70年代中期のモデルだと思うのですが、詳しい資料がありません。
前面のバッフルが3分割されており、左右のバッフルが白い
プラスティック板で覆われたデザイン。なかなか印象的で Pearl の
アンプといえばこの機種を思い起こします。
70年代中期と判断したのはトレモロ(VIBRATO)が装備されている点。

リバーブと兼用のフットスイッチでトレモロは ON / OFF できますが、
操作パネルでは INENSITY を 0 (OFF)にするか否(ON)かです。
VOLUME は一つだけ。トーンコントロールは TREBLE と BASS。
REVERB も装備しています。
VOLUME を上げる以外に歪みを作る機能がありません。
背面。いたってシンプル。

前面バッフルが3分割されており、ちょっとしたホーン型の形状を
構成していることがわかります。スピーカーが取り付けられている
中央のバッフル板自体は比較的小さいですね。

スピーカーは 12 インチ 8Ω。MODEL P30-20L と書かれています。

キャビネット底にリバーブユニット。見るからにシングルスプリングと
いうユニット。磁気式です。残念ながら製造メーカー等の記載は一切
ありません。
背面パネルを取り除くと回路が見えます。

とは言えこのままでは回路構成がわかりにくいので、シャーシを取り出します。

左の電源トランスとパワーアンプ(SANYO STK015)。
STK015 は厚膜ハイブリッド IC。ヤマハ YTA-15A (STK032)、
AIDEAN ZOOM M-40 (STK036) よりも先発の IC です。
CQ出版の「リニヤ IC 規格表 '73」に掲載されていました。
それによるとSTK015 の出力は 10W。電源電圧によって出力も大きくなる
のでしょうが、アンプキャビネットの大きさからすると 10W のクラスでは
ないと思われます。モデル名の PG-3020 から出力 20W くらいと
読んでいるのですが。
放熱板に取り付けられている STK015 を取り外して、パワーアンプ基板の
部品面を見てみます。

STK015 の放熱効率を上げるためにシリコングリスが塗布されていましたが
微量でした。メンテナンスが終わったら適切な量のシリコングリスを
補充する予定です。
電源基板。

電源の平滑に 2SD317A が搭載されています。
同様な回路は Pearl BAS-300 でも見られます。
プリアンプ基板。

その部品面。

基板全般に言えることは緑色のフィルムコンデンサの表面が劣化して
粉を吹いたような状態になっています。表面に亀裂が入っているものも
あります。回路図を採取する作業中に面倒だったのがこれらのコンデンサで
表面が劣化しているので数値の表示がとても見づらい状態になっています。
とりあえず綿棒にエタノールを付けて表面を磨いてみます。
ある程度表示が鮮明になるのですが、あまり磨くと表示のインクまで
溶けてくるので程々にして数値を確認しました。
これらのフィルムコンデンサは数値的にも安定しているので寿命と
いうわけではないのでしょうが、今回は新しいものに交換することに
しました。
前面のバッフルが3分割されており、左右のバッフルが白い
プラスティック板で覆われたデザイン。なかなか印象的で Pearl の
アンプといえばこの機種を思い起こします。
70年代中期と判断したのはトレモロ(VIBRATO)が装備されている点。
リバーブと兼用のフットスイッチでトレモロは ON / OFF できますが、
操作パネルでは INENSITY を 0 (OFF)にするか否(ON)かです。
VOLUME は一つだけ。トーンコントロールは TREBLE と BASS。
REVERB も装備しています。
VOLUME を上げる以外に歪みを作る機能がありません。
背面。いたってシンプル。
前面バッフルが3分割されており、ちょっとしたホーン型の形状を
構成していることがわかります。スピーカーが取り付けられている
中央のバッフル板自体は比較的小さいですね。
スピーカーは 12 インチ 8Ω。MODEL P30-20L と書かれています。
キャビネット底にリバーブユニット。見るからにシングルスプリングと
いうユニット。磁気式です。残念ながら製造メーカー等の記載は一切
ありません。
背面パネルを取り除くと回路が見えます。
とは言えこのままでは回路構成がわかりにくいので、シャーシを取り出します。
左の電源トランスとパワーアンプ(SANYO STK015)。
STK015 は厚膜ハイブリッド IC。ヤマハ YTA-15A (STK032)、
AIDEAN ZOOM M-40 (STK036) よりも先発の IC です。
CQ出版の「リニヤ IC 規格表 '73」に掲載されていました。
それによるとSTK015 の出力は 10W。電源電圧によって出力も大きくなる
のでしょうが、アンプキャビネットの大きさからすると 10W のクラスでは
ないと思われます。モデル名の PG-3020 から出力 20W くらいと
読んでいるのですが。
放熱板に取り付けられている STK015 を取り外して、パワーアンプ基板の
部品面を見てみます。
STK015 の放熱効率を上げるためにシリコングリスが塗布されていましたが
微量でした。メンテナンスが終わったら適切な量のシリコングリスを
補充する予定です。
電源基板。
電源の平滑に 2SD317A が搭載されています。
同様な回路は Pearl BAS-300 でも見られます。
プリアンプ基板。
その部品面。
基板全般に言えることは緑色のフィルムコンデンサの表面が劣化して
粉を吹いたような状態になっています。表面に亀裂が入っているものも
あります。回路図を採取する作業中に面倒だったのがこれらのコンデンサで
表面が劣化しているので数値の表示がとても見づらい状態になっています。
とりあえず綿棒にエタノールを付けて表面を磨いてみます。
ある程度表示が鮮明になるのですが、あまり磨くと表示のインクまで
溶けてくるので程々にして数値を確認しました。
これらのフィルムコンデンサは数値的にも安定しているので寿命と
いうわけではないのでしょうが、今回は新しいものに交換することに
しました。