長田(猫舌)のblog

主にギターアンプの解析、回路図の採取と公開を行っております。 回路図の公開は自身で読み取った回路図に限っており、主に国産のアンプを対象にしています。修理やメンテナンスなどにご利用ください。ただし公開している回路図は無保証です。内容の正確性には万全の注意を払っておりますが、誤記入や誤解の可能性は免れません。本サイトで公開している回路図によって生じた事故や損害については一切責任を負いかねますのでご了承願います。 また、電子回路とくに真空管に関する高電圧回路を取り扱っています。電子回路の知識や経験がない方が同様の作業をすると感電により生命に危険を及ぼすことがあります。同様な作業を行って生じた事故・傷害に対して当方は一切責任を負いません。

カテゴリ: 本 BLOG 全般

OZ-660B の解析の途中ですが、ギターアンプに限らず重要なことなので
独立した記事で注意喚起いたします。

OZ-660B の規定のヒューズは 2A なのですが、ヒューズを確認すると
10A のヒューズがついていました。この個体はネットオークションで
リサイクル業者から入手したものです。

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中古の電気機器をリサイクルショップやオークションで購入した場合、
最初に電源を入れる前に必ず「ヒューズ」のチェックをしてください。

前のユーザーによって規定より電流値の大きいものに交換されていることがあります。
規定より電流値の大きいヒューズに交換されていたということは
規定のヒューズに交換しても何度も溶断を繰り返した可能性があるということ。
つまり電気機器内部に深刻な異常が発生しているのかもしれません。
そのまま通電して使用した場合、ヒューズが溶断する前に機器内部で発火し、
火災の原因になる危険があります。

電流の規定値以上のヒューズが取り付けられていた場合、必ず規定値のヒューズに
交換してください。通電した時に溶断するようであればその機器はなんらかの
異常があります。使い続けたいのであれば修理業者に修理を依頼してください。

DSC03277C


いつもは国産アンプの回路図を掲載しているので、昨日の Polytone の回路図は
意外に思われたかもしれません。

私自身は「何がなんでも国産アンプでなきゃ」ということは考えておらず、
普通に海外製のアンプも好きです。特に Fener は好物です。
ここ数年、国産アンプを入手しては分解して回路図を採取して公開しているのは
これらのアンプの回路図がこれまで公開されていないためです。

これまで海外のアンプの回路図を採取してこなかった理由は「すでに公開されて
いる機種は扱わない」ことに尽きます。著作権の問題もあるので、
よそで公開されているものはそちらを見てください、という立場をとっていました。
ただ最近は著作権の問題でアンプやエフェクタの回路図を転載していたサイトが
閉鎖されたり回路図を削除されたりということが多くなってきています。
これはちょっと困る。個人的な修理や回路に関するディスカッションなどの用途で
回路図が手に入らないのは痛い。有料で回路図を入手できるサイトもありますが、
もう少し手軽にならないものか。

電気回路・電子回路自体には著作権はありません。なので回路を読み取って
回路図を起こした場合はその回路図に新たな著作権が生じます。
そういう解釈のうえで(既存の回路図の転載ではなく)新たに採取した
回路図を公開してきました。(間違っていたら指摘願います>著作権に詳しい方)

そのような背景で昨日の Polytone の回路図の公開に踏み切りました。
ネットに回路図が存在していることも知っていますが、その回路図が
いつか手に入らなくなるということもありえます。
こうして回路図を採取して公開することに、これまでと違った存在価値を見出した
ということです。

私の公開している回路図に関しては私の著作権を放棄するつもりはありません。
ただそれは許可なく内容の改変(改ざん)が行われないようにするための制限です。
内容が変えられてなく、私の名前(S. Nagata) がついている状態であれば再配布可能です。
(最近は連絡先も兼ねて "juggbox.blog.jp  S.Nagata" と記載するようにしています。)
その代わり回路図は無保証です。公開している回路図によって生じた事故や損害に
ついては私は一切責任を負いません。回路図に誤謬が含まれているかもしれません。
それを承知の上で回路図をお使いください。

回路図に誤りがあることは否めませんので、誤りが見つかったら BLOG 上で修正を
適宜行います。ネット上での再配布の際はできれば本 BLOG へのリンクを記述して
いただきたく存じます。

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