アンプ上部 プリアンプ部 TA-95 を見てみます。
右端にあるのが電源スイッチが搭載されている LC1185-2 基板。
手前にあるのがリバーブユニットNB1662。
2スプリングですね。YTA-45 に搭載されていたものと同一です。
中央奥にある基板がチャネル1プリアンプ基板 LC1187。
これも YTA-45 と同じ。ただし基板の右側にある BRILLIANCE スイッチに
接続されて機能が追加されています。
それ以外は回路定数もほぼ同じです。
トレモロ基板 LC1216-1 基板。これも YTA-45 と同じ。
右にある二連ボリュームはリバーブコントロールでリバーブ回路の
入力と出力を同時にコントロールしています。
隣にあるスイッチは TREMOLO / WAW WAW 切り替えの4回路3ポジション
スイッチ。CH1, CH2 の BRILLIANCE スイッチと同じものです。
トグルスイッチというよりもスライドスイッチのような構造。
この結線を回路図に直接記述することもできるのですが、ロジックが
わかりにくくなります。そこで今回作成した回路図ではロジックを簡潔化して
3接点のロータリースイッチに置き換えて記述しています。
(BRILLIANCE スイッチも同様)
CH2 のプリアンプ部も LC1187。
CH1 と回路定数も同じですが、唯一違っている点が BRILLIANCE スイッチの
接続。違いはプリアンプ部の回路図で CH1 と CH2 を比較するとわかりますが、
これが CH1 と差別化するためかどうかはよくわかりません。
ただ単なる接続ミスなのかもしれません。
リバーブ-WAW 基板 LC1190-2。
基板の右側がリバーブ回路、左側が WAW WAW 回路と分離しています。
リバーブ回路は YTA-45 の LC1226-1 の回路と同じ。
リバーブドライブの IC 松下 AN274 も同じ。
WAW WAW 部 左上にシールドされたインダクタ L301 があります。
これと C を接続して共振回路を構成して WAW で強調する周波数帯を
作ります。残念ながら基板から取り外さないと正確な値が測定できないので
インダクタンスを計測していません。
後日測定して回路図に記入することにします。
背面パネルに取り付けられているドライブ基板 LC1227-3。
これまで見てきた CH1, トレモロ、リバーブ、WAW、CH2 からの信号を
ミキシングし、一段増幅してパワーアンプに渡します。
ミキシングと言ってもコネクタ部の配線で合成しているだけで、ミキシングの
ための回路というものはありません。信号の取りまとめ、と言った方が妥当です。
YTA-45 でもそうだったのですが、 CH1 と CH2 の回路基板は全く同じなのですが、
機能の追加や差別化をコネクタ部の配線で実現しています。
なのでコネクタ部に接続されている線の色などの情報は重要です。
特に基板の表と裏を参照しながら作業しているとハンダづけの根本で配線が
切れることが多発します。
作業を開始するまえにコネクタ部の意味(I1 とか T2 とか) と配線の色を
記録しておくことが必須です。少なくともデジカメで撮影して記録しておくべきです。