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すみません! どうしても書く時間が確保できなくて今回文量少なめです。

あくまで次回への繋ぎの回なので、ご容赦くださると幸いです。

第126話・四条の目論見

 

「し、四条先輩……! その、これは……!!」


 めっちゃくちゃに狼狽える久里浜。

 そういえば坂本は聞いていなかった、なぜ彼女はこんな夜中に……1人喫煙所へ現れたのか。


「お前、なんでこんなところにいるんだよ……」


「そ、それは……!!


 ガシッと坂本へしがみつく久里浜に、四条は笑みを崩さず言った。


「夜を徹しての編集作業、投稿期日は明日なのに……。よく2時間も“逃げて”くれましたね。職務放棄の罪は大きいですよ」


 そう、久里浜が遠灯許可をもらっていたのは何も不良行為をするためじゃない。

 テオドールの動画を編集……正確には翻訳する作業を、任されていたからだ。


 まぁもっとも、テオドールの言葉は翻訳魔法があるので元から訳す必要が無い。

 ただ、当然ながら他の人間の言葉はキチンと翻訳する必要がある。


 しかし彼女は開始2時間でギブアップ、四条がお手洗いに行った隙を突いて脱走した。

 もちろん、帰って来た四条は「やってくれましたね……!」とガチギレ。


 2人揃って部屋を出て、何時間も駐屯地内で逃走中を繰り広げていたのだ。

 テオドールが誰も部屋にいないと言ったのも、嘘ではなくこういった背景があったから。


 よって––––


「選んでください千華ちゃん。未成年喫煙でMPに通報されるか……、部屋で私に朝まで説教されるか」


 もう殆ど泣いてる状態で、坂本に抱きつく久里浜。

 直前までの余裕不良ムーヴが、一瞬で吹き飛んでしまっている。

 ちょっと可哀想なので、坂本が少し手を挙げた。


「喫煙の件は俺も共犯です、叱るなら俺も」


「ッ!!?」


「あら、潔いですね。良いでしょう––––では2人共に然るべき措置を取らせてもらいます」


 一歩近いた四条は、指を1本上に向けた。


「っと、言いたいところですが……わたしのお願いを聞いてくだされば、今夜の件は見なかったことにしてあげます」


「お、お願い……?」


「えぇ、凄く簡単なことですよ。わたしはなんとしても––––」


 四条の顔が、真剣なものへと移り変わる。


「今の透さんと……、向き合わなければならないのです」


125話を読んでくださりありがとうございます!


「少しでも続きが読みたい」

「面白かった!」

「こういうダンジョン×自衛隊流行れ!」


と思った方は感想、いいね(←地味に結構見てます)でぜひ応援してください!!

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