させたトーン
コントロールを NFB に組み込んでコントロールのキレを改善して
います。
さて今回の Sidekick 10 Deluxe もトーンコントロールに特徴が
あります。
トーンコントロールが3バンド・グラフィックイコライザで
構成されています。
この定数で、
Bass 共振周波数 33 Hz、 Q = 0.5
Middle 共振周波数 330 Hz、 Q = 3.2
となっています。Treble だけは HPF になっていますが、
最も高い周波数帯だけは HPF にするという構成は
他のグラフィックイコライザでも採用されているものです。
(例、Guyatone FLIP3000)
Treble のカットオフ周波数は 2.3kHz に設定されています。
Bass の共振周波数 33 Hz というのは低すぎるようにも
思えますが、Q が 0.5 とブロードなため、比較的広い範囲での
低音のコントロールが可能なようです
Middle の共振周波数を 330 Hz に設定し、その± 50 Hz を
おもにカットまたはブーストするようになっています。
回路図を採取した Sidekick 10 Deluxe はすでにメンテナンスを
終え、問題なく動作しています。
実際に使ってみるとトーンコントロールのキレの良さが光ります。
グラフィックイコライザなので共振周波数帯域のブーストが
行われているわけで、特に Bass と Treble では Cカーブの
ポットを使用することによりブーストの範囲を大きくしている
ようです。
このトーンコントロールで多彩な音作りが可能で、弾いていて
楽しくなるアンプです。