◇街の終活
おはようございます。
「明けまして〜」と挨拶をするには遅くなってしまいました。
気づけば、もう1月も中旬ですね。
お正月から地震、飛行機事故と大きなニュースが続いて、新年早々から気持ちの落ち着かない日々ですね。
そして、ダウンタウン松ちゃんの活動自粛という事実上の引退も、突然でしたね。
昨年は年末の歌番組で元ジャニーズ系アイドルをほとんどTVで見ませんでしたが、今年は「時代の変化と共に許されなくなった遊び」をしてきた芸人さんたちを見なくなってしまうのかな。
世の中が変わろうとしています。
さて、そんな変わりゆく世の中で、変われない商店について書いた記事が公開されました。
まだお読みいただいてない方はどうぞ。
こちらから→地方商店街の厳しい現実
おはようございます。
「明けまして〜」と挨拶をするには遅くなってしまいました。
気づけば、もう1月も中旬ですね。
お正月から地震、飛行機事故と大きなニュースが続いて、新年早々から気持ちの落ち着かない日々ですね。
そして、ダウンタウン松ちゃんの活動自粛という事実上の引退も、突然でしたね。
昨年は年末の歌番組で元ジャニーズ系アイドルをほとんどTVで見ませんでしたが、今年は「時代の変化と共に許されなくなった遊び」をしてきた芸人さんたちを見なくなってしまうのかな。
世の中が変わろうとしています。
さて、そんな変わりゆく世の中で、変われない商店について書いた記事が公開されました。
まだお読みいただいてない方はどうぞ。
こちらから→地方商店街の厳しい現実
今回の話は、半分フィクションです。
なぜなら「そのまんま」は書けないから。
私が書く記事は、基本的に自分が体験したことをありのままに描写するスタイルですが、この話は実在の店舗について書くと差し障りがるので、ある程度の事実に基づいて話を作りました。
まあ、秘密と言っても、「まもなく老舗商店が倒産する」なんて、よくある話ですけどね。みなさんがお住まいの地域でも、珍しい話ではないでしょう。
だから、これはまだ「書ける話」なのです。
商店街というところは闇が深くて、掘れば掘るほど「表で書けない話」ばかり。
「実はこういうことがあって」と、前任の事務員さんから耳打ちされた話もあるけれど、過去の会計資料を自分で読みこんで「これは何の数字だろう」と疑問に思い独自に調査したら、元理事によるとんでもない額の資金流用が見つかったりとか、色々あります...。
近隣にある他の商店街の事務員さんたちと仲良くなって情報交換してみると、
「うちは元事務長に組合が食い物にされてて、多額の横領が発覚して大変でした」
「こっちの組合は腐ってます。ある理事が毎年のように助成金でイベントして、そのお金が最終的にはほとんど自分の店に入るように誘導してるんですよ」
なんて聞かせてくれるので、どこもそれぞれに問題を抱えていることが分かります。
「うわー、こっちの組合より大変そうだね」
と言ったら、
「そっちの方がうちよりヒドイですよ」
なんて笑われたりして、目くそ鼻くそw
日本全国、似たような状況のところばかりでしょう。
もう地方では、商店街という場所も組合の存在も、時代の中ですでに役割を終えているんですよね。
街が傷んでいて、組織が崩れかかっているからこそ、不正も起こりやすくなっている。
X(Twitter)を見ていると、今回の地震では、「すでに住民のほとんどが高齢者という限界集落の復興(インフラ整備)に、どれだけのお金をかけるのか」が論争になっています。
「簡単に町を潰せなんて言うな!」
「それを言うのは今じゃない!」
「切り捨てだ!」
という感情ベースのご意見も分かるのだけど、地方には地震や津波が来なくても「あと20年放っておけば消滅する。いや、10年と保たんかもしれん...」ような町ばかり。
限界商店街もまったく同じ状況で、「どうやって地域のクロージングをしていくか」ということに、いいかげん向き合わなくちゃならない。
それなのに、そこの議論は進みません。
「簡単に町を潰せなんて言うな!自分たちはまだここに住んでるし、引っ越してまで商売は続けられない。だから終わりにしてもらっちゃ困る!」
「分かりました。じゃあ、この街のインフラ維持をしていくためにお金と労力を出してください。人は減る一方ですし、予算はありません。ご自分たちでしていただかなくちゃならないことは、これから少しずつ増えていきます」
「それは嫌だ。もう歳だし、いままでだって人任せだったのに、今さら自分たちではできない。これまで通り、誰かにやってもらわないと困る」
「この街は保ってあと10年です。いや、10年も難しいかもしれません。だからこそ、今から解散に向けた準備を始めましょう」
「それを言うのは今じゃない!今はまだできない」
「では、いつならいいのですか?」
「10年後のことなんて知らない。10年あれば自分たちは死んでいるかもしれないし、引っ越しているかもしれない。この店も畳んでいるだろう。そうなって(自分が逃げ切って)から、後のことは次の世代に考えさせろ」
「切り捨てはやめてくれ。見捨てられては困る」
「未来に向けた可能性を切り捨てているのはあなた方の方ではないのですか?」
という押し問答をしながら、どうにか予算のやりくり、インフラの維持、近隣との連携による地域コミュニティの再編、自治体との交渉という実務をやっている身としては、
「綺麗事を言うやつらは、自分が金と労力を出してみろ!気持ちじゃどうにもならねぇんだよ」
と
つい思ってしまうこの頃です。
なぜなら「そのまんま」は書けないから。
私が書く記事は、基本的に自分が体験したことをありのままに描写するスタイルですが、この話は実在の店舗について書くと差し障りがるので、ある程度の事実に基づいて話を作りました。
まあ、秘密と言っても、「まもなく老舗商店が倒産する」なんて、よくある話ですけどね。みなさんがお住まいの地域でも、珍しい話ではないでしょう。
だから、これはまだ「書ける話」なのです。
商店街というところは闇が深くて、掘れば掘るほど「表で書けない話」ばかり。
「実はこういうことがあって」と、前任の事務員さんから耳打ちされた話もあるけれど、過去の会計資料を自分で読みこんで「これは何の数字だろう」と疑問に思い独自に調査したら、元理事によるとんでもない額の資金流用が見つかったりとか、色々あります...。
近隣にある他の商店街の事務員さんたちと仲良くなって情報交換してみると、
「うちは元事務長に組合が食い物にされてて、多額の横領が発覚して大変でした」
「こっちの組合は腐ってます。ある理事が毎年のように助成金でイベントして、そのお金が最終的にはほとんど自分の店に入るように誘導してるんですよ」
なんて聞かせてくれるので、どこもそれぞれに問題を抱えていることが分かります。
「うわー、こっちの組合より大変そうだね」
と言ったら、
「そっちの方がうちよりヒドイですよ」
なんて笑われたりして、目くそ鼻くそw
日本全国、似たような状況のところばかりでしょう。
もう地方では、商店街という場所も組合の存在も、時代の中ですでに役割を終えているんですよね。
街が傷んでいて、組織が崩れかかっているからこそ、不正も起こりやすくなっている。
X(Twitter)を見ていると、今回の地震では、「すでに住民のほとんどが高齢者という限界集落の復興(インフラ整備)に、どれだけのお金をかけるのか」が論争になっています。
「簡単に町を潰せなんて言うな!」
「それを言うのは今じゃない!」
「切り捨てだ!」
という感情ベースのご意見も分かるのだけど、地方には地震や津波が来なくても「あと20年放っておけば消滅する。いや、10年と保たんかもしれん...」ような町ばかり。
限界商店街もまったく同じ状況で、「どうやって地域のクロージングをしていくか」ということに、いいかげん向き合わなくちゃならない。
それなのに、そこの議論は進みません。
「簡単に町を潰せなんて言うな!自分たちはまだここに住んでるし、引っ越してまで商売は続けられない。だから終わりにしてもらっちゃ困る!」
「分かりました。じゃあ、この街のインフラ維持をしていくためにお金と労力を出してください。人は減る一方ですし、予算はありません。ご自分たちでしていただかなくちゃならないことは、これから少しずつ増えていきます」
「それは嫌だ。もう歳だし、いままでだって人任せだったのに、今さら自分たちではできない。これまで通り、誰かにやってもらわないと困る」
「この街は保ってあと10年です。いや、10年も難しいかもしれません。だからこそ、今から解散に向けた準備を始めましょう」
「それを言うのは今じゃない!今はまだできない」
「では、いつならいいのですか?」
「10年後のことなんて知らない。10年あれば自分たちは死んでいるかもしれないし、引っ越しているかもしれない。この店も畳んでいるだろう。そうなって(自分が逃げ切って)から、後のことは次の世代に考えさせろ」
「切り捨てはやめてくれ。見捨てられては困る」
「未来に向けた可能性を切り捨てているのはあなた方の方ではないのですか?」
という押し問答をしながら、どうにか予算のやりくり、インフラの維持、近隣との連携による地域コミュニティの再編、自治体との交渉という実務をやっている身としては、
「綺麗事を言うやつらは、自分が金と労力を出してみろ!気持ちじゃどうにもならねぇんだよ」
と
つい思ってしまうこの頃です。