1984年
3月18日 | 江崎グリコ社長誘拐 | 江崎グリコ社長宅に犯人グループが押し入り、社長を誘拐。 グリコ・森永事件事件の始まり。 |
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3月19日 | 【1回目のグリコ取引】 | 取締役宅に電話。 男の声で 「真上北自治会の釜風呂温泉の看板の前の電話BOXを見ろ」 電話BOXの電話帳の間に茶封筒が挟まれていた。 内容は 「人質はあずかった 現金10億と金100㎏よおいしろ」 取締役宅に江崎社長のテープの声で 「茨木のレストラン寿 一人で連絡を待て」 ・・・しかし、犯人からの接触はなかった |
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3月21日 | 事件から3日目。 監禁されていた水防倉庫から社長が自力脱出。 事件は解決に向かうかと思われたが……。 |
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4月2日 | 【2回目のグリコ取引】 | 江崎社長宅に脅迫状。6000万円要求。 | |
4月8日 | 犯人からメディアへ1回目の挑戦状が届く。 | ||
4月10日 | グリコ本社などへの連続放火事件発生。 | ||
4月12日 | 警察庁が一連の事件を広域重要114号事件に指定。 | ||
4月22日 | 【3回目のグリコ取引】 | グリコ監査役宅に脅迫状。 1億2千万円を要求 「24夜、レストラン ダンヒルに金もって待っとれ カローラでこい」 |
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4月23日 | 犯人からメディアへの2回目の挑戦状届く。 | ||
4月24日 | グリコ監査役宅に犯人から電話。 女の声を吹き込んだテープで 「名神高速道路を85キロで吹田SAへ走れ」。 この指示書で吹田SA、国鉄高槻駅へ動かされるが、犯人現れず捜査網を解く |
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5月10日 | 犯人からの3回目の挑戦状。 グリコ製品に青酸を入れたとほのめかす内容を新聞に掲載したことで、店頭からグリコの商品が次々と撤去される。 工場はストップ。 数十億円という損害が生じた。 |
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5月20日 | 【4回目のグリコ取引】 | 長岡香料にグリコ宛脅迫状。 「3億出せ。応じるなら車3台並べろ」 同日夕方、長岡香料に連絡。 「3億出せば脅迫やめる。 5月26日夜ロッテリア茨木穂積店へ持参せよ」 |
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5月25日 | グリコ、長岡香料宛脅迫状 「26日夜TELする。赤い車用意しとけ」 |
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5月26日 | グリコ、裏取引に応じロッテリア茨木穂積店に3億円持参したが、犯人からの接触なし。 | ||
5月30日 | 【5回目のグリコ取引】 | 長岡香料にまた脅迫状。 「6月2日午後8時から8時半の間に摂津大同門に3億積んだ白カローラ置け」 |
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6月2日 | 犯人グループから指示された現金受け渡し場所に、捜査班が急襲。
犯人を確保するが、その男性は、犯行グループに交際相手の女性を人質にとられた替え玉だった。 毎日新聞「犯人逮捕」の誤報を打つ。 |
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6月22日 | 【1回目の丸大取引】 | 丸大本社に脅迫状。 「グリコと同じ目にあいたくなかったら5千万円を用意しろ」 |
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6月24日 | グリコは、新聞朝刊に 「ともこちゃん、ありがとう。グリコは、がんばります」 の広告を掲載。 |
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6月26日 | 「グリコゆるしたる」 と犯人からの犯行終結宣言がメディアに届く。 |
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6月28日 | 丸大、犯人からの指示通り5千万円を用意し高槻駅へ向かう。 現金受け渡し現場を張り込む捜査班は電車内で「キツネ目の男」と遭遇。 京都駅の雑踏の中でその姿を見失う。 |
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6月29日 | 捜査員、丸大取引の際の「キツネ目の男」を似顔絵にする。 捜査の極秘資料に。 |
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7月3日 | 【2回目の丸大取引】 | 丸大にまた脅迫状。 「7月6日午後8時茨木市内のレストランで待て。4日5日に広告出せ」 |
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7月6日 | 指示された現金引渡し場所に捜査員張り込むが犯人現れず、警戒体制を解除。 | ||
7月11日 | 丸大本社に脅迫状。 「おまえら なに かんがえてんねん 今度は1億円にする」 |
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7月12日 | このころハウスなど7社に脅迫状。 「用あれば勝久のテープ送る…にせもんに金はろたらあかんで」 |
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7月23日 | ジャスコなど4社に脅迫状。 | ||
9月12日 | 【1回目の森永取引】 | 森永製菓に犯人からの脅迫状が届く。 青酸固形、テープ、毒入り製品入り 「1億出せ、応じなければ毒入り店頭に」 |
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9月18日 | 現金引渡し現場で森永社員に扮した捜査員、1億円持ち待機するが、犯人現れず警戒解く。 | ||
9月20日 | 毎日新聞「森永製菓へ脅迫状」をスクープ。 | ||
9月24日 | 犯人からの挑戦状。森永製菓脅迫を暴露。 | ||
10月8日 | 犯人からの7通目の挑戦状。 青酸入りの菓子をばらまくという内容。 コンビニエンスストアなど4府県16ヵ所で青酸入り森永ドロップ発見。 これ以降、流通業界は森永製菓の商品の撤去を開始。 株価も大暴落。 損害額は70億円にものぼった。 高島屋、阪急、大丸など27社に脅迫状。 |
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10月9日 | NHK大阪に挑戦状とともに毒入り森永届く。 郵送の菓子は10月22日迄に計5個。 |
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10月11日 | 脅迫に利用されたテープの声を公開。 女の声は4月24日夜、グリコ監査役宅にかかったきたもの。 子供の声は9月18日夜、森永製菓関西本部にかかってきたもの。 |
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10月15日 | 警察は青酸入りの菓子が見つかったコンビニの防犯カメラに写っていた男の映像を公開。 商品棚の前で怪しい動きをする野球帽の男。 |
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10月25日 | 大阪府警で、警察と在阪社会部長会との懇談会。 報道協定の打診。 |
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11月1日 | 【2回目の森永取引その1】 | 森永製菓に脅迫状。2億円要求。 毎日の広告で返事をと指示。 |
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11月6日 | 毎日朝刊(東京、大阪本社発行版)尋ね人広告 「二郎へ 悪友いなくなった」で森永、犯人に返事。 |
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11月7日 | 【1回目のハウス取引】 | ハウス食品工業総務部長宅に脅迫状投げ込まれる。 14日に1億円要求。 |
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11月13日 | 報道協定、本協定締結。 挑戦状、東京の報道機関に。 7月丸大脅迫暴露。 9月18日森永も言及。 |
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11月14日 | 【犯人グループに最も近づいた一日】 |
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11月19日 | 【2回目の森永取引その2】 | 森永へ脅迫状。求人広告要求。「2億やで」 ハウスに脅迫状。システム管理課長宅に郵送。 「ええ社員持ってる 森永相手に忙しい」 |
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11月30日 | 【2回目の森永取引その3】 | 森永製菓に脅迫状。4度目の広告掲載を要求。 | |
12月1日 | 大阪府警、記者会見で森永製菓への脅迫状を公表。 | ||
12月7日 | 【1回目の不二家取引】 | 不二家に脅迫状が届く。テープ、青酸同封。 「同じ目にあいたくなければ1億出せ」 |
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12月10日 | 在阪社会・報道部長会、午後までに協議の上、夕方5時をもって報道協定解除と決める。 | ||
12月17日 | 【2回目の不二家取引】 | 不二家宛第2の脅迫状。 「12月23日、梅田の阪神百貨店屋上から2千万円ばらまけ」 |
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12月28日 | 【3回目の不二家取引】 | 不二家へ第3の脅迫状。 「1月5日の日曜日に池袋のビルから2千万ばらまけ」 |
1985年
1月10日 | 「キツネ目の男」の似顔絵を公開。 | ||
1月12日 | 各社、「不二家脅迫」を報道。 | ||
1月26日 | ハウス再脅迫 「今度は2億円、1月28日名古屋支店にTELする」 |
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2月2日 | ハウスにまた脅迫状 「へたな さいくするな しばらくやすむ」 |
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2月6日 | グリコ再脅迫。「約束の6億出せ」 | ||
2月12日 | 東京と名古屋でチョコばらまかれる。 2月13日までに12ヵ所13個。うち8個から青酸ソーダ検出。 |
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2月27日 | 犯人からの挑戦状。 「森永 ゆるしたろ…おもろい こと かんがえとるんや」 |
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3月6日 | 駿河屋に5千万円要求の脅迫状が届く。 | ||
8月7日 | 滋賀県警の山本本部長が焼身自殺。 | ||
8月12日 | 犯人からの脅迫状。 「くいもんの 会社 いびるの もお やめや」 と犯人側から終結宣言が届く。 |
2000年
2月12日 | グリコ・森永事件の完全時効が成立。 |