長田(猫舌)のblog

主にギターアンプの解析、回路図の採取と公開を行っております。 回路図の公開は自身で読み取った回路図に限っており、主に国産のアンプを対象にしています。修理やメンテナンスなどにご利用ください。ただし公開している回路図は無保証です。内容の正確性には万全の注意を払っておりますが、誤記入や誤解の可能性は免れません。本サイトで公開している回路図によって生じた事故や損害については一切責任を負いかねますのでご了承願います。 また、電子回路とくに真空管に関する高電圧回路を取り扱っています。電子回路の知識や経験がない方が同様の作業をすると感電により生命に危険を及ぼすことがあります。同様な作業を行って生じた事故・傷害に対して当方は一切責任を負いません。

カテゴリ: Electro Harmonix

お蔵入りしていた Ken Jordin Tube35R の回路図を公開します。

Epiphone の Galaxie 25 と同じ回路で、Gibson のサイトに回路図が
公開されている、ということで回路図は採取していたものの
今まで公開していなかったものです。
以前あった回路図のリンクが切れており、回路図が見られなくなったので
今回清書して公開することにしました。


DSC00412AJPG

回路図

20221019 初出

PNG:

電源

プリアンプ

パワーアンプ

PDF:

知人の協力で Ken Jordin Tube 35R を提供していただき
回路図を採取することにしました。

10年ほど前に低価格でフルチューブアンプが手に入るということで
話題になったモデルです。
DSC00412AJPG

操作部は次のようになっています。
DSC00414B

至ってシンプル。入力は一系統のみ。
コントロールは Volume, Treble, Middle, Bass, Reverb。
歪みチャネルや Master Volume もない潔い仕様。

背面はこちら。
DSC00369C

バックパネルを外すと、6本の真空管が現れます。
DSC00370D
真空管は右から Sovtek 12AX7WA, ElectroHarmonix 12AT7EH, 
Sovtek 12AX7WA が2本のあと、次の2本が SOVTEK EL84。
見事に(当たり前か)身内の真空管を揃えて作ってますね。

シャーシの中はこんな感じ。
DSC00377E

DSC00378F
真空管への配線はすべて基板からコネクタ経由で接続されており、
メンテナンス性がよい構成です。
電源もプリアンプも位相反転段もすべて一つの基板に収めており、
メーカーにとっては修理もしやすい(基板全交換!)でしょう。

例によって、回路図を採取しました。フルチューブアンプだし、
チャネルが一つしかないので比較的簡単でした。
回路的にはとてもオーソドックスな EL84 x2 によるプッシュプル。
でも出力 35W はないでしょう。せいぜい 20W ってとこぢゃないかなぁ。

6枚目の写真の中程右、V4 (12AX7WA) に接続するコネクタの向こうに
小さく ”GALAXIE-25" という文字があります。
なんだろう?と思って検索してみると、EPIPHONE のアンプ
GALAXIE 25 が出てきました。

Epiphone Galaxie 25

gibson.jp 公式 回路図

なぁんだ。全く同じ回路だし、操作部やバックパネル配置なんかもほぼ同一。
おそらく Electro Harmonix が Epiphone 向けに OEM 製造していたモデルを
日本で Ken Jordin として売っていたのでしょう。

というわけで、採取した回路は清書せずにお蔵入りです。

(20221019 追記)
上記の回路図のリンク先が消失しているので、お蔵入りにしていた回路図
公開することにしました。同一カテゴリからも回路図を見ることができます。

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