キャビネットからシャーシを取り出します.... ん?

背面パネル取り付けのためのブロックと電源トランスが干渉してしまいます。
製造工程でシャーシを固定したあとでこのブロックを取り付けたようで、
これを外さない限りシャーシを取り出すことはできません。
コの字型の釘2本でキャビネットと固定しているので比較的簡単に取り外せます。
回路図の採取、メンテナンスの作業に邪魔になるのでスピーカーケーブル(2本)と
リバーブの入出力ケーブル(2本+シールド1本)はシャーシを取り出す時に
ニッパーで切断します。これらの線は新しいケーブルに取り替える予定。
リバーブユニットを取り出しました。

前出の EAV-100D です。
上部の金属カバーとリバーブ本体が白いゴム枠で保持されていますが、
このゴム枠が劣化していました。グロメットというゴム製の枠で代用することに
しました。
ゴム枠を外してリバーブ本体を見てみます。

シングルスプリングの磁気式リバーブですね。
右側が入力、左側が出力です。鉄心が錆びて汚くなっていますが、動作には
問題はないと思われます。入力側には 8 Ω の表記があります。
(20220807 追記: EAV-100D は特許番号から松下製と判明。)
次は電源トランス。

TK-5 という型式。
入力(白) AC 100 V に対し、二次側(灰色) 110 V、50MA の表示が
あります。真空管 B 電源の電圧としては 110 V は低いですが、
電源回路側で倍電圧整流で電圧を上げています。
ヒーター電源(青、黒)は 6.3V 1.2A。
電源回路。

左側の電解コンデンサが平滑用コンデンサ。
電解コンデンサにルビコン、ネオンランプにサトーパーツ、
オイルコンデンサはエルナ。国産メーカーの部品オンパレード。
アンプのメーカーが不明ですが、国産パーツを使っていることから国産の
アンプであると判断しました。

出力トランス。
6BM8 によるシングル出力のアンプなのでシングル用のトランスです。
小さいですね。これも3W 程度ではないでしょうか。東栄変成器の
T-1200 (2.5W)などに比べても小さいです。出力インピーダンスは4Ω。
回路基板。

ソリッド抵抗が多いですね。
右上にあるトランスがリバーブトランス。
左側にある大きなセラミックコンデンサ(3個)はトレモロ回路の
低周波発振に使われています。セラミックコンデンサは劣化が少ないので
交換しません。
左端、シャーシに "4305017" というスタンプがあります。
昭和43年5月の意味かもしれません。ということは 1968 年製?
基板裏面。

プリント基板を使っている割にはごちゃごちゃしています。
真空管3本のヒーターは青と橙の2本の線で別途配線されています。
流れる電流が大きいのでプリントパターンでは不安だったのか、
ハムノイズの混入を避けるためか、理由はいろいろ考えられます。
基板の上の方に出力管として ”6BQ5” と記述されていますが、
"6BM8" の誤りですね。
背面パネル取り付けのためのブロックと電源トランスが干渉してしまいます。
製造工程でシャーシを固定したあとでこのブロックを取り付けたようで、
これを外さない限りシャーシを取り出すことはできません。
コの字型の釘2本でキャビネットと固定しているので比較的簡単に取り外せます。
回路図の採取、メンテナンスの作業に邪魔になるのでスピーカーケーブル(2本)と
リバーブの入出力ケーブル(2本+シールド1本)はシャーシを取り出す時に
ニッパーで切断します。これらの線は新しいケーブルに取り替える予定。
リバーブユニットを取り出しました。
前出の EAV-100D です。
上部の金属カバーとリバーブ本体が白いゴム枠で保持されていますが、
このゴム枠が劣化していました。グロメットというゴム製の枠で代用することに
しました。
ゴム枠を外してリバーブ本体を見てみます。
シングルスプリングの磁気式リバーブですね。
右側が入力、左側が出力です。鉄心が錆びて汚くなっていますが、動作には
問題はないと思われます。入力側には 8 Ω の表記があります。
(20220807 追記: EAV-100D は特許番号から松下製と判明。)
次は電源トランス。
TK-5 という型式。
入力(白) AC 100 V に対し、二次側(灰色) 110 V、50MA の表示が
あります。真空管 B 電源の電圧としては 110 V は低いですが、
電源回路側で倍電圧整流で電圧を上げています。
ヒーター電源(青、黒)は 6.3V 1.2A。
電源回路。
左側の電解コンデンサが平滑用コンデンサ。
電解コンデンサにルビコン、ネオンランプにサトーパーツ、
オイルコンデンサはエルナ。国産メーカーの部品オンパレード。
アンプのメーカーが不明ですが、国産パーツを使っていることから国産の
アンプであると判断しました。
出力トランス。
6BM8 によるシングル出力のアンプなのでシングル用のトランスです。
小さいですね。これも3W 程度ではないでしょうか。東栄変成器の
T-1200 (2.5W)などに比べても小さいです。出力インピーダンスは4Ω。
回路基板。
ソリッド抵抗が多いですね。
右上にあるトランスがリバーブトランス。
左側にある大きなセラミックコンデンサ(3個)はトレモロ回路の
低周波発振に使われています。セラミックコンデンサは劣化が少ないので
交換しません。
左端、シャーシに "4305017" というスタンプがあります。
昭和43年5月の意味かもしれません。ということは 1968 年製?
基板裏面。
プリント基板を使っている割にはごちゃごちゃしています。
真空管3本のヒーターは青と橙の2本の線で別途配線されています。
流れる電流が大きいのでプリントパターンでは不安だったのか、
ハムノイズの混入を避けるためか、理由はいろいろ考えられます。
基板の上の方に出力管として ”6BQ5” と記述されていますが、
"6BM8" の誤りですね。