昨年10月クールに放送された連続ドラマ『セクシー田中さん』(日本テレビ系)。漫画原作者の芦原妃名子氏が1月26日に、Xで制作陣とのトラブルを明かし波紋が広がっていた。いっぽうで、本ドラマを担当した脚本家の“余計な一言”が再燃している。

芦原氏は《今回のドラマ化で私が9話、10話の脚本を書かざるを得ないと判断するに至った経緯や事情を、きちんとお伝えした方が良いのではと思い至りました》と切り出し、小学館を通じて制作陣に提示していた条件が反故にされたことを打ち明けていた。なお事実関係や投稿文章は、小学館と確認し合った上で発表したという。

この出来事はネットニュースでも取り上げられ、ニュースサイトのコメント欄やSNSで議論が巻き起こる事態に。大きな騒動に発展してしまったためか、芦原氏は28日までにXの当該投稿を削除。その直後に、《攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい》と謝罪した。

そんななか本ドラマの1〜8話を担当した脚本家・相沢友子氏のInstagramが、改変騒動の前兆として再注目されている。

最終回の第10話が放送された昨年12月24日、相沢氏は主人公を演じた木南晴夏(33)との2ショットを添えてこう告知していた。

《『セクシー田中さん』今夜最終話放送です。最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり、過去に経験したことのない事態で困惑しましたが、残念ながら急きょ協力という形で携わることとなりました》

視聴者からはドラマの感想が多数寄せられたようで、4日後の28日にもInstagramを更新。相沢氏は《まず繰り返しになりますが、私が脚本を書いたのは1〜8話で、最終的に9・10話を書いたのは原作者です。誤解なきようお願いします》と念押しした上で、“意味深コメント”をこう綴っていた。

《今回の出来事はドラマ制作の在り方、脚本家の存在意義について深く考えさせられるものでした。この苦い経験を次へ生かし、これからもがんばっていかねばと自分に言い聞かせています。どうか、今後同じことが二度と繰り返されませんように》

しかし騒動後、現在までにこれらの投稿のコメント欄が閉鎖されてしまったのだ。

「原作者の芦原さんがXで発表した声明をきっかけに、相沢さんの投稿が再び注目されたかたちです。芦原さんはXで《ドラマの放送が終了するまで、脚本家さんと一度もお会いすることはありませんでした》とも明かしており、改変問題について責任の所在は不鮮明なままです。

しかし、この相沢さんの投稿だけを見ると、芦原さんがいきなり脚本を書きたいと名乗り出たようにも読めてしまう内容になっています。芦原さんは、原作が未完のため『漫画に忠実でない場合は加筆する』『ドラマオリジナル部分については原作者が用意したものをそのまま脚本化』といった条件を出していましたが、それが守られなかったことを明かしています。相沢さんの投稿にはそうした事情が書かれていないので、騒動発覚後に“一方的”な書き方と捉えた人も少なくなかったようです。

もちろん相沢さんにもこの件に関してこだわりや言い分はあると思うのですが、いずれにせよこの書き方は火に油を注ぐ“余計な一言”だったのではないでしょうか」(WEBメディアライター)

日本テレビから本ドラマに関する声明も出されておらず、SNSでは相沢氏に対して辛辣な声が続出する事態に。

《原作者に謝らせて、本当に嫌な奴だな》 《二度と漫画原作の作品に関わらないで下さい》 《やっぱり許せないですね。原作者の芦原先生に謝ってください。喧嘩売ったくせにインスタのコメント欄だけ閉鎖して問題から逃げようなんて呆れる。日テレも同罪。芦原先生がいくら呼びかけても 対応しなかったってどういう事?》

余波が広がる改変騒動はどう終着するだろうか、果たしてーー。