ではシャーシを開けてみます。
キャビネット上部のネジを4点取り外すと容易に回路にアクセスできます。

リバーブが目に付きます。
HOKUSEI DENKI のシングルスプリングのリバーブユニットです。
リバーブの裏に検査証があります。昭和55年11月のスタンプが
あるので、これが製造年月であると判断しました。
またリバーブ裏に放熱用アルミ板があり、終段トランジスタの
2SD812 と 2SB747 が取り付けられています。

メイン基板 PA-5R の半田面。

"AIDEAN" の文字。これから AIDEAN の OEM 製品であることがわかりました。
そういえばリバーブの裏にあった検査証は AIDEAN の製品、
ZOOM MESIA M-40 や FORWARD FX-600 についていたものと同じです。
また検査証の検査係お二人の名前も一致しています。
あ〜。こりゃ確実だね。このアンプは AIDEAN で製造したものです。
AIDEAN はスピーカーメーカーの AIDEN が楽器用アンプを製造するために
作った会社のようで、OEM で製品を提供していたようです。
ZOOM MESIA がフェルナンデス、FORWARD がウエキ楽器の販売網で
供給されていました。おそらくこの FG シリーズも HILLWOOD への
OEM で販売されていたのでしょう。
関連する情報がこのサイトにあります。
https://www.soundhouse.co.jp/contents/staff-blog/index?post=2103
余談ですが、Jugg Box JBX-Jr30 が日本ハモンドの製造ではなく OEM では
ないかと個人的にずっと疑念をもっておりました。密かに AIDEAN の OEM かなと
思っていたのですが、今回の FG-40 の例を見て AIDEAN ではなさそうだと
考えるようになりました。少なくとも JBX-Jr30 には検査証はなかったし、
AIDEAN の特徴的な配線方法とも異なるようです。
閑話休題。
FG-40 のメイン基板の部品面。

ディスクリート構成です。OP アンプは使っていません。
HILLWOOD としての先発の 313GAと同様にディスクリートですが、
回路構成は ZOOM MESIA M-40 によく似た構成になっています。
やはり OEM か。
電源+パワーアンプ 基板 MA-11

パワーアンプもディスクリートで構成されています。

半田面にやはり "AIDEAN" の文字。
パワーアンプの回路構成はディスクリートで HILLWOOD 313GA と
同様なものになっています。
この個体は故障箇所もなく、あまり使った形跡もなかったのでメンテナンスする
前に組み立て直して音だししてみました。
電解コンデンサもあまり劣化していなかったのか、張りのある元気な
音が飛び出しました。高音寄りの設定なのかシングルコイルだと硬めな音になります。
おそらくスピーカーも AIDEN のものなのでしょう。すでになくなってしまった
メーカーなので情報が乏しいですが、興味が湧いてきました。
キャビネット上部のネジを4点取り外すと容易に回路にアクセスできます。
リバーブが目に付きます。
HOKUSEI DENKI のシングルスプリングのリバーブユニットです。
リバーブの裏に検査証があります。昭和55年11月のスタンプが
あるので、これが製造年月であると判断しました。
またリバーブ裏に放熱用アルミ板があり、終段トランジスタの
2SD812 と 2SB747 が取り付けられています。
メイン基板 PA-5R の半田面。
"AIDEAN" の文字。これから AIDEAN の OEM 製品であることがわかりました。
そういえばリバーブの裏にあった検査証は AIDEAN の製品、
ZOOM MESIA M-40 や FORWARD FX-600 についていたものと同じです。
また検査証の検査係お二人の名前も一致しています。
あ〜。こりゃ確実だね。このアンプは AIDEAN で製造したものです。
AIDEAN はスピーカーメーカーの AIDEN が楽器用アンプを製造するために
作った会社のようで、OEM で製品を提供していたようです。
ZOOM MESIA がフェルナンデス、FORWARD がウエキ楽器の販売網で
供給されていました。おそらくこの FG シリーズも HILLWOOD への
OEM で販売されていたのでしょう。
関連する情報がこのサイトにあります。
https://www.soundhouse.co.jp/contents/staff-blog/index?post=2103
余談ですが、Jugg Box JBX-Jr30 が日本ハモンドの製造ではなく OEM では
ないかと個人的にずっと疑念をもっておりました。密かに AIDEAN の OEM かなと
思っていたのですが、今回の FG-40 の例を見て AIDEAN ではなさそうだと
考えるようになりました。少なくとも JBX-Jr30 には検査証はなかったし、
AIDEAN の特徴的な配線方法とも異なるようです。
閑話休題。
FG-40 のメイン基板の部品面。
ディスクリート構成です。OP アンプは使っていません。
HILLWOOD としての先発の 313GAと同様にディスクリートですが、
回路構成は ZOOM MESIA M-40 によく似た構成になっています。
やはり OEM か。
電源+パワーアンプ 基板 MA-11
パワーアンプもディスクリートで構成されています。
半田面にやはり "AIDEAN" の文字。
パワーアンプの回路構成はディスクリートで HILLWOOD 313GA と
同様なものになっています。
この個体は故障箇所もなく、あまり使った形跡もなかったのでメンテナンスする
前に組み立て直して音だししてみました。
電解コンデンサもあまり劣化していなかったのか、張りのある元気な
音が飛び出しました。高音寄りの設定なのかシングルコイルだと硬めな音になります。
おそらくスピーカーも AIDEN のものなのでしょう。すでになくなってしまった
メーカーなので情報が乏しいですが、興味が湧いてきました。