日本で最初に流通した貨幣とされる古銭「和同開珎」などを盗んだ疑いで、ウズベキスタン人の男3人組が逮捕された。

ウズベキスタン国籍のチェリエフ・フェルジョン容疑者(30)、スヴォノフ・ムハンマドジョン・ディルムロドビッチ容疑者(25)そしてライモフ・イソクジョン・ショディエヴィッチ容疑者(39)の3人は、2023年10月22日深夜、東京・文京区内の空き家に侵入し、古銭「和同開珎」(20万円相当)と現金1000円、腕時計などあわせて38点、総額23万円相当を盗んだ疑いがもたれている。
チェリエフ容疑者らは犯行後、別の家に空き巣に入ろうとしたところ、住人と鉢合わせし、前の犯行現場で盗んだものを残して逃げたため事件が発覚した。その後、防犯カメラなどの捜査で3人の逮捕に至った。

調べに対し3人は黙秘しているということだが、警視庁は、埼玉県川口市を拠点に空き家を狙い盗みを繰り返していた窃盗グループとしての余罪があるとみて、捜査を進めている。
日本銀行によると「和同開珎」は、唐(中国)の先進的な制度を取り入れようとした律令政府が、708年に、鋳造・発行した日本で最初に流通した貨幣とされている。