私が懸けるは憧れの果て


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作:折本装置
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 朝食をとった後、俺は家を出てジョギングを始めた。

 基本的に、目的地はこの近くの河川敷、そこにある公園だ。

 割と川岸に公園がある気がするんだけど、あれ何なんだろうな。

 土地代が安いとかそんな理由だろうか。

 閑話休題。

 公園まで走り、公園でもいくらかは知ってその後走って帰るのが俺のルーティーンワークだ。

 なのだが……。

 

 

「しんどっ」

 

 

 ジョギングするのは大事だ。

 必要なことだ。

 特に、俺達のようなフルダイブゲーマーにとっては、運動は必須ともいえる。

 俺達が普段何気なく行っている、ずっと丸一日ベッドや業務用チェアの上にいるという生活。

 そんなものが健康的なわけもなく、常に体を鍛えておかないと当たり前だが健康を害してしまう。

 ギャラトラの爺さん婆さん連中はともかく、俺達若人はこれからがあるのだ。あそこまで割り切れるのはすごいと思うのだが、俺にはできない。

 とはいえ、習慣にしているジョギングが決してつらくないだなんてそんなことはなく。

 常にある程度負荷がかかる程度には走っているのでそれは疲れる。

 しかもこれの何がつらいって、まあやりたいことのためにやらなきゃならない苦行ってことなんだよな。

 肉体というハードを維持しないとできるゲームもできないからな。

 勉強をしないと成績が悪化しゲームの時間が削られるから勉強するし、運動しないと健康を害してゲームできなくなるからやらなきゃならないからやってるんだけど、つらいもんはつらい。

 

 

「ーーーー」

「ん?」

 

 

 今走っていったの女の子か、中学生くらいかな?

 青い髪をポニーテールにして、ウインドブレーカーを着ている。

 中学生だと思ったのは、何となく服装などが中学生っぽい雰囲気だったからだ。

 ゲームでもそうなんだよな、ちゃんとしたものは雰囲気である程度精神年齢がわかる。

 なおクソゲーはぽっと出のヒロインが流し目ゴリラだったりするので論外。

 せめて年齢や性別はともかく、種族の垣根は越えないでいてほしかった。

 エルフとかならまだ需要があっただろうに……なんであそこのグラフィックだけ手を抜いたのかがわからん。

 まさか意図的にあんな顔にしたわけでもあるまい、だとしたらそいつを呪う。

 というか、俺を含めて皆殺し大戦記をやった奴ら全員の呪いを受けてるまである。

 

 

 それはそうと、速いなーあの子、もうあんなところまで行ったのか。

豆粒みたいになってる、俺より速くね?

 陸上部か何かだろうか。

 さすがに今から追いかけるのは体力的にも倫理的にもアウトなんだが。

 

 

 

「俺も負けてられませんなっと」

 

 

 よーし、ペース上げるかあ!今俺は最高に燃えている。

 ゲームをしている時とは違う、肉体的にも疲労した状態だが、やる気に満ちている。

 我ながら単純なことだと思うが、何だろう負けていられないという気持ちが生まれてくる。

 

 

「おっしゃあああああああああああああああ!」

 

 

 翌日、筋肉痛でまともに動けませんでした。

 いや、無理するのもよくないですね。

 ゲームも現実も無理はよくない、そんな当たり前のことを学びました。

 とりあえず、今日は体を休めるためにも、エナドリブーストで徹夜でゲームすっかあ!

 最近ライオットブラッドじゃないと満足にパフォーマンスを発揮できない感じがある。

 今日は何しようかな……まあシャンフロだよな。

 いろいろやることあるし。

 

 

 To be continued




次回、21:00に更新です。
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