シンガー・ソングライターの長渕剛(67)が、22日発売の雑誌「JUNON」3月号特別版の表紙を飾ることが19日、発表された。
デビュー45周年を迎えた長渕の同誌登場は16年ぶり。インタビューでは「僕は60歳になるまで、全員敵だと思ってましたから」とし、「ガチガチに自分をプロテクトして、“矢でも鉄砲でも持ってきやがれ!”という気持ちでやっていました。今では肉体の鎧(よろい)を着ましたけど(笑)、それまではつねに神経が張り詰めていたので、精神的に調子は良くなかったですね」と語る。
鎧を脱ぎ捨てることができたきっかけは何かという質問に対し、「鎧を脱ぐというよりも、意外と僕を好きでいてくれる人たちがこんなにいたんだということを感じられたときに、少しラクになりました」と明かした。
ヒット曲を連発して順調に歩んでいるように見えるという声にも「トライはしたけど、流行歌を書くことができなかったんです。どうすればヒットするのかわからなかったですから。“俺はみんなと違う”という思いでこの世界に入ってきたけど、若造だったからうまく立ち回れないし、どんどん社会や世間から離脱していってしまうわけです」と率直な思いを吐露。
「それで後ろ指をさされているような気持ちにさせられて、孤立していったんですけど、そこを埋めるために死に物狂いで歌を書くしかなかった。自分は表現でやり返していくんだというような、反骨心みたいなものに突き動かされてました。それが曲を作る原動力になってましたね」と語っていた。