あまり広告などに現れないモデルなので資料が少ないですが、実物を
見ていくことにします。
左から入力ジャック2つ、HIGH と LOW。
BRIGHT スイッチが装備されていますが、スライドスイッチで下に
押し下げると ON になるという違和感のある仕様になっています。
よく見ないと気がつきません。
コントロールは VOLUME, TREBLE, BASS, DISTORTION と
並びます。MIDDLE はありません。
DISTORTION は他の JC シリーズと同様、目盛 0 の位置で OFF に
なります。
REVERB, SPEED, DEPTH があって、右端に 3 ポジションのスライド
スイッチによる VIBRATO / CHORUS 切り替え。
ちょっと特殊な構造のスイッチになっています。公開している回路図では論理がわかりやすいように3ポジションの
スイッチに単純化して書き直していますが、実際のスイッチの動作と
配線は図にするのが難しいです。
この3ポジションのスライドスイッチは壊れたら代替品の入手は
難しいでしょう。ただ回路図では単純化しているので4回路3接点のロータリースイッチで代用可能です。見栄えは悪くなりますが。
背面。
粗いパーチクルボードによる背面パネル。音響的に良いのかは不明です。
厚みはあるのですが、脆そうで取り扱いに注意がいりそうです。
背面左からヒューズ 3A、ヘッドフォン(PHONES) ジャック、
CHORUS & VIB, DISTORTION, REVERB の各フットスイッチジャック、
右端に CHORUS & VIB OUT。
CHORUS & VIB OUT は JC-50 を CHORUS と VIBRATO のエフェクタと
して使えるようにする出力ジャック。ただし原音とのミキシングを
行う前の出力。
背面パネルを取り外したところ。
12 インチ 8 Ωの HEAVY DUTY TRANSDUCER スピーカー。
シャーシ内部。メイン基板は以前の修理記録の基板と明らかに異なっています。
電源トランス 22450144N1 。
120VA の記述があります。SPIRIT-50 に使われていた電源トランスと
同じもののようです。
ラベル等はないものの、HOKUSEI DENKI と思しきリバーブユニット。
残念ながらスプリングが一本破断していました。
入力インピーダンスは 8Ωのようです。リバーブドライブのために
2SD667 と 2SB647 のコンプリメンタルペアによるプッシュプル出力を
装備しています。