これまで YAMAHA の F シリーズは F50-112, F100-112, F100-212 と
取り扱ってきました。ギターアンプで残るのは F100-115 とヘッドアンプの
F100G。これらの機種は機会があったら解析するかもしれませんが、
これまで解析した機種と大きく変わることはないと予想されるので
解析する優先度は低くなります。
なので F シリーズも F100-212 で第1部完結、と思っておりました。
が、まだベースアンプがありました。ついF100B を入手してしまいました。
フロントパネル
左から入力ジャック HIGH と LOW。
ベースアンプなのでチャネルは1つだけ。
コントロールは VOLUME と TREBLE, MIDDLE, BASS のトーンコントロール。
Fシリーズのギターアンプだとパラメトリックイコライザーがある部分ですが、
ロータリーノブによる「グラフィックイコライザー」が搭載されています。
5バンドで中心周波数が 60, 150, 320, 640, 1250 Hz。
グラフィックイコライザーと言えばスライドボリュームによるコントロールが
一般的ですが、これは通常の回転式のポットで実現しています。
背面
製造元は "OZAWA KK" になっています。F50-112 や後の G50-112 III と同じ。
F100-112 や F100-212 では "NIPPON GAKKI CO., LTD" でした。
Fシリーズの途中から OZAWA に変わったのか、機種ごとに違っているのか?
もうすこしサンプル数を増やさないとわかりません。
平衡トランスを仲介して信号が送られます。
ただしこのバランス出力はパラメトリックイコライザーを通過して
いません。ボリュームとトーンコントロールでの調整になります。
背面パネルを外したところ。
F100-112, F100-212 でも見られた大きな放熱フィン。
大きさも同じようです。
搭載されている終段トランジスタも 2SC1586 x 2。