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総合評価2万ポイント突破ありがとうございます!!

ここまで自衛隊×ファンタジーがウケるとは思いませんでした。

第56話・決着、ラビリンス・タワー攻略

 

「バカなことを……!! そんなに死にたいなら、すぐにでも殺して差し上げますッ!!」


 テオドールの指示で、召喚されたゴブリン群が一斉に新海と久里浜へ襲い掛かった。

 だが、向かっていったゴブリンたちが次々に頭を撃ち抜かれる。


「四条2曹、1発外すごとにジュース奢りで」


「良いでしょう坂本3曹、上官の命令は絶対––––無駄弾は決して撃ちませんからご安心を」


 坂本と四条による、神掛かった射撃がアシストをする。

 2人はなんと、神秘の鎧の隙間を正確に射抜いていた。


 リコイル制御は完璧で、銃をブレずにコントロールしている。

 弾丸は肉体を貫き、閉ざされた道を強制的に開けさせた。


「行くぞ!! 久里浜!」


「了解!!」


 透と久里浜が突っ込む。


 テオドールからすれば信じがたい光景だった。

 神秘で強化されたモンスターが、たった2人の自衛官に凄まじい勢いで結晶に変えられているのだ。


「右! 3体来るぞ!」


「11時方向排除!! 右ね了解!!」


 しかも、テオドールは確実に殺すため2人の至近距離––––さらに言えば死角でゴブリンを召喚していた。

 それなのに、新海は位置を手に取るように召喚直後のモンスターを捌いていく。


 まるで、そこに現れることを知っているかのようだった。


「はぁああッ!!」


 また、あの久里浜とか言う少女も無茶苦茶だった。

 銃を剣のごとく取り回し、これまた至近距離から鎧の隙間を刹那の時間で撃っている。


 これほどの近接技術は、今まで渡って来たどの世界でも見たことが無い。

 それもそのはずで、2人はユグドラシル駐屯地で最も経験値を持った人間。


 透は持ち前の直感で、驚異的な危機察知能力を展開。

 死角だろうがどこだろうが、相手の攻撃が当たることは決して無い。


 かつて富士教導団を相手した際には、1500メートル離れた戦車からの攻撃を撃たれる前に察知している。


「だあぁっ! このっ! そこどけぇ!!」


 ライフルを手放し、グロック17拳銃で強引に突っ切る久里浜。

 彼女もまた、閉所戦闘において世界一とされるイスラエル軍の戦闘術を使っていた。


 通称CARシステム、拳銃を用いた高等テクニックだ。

 フロントサイトだけで照準し、数メートル内の敵を全て撃ち抜いていく。


「っ……!!」


 遂にゴブリンの壁が突破され、久里浜が発砲しながら向かってくる。

 拳銃は魔法陣で防げるが、その隙に防御の内側へ入られた。


 この防御魔法が、一定以上の運動エネルギーを持った攻撃にしか反応できないとバレていたのだ。


「ッ!! チッ!!」


 すぐさま紋様の浮かんだ剣を具現化し、久里浜を迎え撃った。


 ––––ガキィンッ––––!!!


 突き付けられた拳銃を剣で弾き、久里浜の脇腹を横から思い切り蹴ることでガード。


 だが、攻撃を受けた久里浜は不気味に笑っていた。


 その答えはすぐ提示される。

 宙を舞ったグロックの後ろから、20式を持った透が跳んで来たのだ。


「オオオッラ!!!」


 透の銃剣は、テオドールの剣と激しく鍔迫り合った。

 顔面のすぐ傍で飛び散る火花越しに、テオドールは叫ぶ。


「理解できません!! 貴方がたは何故攻略不可能と聞いて諦めないのですか!」


「少しでも糸口があるなら見つけ出す、クリアできないダンジョンなんざ無い。それに挑み続けるのが挑戦者(チャレンジャー)……いや。“攻略者”ってもんだろ?」


「戯言です! 科学なんて迷信が、神秘に勝てると思わないでください!!」


「その言葉そっくり返すぜ、運営さんよ!」


 敵の刃を受け流した透は、腰の物を取り出した。


「異世界人なら、身体も頑丈だろう? ––––歯食い縛れっ」


 前のめりになったテオドールへ、透は久里浜から貰った“フラッシュグレネード”を––––あえて言うなら顔面へ押し付けた。


 安全ピンは抜かれており、最後のセーフティレバーが離される。


 ––––カァンッ––––!!!


 テオドールの顔面からゼロ距離で、閃光手榴弾が炸裂した。

 視覚と聴覚を完全に奪われ、動きの止まった彼女から剣を弾き飛ばす。


「チェックメイトだ」


 透は銃から手を離し、渾身の右ストレートをテオドールの腹部へ打ち込んだ。


「ガッ……!?」


 たまらず胃液を吐いたテオドールは、屋上から降った瓦礫に叩きつけられた。

 そして、気づいた瞬間には手を後ろに回され––––結束バンドで拘束されてしまう。


「なっ、えっ!!?」


「お前は殺さず、生け取りにしろと錠前1佐に言われてるんでな。悪いが少し眠っててくれよ」


 微塵の躊躇もなく、透は20式のストックでテオドールの後頭部を殴った。

 意識を失った彼女は、その場でバタリと倒れ込む。


 周囲に浮かんでいた魔法陣が、フッと消え去った。


「さて……招待するよテオドール、俺たちの拠点––––“ユグドラシル駐屯地”にな」


 意識を失ったテオドールを運び、そのままヘリまで吊り上げた。


【テオドールちゃん、お持ち帰りは草】

【捕虜にすんのかな? 気になる。にしても凄い戦闘だった……】

【みんなネットニュースもチェックしろよ! 今度はなんの資源が出て来るか気になる】


 クリスタルの破壊、そして執行者テオドールの打倒によって今度こそ第2エリアはクリアされた。

 残念ながら制御室は無かったが、この瞬間––––日本領内に新たな変化が起きた。


56話を読んでくださりありがとうございます!

第2エリア攻略戦はこれにて完結です、続きは明日か明後日か書き終わり次第更新します!


「少しでも続きが読みたい」

「面白かった!」

「こういうダンジョン×自衛隊流行れ!」


と思った方はブックマークや感想、そして↓↓↓にある『⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎』を是非『★★★★★』にしてください!!

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