自称・桐島聡容疑者、末期の胃がんで重篤 入院前は県内の工務店で仕事
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1974~75年に起きた連続企業爆破事件の一つに関与したとして、爆発物取締罰則違反容疑で指名手配されていた過激派「東アジア反日武装戦線」のメンバー桐島聡容疑者(70)を名乗る男が、末期の胃がんで重篤であることが27日、捜査関係者への取材で分かった。男が神奈川県内の工務店に長期にわたり勤務していたことも判明。容疑者本人であれば、偽名で身元を隠して県内に長期間潜伏していた疑いがある。
男は胃がんの治療で神奈川県鎌倉市の病院に通院していたが、路上でうずくまるほど体調が悪化し今月入院。その際、勤務先の同僚が付き添っていた。健康保険証を使わずに自費で診療を受けていたことも分かった。勤務先や病院では偽名を使っていたとみられる。
男が桐島容疑者の家族構成を話していることも判明。容疑者は身長1メートル60で唇が厚く、強度の近視とされる。男は身長が約1メートル60で、身体的特徴が矛盾しないという。公安部はDNA型鑑定などで身元の確認を進めている。支援者の有無も調べる。桐島容疑者本人と確認された場合、逮捕や勾留に耐えられないとみており、任意で調べて書類送検するとみられる。
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