シャンフロにログイン。
ラビッツのベッドで目覚める。
昨日も
まあちょっとしたハプニングもまた友人との遊びにはつきもの。
親友とは、そういったものをお互いに乗り越えて学習するものだからな。
俺があいつらの行動パターンを分析してわなを仕掛ければ、水晶群蠍は逆に俺の行動パターンを解析して新たに対抗策を築き上げてくる。
美しい友情だな!
「おはようございますですわ!サンラクさん」
「おう、おはようエムル」
いつの間にか俺の腹の上に載っているエムルさん。
朝起きたら腹の上に女の子が乗っている、ありがちなシチュエーションで……チッ、さてはミーム汚染が溶けてないな、おのれディプスロ、今度会ったら焼き尽くしてやる。
いや焼き尽くすのはまずいか。
「こんにちは!サンラクさん!」
声のする方を向けば、そこにいるのは一人と二匹。
一人は忍者服と狐面の少女。
一匹は、侍のような雰囲気を漂わせたヴォーパル・バニー。
そして最後の一匹は、一匹の黒いトカゲ……もとい竜。
「よう、秋津茜、とそのゆかいな仲間たちか」
「ひとまとめにされるのは、複雑な気持ちになるでござるな。仲間という認識は間違いではないが」
「貴様!誰が仲間か!特にこのような兎とひとくくりなどと、万死に値するわ!」
「千回くらいは死んでる気がするから、それで勘弁してもろて」
「そんなに死んでるんでござるか!」
「うーん、多分」
めちゃくちゃ死にまくってるから、その認識で間違ってはいないと思うんだ。
「ふむ、久しぶりであったな、不敬者。確か名は……エンラク!」
「サンラクです」
さすがに間違われすぎだろ。
ジークヴルムといい、こいつといいどうしてこう俺を落語家にしたがるのだろうか。
たしかに一発芸はよくやるけど落語要素はないし、ついでにいうとそれで笑うの基本的にはモルドくらいだぞ。
モルドを攻略するだけのために、真剣にネフホロの上位ランカーが落語の勉強してるの面白すぎるだろ。
しかも普通に効果あるっていうな。
落語があるかないかで対モルド戦の勝率が二、三割変わるのはもはや公式一歩手前と化したネタなんだよなあ。
俺?使ってないよ。
普通に正面突破するんで。
それで十分にやりあえるからな。
ついでに言うと、落語でなくてもモルドを笑わせる方法なら間に合ってるんでな。
「今日はどうするんですわ?」
「んー、どうすっかな」
なんかやること、うーん、わからん。
いや、やることがないわけではないのだが、正直どうすればいいのかわからん。
いろいろやることが多すぎて逆にまとまらんというべきか……。
そういえば、カッツォも戦術の一つとして、選択肢を増やしてフルボッコにするみたいなことを前に言ってた気がする。
もう一つは選択肢を縛ってフルボッコにするというものであり、結局どっちもえげつないんだよな。
俺?いつも通り当たらなければどうということはない、だ。
とりあえず自爆する外道や、メタと予測で縛ってくる外道よりマシだと思うよ。
「じゃあ、とりあえず走りましょう、サンラクさん!」
「え、あー、なるほど」
一瞬、何かと思いかけたが、なるほど思い出す。
「困ったら、走る、だったか?」
「はい!」
いいよね、そういう体育会系のモットー。
結構好きだな、俺は。
とりあえず走ってみようか。
「ま、待ってほしいでござる秋津茜殿!」
「ええい、なぜ貴様のような不敬者が我の傍にいるのだ、控えよエンラク!」
「いや、だからサンラクだって」
「アタシのサンラクさんに随分な態度ですわ!そっちが不敬ですわ!」
「サンラクさん、エムルさんのものだったんですか!」
「いや全然違うけど」
「ですわーっ!」
To be continued