カラダ張った融合

平成31年3月。

 東京区外のとある中央線で1人の男が、ナイフを持っていて女性を人質に取っていた。その男は女性のスカートをめくっていた。

「コラァーッ! 人が気持ちよくしてんのによお~~ 何文句付けてんだ?」

「や…… やめて…ください……」

 眼鏡を付けた女子高生は怯えながらも涙を流していた。車内での乗客は黙っていて震えていた。

 しかし、そのとき、パンプスを履いた足が飛び出してきて不良の男の顔面を殴り飛ばした。それはスーツを着た女性であった。女性は女子高生を助け男を鷲掴みをして

何回も拳で殴りまくった。

 それに驚いた車内での客たちは驚き、男は反抗する。しかし女性は男に言う。

「あなたのような悪党がいるから、世の中は良くないのです!」

「社内暴力だぞ!警察呼べや!」

「私が―― 警察です!!」

 女性は警察手帳を見せる。彼女は、青山アガサ。警視庁の刑事であった。男は観念して電車を降りた後に逮捕された。


 東京の警視庁を務めるアガサは、ある捜査本部にいた。最近では、妙な怪事件が起きていた。

 その怪事件を捜査するため怪奇事件捜査本部が設置されていた。警視庁の怪事件捜査の課長の黒澤裕一郎。その班長の湖南章市がいた。

「先ほどから1ヶ月前に首を切られて死んだ女性が2人も殺され、その次は男性が体を裂かれて死亡している。」

 そう、1ヶ月前に人が次々と殺害されていると。その捜査は続いているが、原因は不明であった。さらには謎の爆破事件も起きている。

「爆破事件も起きて、その犯人も不明で、人間とは思えないほどだ。」

「すでに4名が犠牲となり、事態は深刻に…! 」

 湖南は言う。しかし裕一郎はテロリストか何かだろう。この事件が起き始めたのは2ヶ月前だった。早急に犯人を上げると。

 しかし、アガサは今すぐ引っ張れないかと言うが、湖南はまだ確信がないと

「絶対に許せません!今すぐにでも引っ張れないんですか?」

「確信がない限りまだ危険です。」


 その後、アガサは街に歩いていた。怪事件の捜査はしていたが

「いったい誰が…? 何のためにこんなことを」

 と、その時だった。アガサがとあるところでパトカーを見つけた。それは日本のパトカーとは思えない色であった。

「何、あのパトカー? 片方が青?」

 アガサはパトランプの右側が青だと確信して、跡を追った。しかし、とある駐車場で止まり、アガサはそのパトカーを目にした。

 しかし、誰も乗っていない。何故誰も乗っていないのか

「このパトカー、ニューヨーク市のパトカーと似ているわ… でもなんか違う……」

 アガサは不思議そうに思えてドアを開けて車内に入った。そこは2人乗りの席だけであった。

「跡を追った時には誰も乗っていなく、誰かが出た痕跡もない…? ん?ダッシュボードには何か…」

 ふと、ダッシュボードを開けた時、中に入っていたのはブレスレットであった。

「ブレスレット?しかも赤いところは何…?」

「ま、捜査を続けたあとにした方がいいわ。」

 アガサはそう思って、パトカーから出て行った。しかし、このパトカーこそがジャンプロールであったことを知らずにいた。

(ブレスレットがこの地球の女性の手に! やはり本来の力を取り戻すには人間と合体する必要がある…!)

(ディザスターがすでに動き始めている…! ジャンポセイドンたちよりも先に接触した女性ともう一度…!)


 その夜、アガサは自宅のマンションにいた。疲れのためシャワーを浴びていて、私服のトレーナーと部屋着のズボンを着ていた。

「ふぅ、シャワーを浴びたあとにも捜査はひとまず休みに。この頃何がおきてるの?」

 アガサはテレビをつけてニュースを見ていた。今回は怪事件のところはなし。警視庁の刑事にも休養があるが、夜でもその捜査をしていた。

 しかし、何故無残な死にざまで女性だけじゃなく男も殺さているのか…… いったい誰が、なんのために次々と人を殺しているのか… それも不明であった。

「まだ課長との連絡がないうえ、また私が捜査するか。」

 裕一郎との連絡がまだないため、怪事件は1人で捜査することにしたアガサはマンションから出た。再び刑事でのスーツに。

 しかし、街を出歩くアガサの背後から、またあの白く片方が青のパトランプのパトカーであるジャンプロールが。

「見つけたぞ。彼女の跡をついてこう…! ディザスターが襲ってくる前に!」

 ここ、水道橋と御茶ノ水の間の町で。アガサはたった1人で調査をしているが、死体などはまだなかった。

「このあたりでも怪事件が起きてるはず… 絶対に見つけないと!」

 アガサがそう呟いて次に誰が襲われるかもしれない… しかし、女性の悲鳴が上がった。

「きゃああーー!!」

「あっ! 悲鳴だわ!」

 かけつけたアガサ、長髪の女性が30代の男に襲われていた。それは強盗であった。強盗はバッグを奪い取った。アガサは強盗に対して叫ぶ

「そこのあなた何してるのですか!?」

「ちっ! なんだてめぇは!?」

「警察です!」

 警察であることがわかり、男はすぐ逃げ始めた。アガサは一目散に走りだした。

(グルルルル…)

 しかし、ビルの屋上に猛獣のような姿をしたものが目を赤く光らせ、見つめているのであった。


 強盗を追いかけるアガサ。

「待ちなさい!」

 アガサは強盗に追いつこうとしたが、強盗の男の脚力は早かった。

「はん! てめぇのような女である刑事に捕まるかよ!」

「くっ! はぁ…はぁ…」

 息切れになりそうなアガサはひたすら強盗の距離から段々と離れていく。男はマンションの間の路地に逃げ込むのであった。

「ふはははは! てめぇなんざに俺が捕まるわけが… な…い… っ!!」

 その時、先の出口から出ようとする強盗は出た瞬間に左から何かが襲い掛かり、声はゆっくりと消えた。

「はぁ、はぁ、はぁ… くっ…! だめだったか… 応援を呼ぶべきだった…。」

 アガサは強盗を捕まえられなかったことを悔やむ。だが… アガサの右肩のスーツに、ポタ… 何かが付いた。それは血だった…

「えっ…? 血?」

 それは人の血であった。そしてアガサの後ろから何かが降り立った。

「っ! なに…!?」

 アガサが振り向き、後ろからは漆黒のモンスターのような獣がいた。しかも、くわえているのはあの強盗の男であった。

 アガサは強盗の死体と未知の存在による恐怖を感じていた。

(強盗が…? それになんなの、あれ!?)

「グルルル……」

 それは野獣のような睨みつきだった。やがて、口を開けたモンスターはゆっくりと強盗の男が落ちる。そして、奪い取った女性のバッグも。そして

「グオオオォォォ!!」

 黒い猛獣のようなモンスターは雄たけびを上げ、アガサに向かってくる。

「はっ!」

 アガサは路地をひたすら出て、走り出した。モンスターはアガサを追いかけるのであった。

「はぁ…はぁ…」

(えっ!なに…!? なにあれ!?)

(あれは動物… いや、猛獣が強盗を!? ばかな!)

 アガサはあるマンションの地下駐車場に逃げ込むが、行き止まりであった。

「しまった! くっ!」

 モンスターはとうとう追い詰めた。猛獣のように走り、ビルなどを飛び越えてアガサを追い詰めた。

 アガサは所持していた。拳銃を持って走りながらモンスターに撃つ。バンッ!バンッ! しかし、銃弾は命中したが、ひるまなかった。

「そんな…!?銃が効かない!」

 逃げ場をなくしたアガサは、拳銃の弾はついになくなりピンチに追い込まれる… モンスターはアガサに飛び掛かった。鋭い爪を立てて。

(もう… ダメた…! 私は…)

 その時、飛びかかってきたモンスターが突如何かにぶつかり、壁に衝突するのであった。それはアガサが偶然見つけたあの白いパトカーだった。彼女の窮地から救ったのだ。

「あれは、あのパトカー!?」

(えっ!? だ…誰も乗っていない!)

 彼女を助けたパトカーには誰も乗っていない… なぜアガサを助けたのか…

 そのとき、光っていた左側のブレスに気づいたアガサ。

「なに… 光っている!?」

 反応しているブレスの赤いスイッチを押したアガサは、黒い中央の部分からMATRIX FUSIONという文字が。

「マトリックス… フュージョン……?」

 その時だった。彼女が呟いたとき、ブレスはハート状になり、強力な光を放ち、アガサを飲み込むのであった。

「え!? なにこれ!? キャッ!」

 光に飲み込まれるアガサだが、ビリビリッ! 彼女の着ていた服が一瞬にして消し飛び、ブレスを除いた全裸になった。

(うそぉ! 私が裸に!?)

 その時、アガサの体中から力がみなぎり始めた。性感帯になりそうな気分になりながらも、彼女の肉体は引き締まっていく。

「ああん…! はあん! か…身体中に力がみなぎってきて……!」

 そして青白い球体に包まれたアガサ。その光の球体はパトカーにめがけて飛ぶ。しかし、このパトカーこそがジャンプロールであった。

 球体はジャンプロールの車体に入り込んだ。青白く輝き始め、変わることなく収まった。

「ぐうぅ…! 力がみなぎってくる…!? それに本来の力を取り戻したうえに、力がどんどん上がっていく!」

 ジャンプロールは不思議に思い、本来ディザスターと戦える力が戻り、さらに力が増しているのだった。

「グルルル…!」

「やっと力を取り戻したんだ。いくぞ!」

 ジャンプロールはアクセルを出し、モンスターに向かって前進したとき、パトカーだったジャンプロールはロボットの形態に変形し始めた。

「ジャン、プロォォォル!!」

 その頃、ジャンプロールの中に取り込まれたアガサ。そこは球体の中でデータの空間のようなものだった。

「ここは…? ここってパトカーの中なの!?」

 そこは周りが謎の線が回り、見渡した時、

「それに私裸で、ブレスレットがハートの形に……」

 その時だった。目の前ではあのモンスターが映り始めた。

「ああつ! ああ…! え、ええぇ??」

(まさか… 私、パトカーと合体して化け物と戦っているの!? しかも、ロボット…!?)

「でやぁ!」

 ジャンプロールが猛獣のようなディザスターと戦闘していて、投げ飛ばしたり、蹴ったりという攻撃をしていた際に。ジャンプロールがアガサに対して喋った。

「だ、誰?」

「俺はジャンプロール。お前がそのブレスで俺の力を取り戻してくれた。」

「それでお前は俺の中にいる。」

「まさか… でもあなたはいったい!?」


 ドカッ! ドカーン! 市内で戦闘を繰り広げながらもジャンプロールはモンスターよりも強かった。以前にはエネルギーだけの生命体だったが、機械のパトカーと融合したことと人間のアガサが融合したことでさらに強くなっている。

(すごい、なんて強さなの… 私がパトカー、ジャンプロールっていうやつと合体してこんなロボットになるなんて…!)

 そして、ダメージを受けすぎたモンスター。

「今だ!」

 右腕の胞子からエネルギーが溜め始めた。

「あっ… ああん…! なに…? 身体が…」

 アガサはなぜか苦痛と快楽が襲い始める。やがて、そのビームを発射する。

「プロールバスター!」

 強力なブラスター砲の技が炸裂し、猛獣型のモンスターは爆発し消滅した。


「はぁ、はぁ… まさか、あなたの力が私と同調している…。」

 アガサは全裸でありながらも、ジャンプロールは融合している間にパワーを発揮するのだが、アガサの体力も消耗してしまうのだった。

 しかしながらもアガサは疲れがとれる。アガサはジャンプロールに問いかけるのだが、街の被害は最小限でありながらも、パトカーのサイレンが鳴り響く。

「むっ! 悪いが話はあとだ。」

「えっ!? ちょ、ちょっと!」

 人気のいないとある夜の住宅街で、ジャンプロールは元のパトカーの形態に戻っていた。そして、球体がわれて消滅し、アガサは着地する。

「あなた、いったい何者なの? ジャンプロール。」

「俺は宇宙警察パンサーズの宇宙刑事だ。」

「宇宙…刑事?」

「そうだ。以前お前を襲ったのは我々が追ってきた敵であるディザスターさ。」

「ディザスター? さっき私を取り込んで戦ってたやつが…!?」

 アガサはそう答え、不思議そうに言った。アガサを襲い、強盗の男を食い殺したあのモンスターがディザスターであったと。

「教えてくれる?あなたが、この地球に来たことを…」

「おい、そんなことより… いつまでお前はその姿なんだ?」

「え? あっ! いやああぁっ!!」

 アガサは全裸姿のままであったことに気づく。慌てて股間を隠した。彼女がブレスレットで光で包まれる中で来ていた服が、下着が消し飛び、元に戻すことができないのだった。

 顔を赤くしたアガサは全裸でジャンプロールの中へと。さらには胸も隠すのであった。


 2日後。御茶ノ水でのある市内で謎の怪事件が発生し、警視庁での怪事件捜査本部では

「先ほどまた怪事件が発生した。その鑑識の調査の結果では、強盗である男の死体が猛獣に襲われたようなもので見つかり、そのあとは市街地で大規模な爆発事件が起きた。」

 課長の裕一郎はアガサや湖南らに大声で報告した。が、アガサは裕一郎に言う。

「課長。20時ごろに調査の際に強盗を見つけ捕まえようとしました。でもその怪事件のもとであるものと遭遇しました。」

「なにぃ!?」

 アガサは、一昨日起きた出来事を打ち明けた。2日前に1人で調査した際に強盗に襲われた長髪の女性がバッグを盗まれたところを目撃したと。それを追跡したが、その強盗の男、西山棒一が殺されたと。

「アガサくん、容疑者はこの怪事件に関係していると? それは…」

 つぶやく裕一郎。アガサはついに

「その強盗の容疑者を殺し、怪事件の発覚はエイリアンによるものだと!」

「え…エイリアンだと!?」

「はい。私はそれに追われ、窮地に追い込まれましたが… その時、あるパトカーに命を救われたんです。」

 アガサはこの事件に関わっていたのはエイリアンによるものだと打ち明け、そしてジャンプロールに助けられたことも。しかし、ジャンプロールのことは話さなかった。

「では、そのパトカーは…」

裕一郎は言うが、不思議そうに湖南は質問する。

「そのパトカーはどこの?」

 しかし、アガサは黙ったままだが

「それは… ニューヨーク市の色だったようですけど…今は捜査中です。あのパトカーのことは私1人で捜査をします。」

 アガサがジャンプロールのことは1人で調査することを告げて、その場から立ち去った。

「お、おいアガサ!まだ聞きたいことが!」


 警視庁でのある人気のない廊下で、アガサは2日前の出来事を思い出していた。

(いったいなんだったの…? 一昨日エイリアンに会うなんて… 助けてくれたのは宇宙の警察…?)

(それにこのブレスレットなんであの中に? 私があのパトカーに取り込まれて…ロボットに…!?)

 その時だった。アガサが付けているブレスレットが鳴り響く。ピピーッ!

「な…なにこれ?」

 アガサは鳴るため押してみた。そしてジャンプロールの声が。

「やあ。」

「あなた! ジャンプロールだったわね…?」

「ああ、お前を助けたのはそれを付けてるからだ。白い城の場所で待ってる。話がしたい。」


 アガサはジャンプロールの言っていた白い城とは、それは国会議事堂だった。城だと間違えたのだろう。

 そこへ、あのジャンプロールが右側から現れた。

「やぁ。」

「あなた、助けたの良いけどなんなのあなた! いったいなぜこの地球に!?」

「話がしたいと思ってた。話を聞け。」

 アガサはなぜ助けたのかなぜこの地球に来たのかわからずにいて混乱になるところを制止したジャンプロール。

「俺は宇宙警察パンサーズの宇宙刑事、ジャンプロール。お前を襲ってきたのは凶悪なディザスターだ。」

「ディザスター?あの猛獣のような化け物が…?」

「そうだ。やつらはエネルギーだけで脳だけの生命体だった。」

「かつてはUFOに取り付いて2つ惑星を滅ぼしたが、この地球の生命体に取り付いて人を襲っている。」

 ジャンプロールが、地球に来る以前にディザスターは遥か遠い宇宙で生まれ、エネルギーだけの生命体だった。しかし、UFOに取り付きジャンプロールたち宇宙警察パンサーズはそのディザスターと戦っていた。

 だが、アガサは2ヶ月前に起きていていた怪事件の出来事は全てディザスターの仕業だと思いつく。

「じゃあ、この事件は全てディザスターの仕業ってこと?!」

「そうだ。そのため俺たちは本来はエネルギー体で生まれたが、最初はそのままの姿では無理だったためやつらと同じUFOに乗り移って戦ったが、俺はエネルギー体だけでも戦った。」

 しかし、ジャンプロールはダメージを受けすぎて不安定状態に。そこで見つけたパトカーと融合し、再び機械生命体になったという。しかし、アガサはどうして自分を助けたのか知りたいと。

「どうして私を助けたの?」

「お前とそのブレスを救うのにとっさにな。」

「俺がある400光年の惑星でそのブレスを見つけた。」

「これあなたが遠い星で見つけたの?」

 そう、アガサが身に着けているブレスがジャンプロールが地球から400光年のとある惑星で発見し、回収し自身が改良したと。それにパンサーズたちは変形というもので本来の実体になるという。

「だから、地球の機械と一体化してこの地球の環境に溶け込むことができた。」

「で、あなたたちはUFOからロボットの形態になってディザスターと戦っていて、次はこの地球にやって来て乗り物に一体化したと。」

「そうだ。ブレスの名は、マトリックスブレス。あれで俺の異常な力を発揮したんだ。あれが人間であるお前と融合し、変形することができた。」

 ジャンプロールは以前、本来なら自力で変形できたのだが… 数年前の戦いでダメージが大きすぎてその能力失っていた。自分のことばかり無茶をして

 でもジャンプロールでは、1つの融合したものではディザスターには勝てない… そのためには他の生物と融合しなくては。そう思ったジャンプロール。

 しかし、アガサはなぜブレスに選ばれたのか。

「どうして私を選んだの?」

「それはお前が勝手に付けたことだ。」

 もちろんアガサがジャンプロールと初めから出逢っていたにも関わらずにあのマトリックスブレスを手にしたからだ。しかし、何故アガサはブレスのことを怪事件の捜査本部に告げなかったか

「知らなかった… あのブレスを勝手に手にしたから…」

「それに私、ブレスのことは言わなかったし… わかないから…」

 不安に思ったアガサ。しかし、ジャンプロールは

「いいんだ。やっとお前のおかげで変形できて戦えたのだ! そういえばお前、名は?」

 アガサがブレスで変形できたとはいえ、気になることがあった。そう、彼女の名前だった。自己紹介した。

「青山アガサ。私は、警視庁の警察官で刑事よ。」

「アガサか… アガサ、お前に頼みがある。俺たちと協力してくれないか?」

 そう、協力してほしいと頼むジャンプロールだが、アガサは

「協力!? ブレスを付けた私が…?」

 アガサはブレスを付けていて協力を拒み始めていた。でも気になるのが、アガサが融合した際に服が消え、全裸でジャンプロールと融合したのを思い出した。

「待ってよ!私この前は何もわからずに裸になったのよ! なんで私があなたたちと…!」

 そう怒鳴ったアガサ。しかし、ジャンプロールは傷で自力で変形ができないのであった。どうしてもアガサの協力が必要だった。でも心配だったアガサ。これからもまた裸になってジャンプロールと戦うことを。

 しかし、アガサは幼い時、両親を事故で亡くし、悲しんでいたことを… 今は

(今は恥ずかしくて身体を張ってエイリアンと戦うしかない…!)

(私はそう決めてたかもしれない…! ようし!)

 そしてアガサは決意を固めた

「わかったわ! あの時はありがとう。一緒にディザスターから地球を守りましょう!」

「それでいい! でも約束してほしい。お前が所属している捜査本部に俺たちのことは秘密にしておけ!そのマトリックスブレスもだ。」

「えっ? なんで…」

 ジャンプロールは宇宙警察であり、アガサは地球の警察官で怪事件の捜査本部にいた。もしジャンプロールたちのことが周りや他の警察官たちにバレたら、地球文明は混乱が起こるだろう。

「わかった…。裕一郎課長たちには内緒にして、私だけがあなたたちと協力するわ。」

 アガサは怪事件の調査は1人でも行っていたため、ジャンプロールたち宇宙警察パンサーズの協力は彼女だけにした。その後、これからどうするか

 そこでプロールは仲間を探すことを。

「まずは仲間を探す! 俺の仲間は機械と融合して、俺を探しているはず。」

「あと、あなたたちの本部ね。」

 ジャンプロールは、ジャンポセイドンが先にこの地球に降り、ジャンプロールの仲間も降りて乗り物と融合しているはず。そこでアガサは突然思いつく。

「そういえば、あなたの仲間って、怪事件の捜査で、確か白いバイクが勝手に走っていたという…」

「まさか… それって俺の仲間では…!?」

 その白いバイクが無人で走っていたというのを呟いたアガサが感じたジャンプロール。

「よし、アガサ乗れ!」

 ジャンプロールはドアを開き、アガサは車内に乗り込む。そして国会議事堂から出ていく。

 道路を走るジャンプロールのビークル形態。アガサはハンドルを握っていて走行してるが、ジャンプロール自身が走っていた。アクセルやブレーキのペダルはあるが、ジャンプロールの意思で動かしている。

「あなた、まずは本部の方がいいんじゃない? まだ決まったわけじゃないし…」

「いる… 仲間がどこかにいる…! ジャンポセイドン… ジャンスティンガー…!」

 ジャンプロールは無我夢中になってほかの宇宙警察の仲間を探すことに。しかし、アガサは、ジャンプロールたちの本部になるところを探すのが先だと…

 アガサが、ジャンプロールと遭遇し、マトリックスブレスを手にしてことで彼女の運命が変わってしまった。そして、地球がディザスターに狙われていることに。

 今… エリートである女刑事のアガサとの戦いが始まろうとしていた。


(私は普通の刑事だった… でも、私はあるニューヨーク市警のパトカーに似た宇宙警察の宇宙人と出会うことに…)

(しかし、その中で見つけたブレスレット…〝マトリックスブレス〟。私はブレスの力で1人の宇宙の刑事と融合することで彼はロボットに変形した。)

(しかも裸で…! その光に包まれて身体中に力がみなぎり、気持ちよかった。)

(それに、この事件は全てエイリアンの仕業とわかり、私はその地球外の境遇に巻き込まれることになる…!)

(そう、これを手にしたことが… 宇宙人と戦うことになった。)

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特捜メカ ジャンパンサー 浅見崇史 @asamitakashi

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