長田(猫舌)のblog

主にギターアンプの解析、回路図の採取と公開を行っております。 回路図の公開は自身で読み取った回路図に限っており、主に国産のアンプを対象にしています。修理やメンテナンスなどにご利用ください。ただし公開している回路図は無保証です。内容の正確性には万全の注意を払っておりますが、誤記入や誤解の可能性は免れません。本サイトで公開している回路図によって生じた事故や損害については一切責任を負いかねますのでご了承願います。 また、電子回路とくに真空管に関する高電圧回路を取り扱っています。電子回路の知識や経験がない方が同様の作業をすると感電により生命に危険を及ぼすことがあります。同様な作業を行って生じた事故・傷害に対して当方は一切責任を負いません。

カテゴリ: VOX

00年代のアンプだと思います。
2008年頃、まだ現行機種のころに入手したことがあります。
クリーントーンが美しいアンプで、現行の Pathfinder 10 より
音に厚みがあるので気に入っています。
トモ藤田氏の「耳と感性でギターが弾ける本」(リットー・ミュージック,2010)
の pp. 29 で練習時のアンプとして Pathfinder 15R を推奨しています。
この本の少しあとに製造終了になったと記憶しています。

上面のコントロール
DSC05119A
左から入力ジャック、GAIN, BOOST スイッチ, VOLUME, TREBLE, BASS,
TREMOLO DEPTH, SPEED, REVERB,  POWER スイッチと並びます。
近年のアンプに珍しく TREMOLO が付いています。

背面
DSC05121B
製品ラベル(銘板)の下にジャックが4つ配置されています。
左から HEAD PHONE, EXT SPKR, LINE OUTPUT, FOOT SWITCH。
FOOT SWITCH はステレオジャックになっており、REVERB とTREMOLO の
ON / OFF を切り替えることができます。
ステレオプラグの Tip が REVERB, Ring が TREMOLO のコントロールに
それぞれ接続されるようになっています。

背面パネルを外します。
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電源とプリアンプ、パワーアンプが一体になった基板が操作パネルに
吊り下げられるように配置されています。
左下が電源トランス GT0206, 中央に4つのジャックを搭載した基板、
右下にリバーブユニットが設置されています。

DSC05127D
スピーカーは8インチ。
"HEAVY DUTY LOUDSPEAKER" の記述がありますが、入力インピーダンスや
出力等の記述がありません。

基板半田面
DSC05182E

基板部品面
DSC05186F

使用 OP アンプは NJM072, NJM062, CA3080, NJM4558。
パワーアンプは TDA2030A。
CA3080 (中央) はトランスコンダクタンスアンプで、外部入力から
ゲインをコントロールできる OP アンプ。
ここでは TREMOLO の変調に使われています。

DSC05189H

リバーブユニット。[600-2.2k] の記述があります。
おそらく入力インピーダンス 600 Ω、出力インピーダンス 2.2kΩ ということを
示しているのでしょう。

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