Micro Jugg と大きく異なるのはプリアンプ部です。
Micro Jugg では他の Jugg Box シリーズと異なり、Volume 1 には
Over Drive フットスィッチでON / OFF できる音量という役割が
あったわけですが、Volume 1 で歪みが大きく加わることもありません。
JBX-40 では Volume 1 を Gain に変更し、歪みを加える仕様になりました。
ダイオードの3本直列と2本直列が逆方向に接続されているフィードバック
ループは Boss の OD-1 で採用された非対称歪みによるオーバードライブ。
Gain を少しでも上げるとザラついた歪みが加わります。
トーンコントロールは Fender 型トーンスタックが採用されていますが、
定数は変更されています。
OP アンプに使われているのは 東芝の TA7322 。Jugg Box シリーズで
従来使われていた TA7136 によく似た 9 pin の SIP のシングル OP アンプ。
例によって現時点では生産完了品ですし、入手も難しいと思われます。
この OP アンプの電源は±30V まで使用可能で、JBX-40 では ± 21 V という
高めの電源で動作させています。もしこの OPアンプを代替させるので
あれば 5532 (±22V)でギリギリ。電源に余裕のある OP アンプを
選ぶ必要がありそうです。
生産完了品といえば Jugg Box シリーズにはもうひとつ。
リバーブドライブに使われる Rohm の IC、 BA521。
幸いなことに、JBX-40 では(おそらく当時)新開発のリバーブが
搭載されており、一般的な OP アンプ 4558 でドライブできるように
なっています。リバーブからの出力はゲイン 10 倍の増幅を行なっており、
リバーブ自体の出力レベルを補っています。
そのためか JBX-40 のリバーブは Jugg Box シリーズとしては
浅いように感じます。効きが悪い、というわけではなく、従来の機種が
効きすぎるくらいのピチャピチャなリバーブなのに対して、ドライな
リバーブという意味です。
問題なのは前面パネルに設置されている Gain フットスィッチ。
これにフットスィッチを接続し、ON にすると Gain のコントロールが
キャンセルされ、ノーマル(クリーン)な音に切り替わる、はずなのですが、
初段で増幅された信号が二段目のアンプに接続されません。
リレー 松下 HB2-DC12V の Normally Open の端子の先に繋がっている
CH OUT 端子。これがどこにも繋がっていないのです。
二段目のアンプの入力部に CH IN という端子があるのですが、これにも
何もつながっていないのです。どうもこの2つの端子間にクリーン
チャンネルが繋がる仕様になっているようなのですが、JBX-40 では
何にも繋がっていません。おそらく上位機種の JBX-60 (2ch アンプ)と
基板を共通にするための仕様なんでしょうが、JBX-40 では無意味な
仕様です。Gain のフットスィッチを ON にすると全く無音になって
しまいます。
私が入手した JBX-40 はリレー HB2-DC12V が接点不良を起こしており、
交換が必要でしたので、変換基板を作成して新しいリレーに交換しました。

ちなみに交換したリレーは秋月電子の 941H-2C-12D です。
Micro Jugg では他の Jugg Box シリーズと異なり、Volume 1 には
Over Drive フットスィッチでON / OFF できる音量という役割が
あったわけですが、Volume 1 で歪みが大きく加わることもありません。
JBX-40 では Volume 1 を Gain に変更し、歪みを加える仕様になりました。
ダイオードの3本直列と2本直列が逆方向に接続されているフィードバック
ループは Boss の OD-1 で採用された非対称歪みによるオーバードライブ。
Gain を少しでも上げるとザラついた歪みが加わります。
トーンコントロールは Fender 型トーンスタックが採用されていますが、
定数は変更されています。
OP アンプに使われているのは 東芝の TA7322 。Jugg Box シリーズで
従来使われていた TA7136 によく似た 9 pin の SIP のシングル OP アンプ。
例によって現時点では生産完了品ですし、入手も難しいと思われます。
この OP アンプの電源は±30V まで使用可能で、JBX-40 では ± 21 V という
高めの電源で動作させています。もしこの OPアンプを代替させるので
あれば 5532 (±22V)でギリギリ。電源に余裕のある OP アンプを
選ぶ必要がありそうです。
生産完了品といえば Jugg Box シリーズにはもうひとつ。
リバーブドライブに使われる Rohm の IC、 BA521。
幸いなことに、JBX-40 では(おそらく当時)新開発のリバーブが
搭載されており、一般的な OP アンプ 4558 でドライブできるように
なっています。リバーブからの出力はゲイン 10 倍の増幅を行なっており、
リバーブ自体の出力レベルを補っています。
そのためか JBX-40 のリバーブは Jugg Box シリーズとしては
浅いように感じます。効きが悪い、というわけではなく、従来の機種が
効きすぎるくらいのピチャピチャなリバーブなのに対して、ドライな
リバーブという意味です。
問題なのは前面パネルに設置されている Gain フットスィッチ。
これにフットスィッチを接続し、ON にすると Gain のコントロールが
キャンセルされ、ノーマル(クリーン)な音に切り替わる、はずなのですが、
初段で増幅された信号が二段目のアンプに接続されません。
リレー 松下 HB2-DC12V の Normally Open の端子の先に繋がっている
CH OUT 端子。これがどこにも繋がっていないのです。
二段目のアンプの入力部に CH IN という端子があるのですが、これにも
何もつながっていないのです。どうもこの2つの端子間にクリーン
チャンネルが繋がる仕様になっているようなのですが、JBX-40 では
何にも繋がっていません。おそらく上位機種の JBX-60 (2ch アンプ)と
基板を共通にするための仕様なんでしょうが、JBX-40 では無意味な
仕様です。Gain のフットスィッチを ON にすると全く無音になって
しまいます。
私が入手した JBX-40 はリレー HB2-DC12V が接点不良を起こしており、
交換が必要でしたので、変換基板を作成して新しいリレーに交換しました。
ちなみに交換したリレーは秋月電子の 941H-2C-12D です。