旧長浜駅舎
旧長浜駅舎外観
敦賀線(北陸線)の起点駅として、また長浜~大津間の鉄道連絡船の駅として、1880(明治13)年に着工、1882(明治15)年3月10日の鉄道開通と同時に完成しました。1903(明治36)年に、現在の長浜駅の位置に新しい駅舎が完成して、旧駅舎は20年間にわたる長浜の鉄道の機関としてのまた日本の鉄道交通の要としての役割を終えました。1958(昭和33)年10月、現存する日本最古の駅舎として「鉄道記念物」に指定され、明治の鉄道の姿を今に伝える歴史遺産として、大切に保存しています。
旧長浜駅舎外観
長浜鉄道文化館
長浜鉄道文化館内部
現存する日本最古の駅舎・旧長浜駅舎を文化財として保存し、長浜の鉄道文化を後世に伝える資料館です。2000(平成12)年10月14日の「鉄道の日」にオープンしました。館内の天井は、ヨーロッパのターミナル駅を模し、木造のアーチ作りとなっています。北陸線の基点駅となった長浜の鉄道史を紹介し、日本初の鉄道連絡船に関する資料や鉄道模型車両などを展示しています。
長浜鉄道文化館内部
北陸線電化記念館
北陸線電化記念館内部
かつて北陸本線米原-福井間は途中で険しい山地を越えるため、急な坂やトンネルが数多くありました。蒸気機関車の牽く列車では乗客が煙に悩まされ、列車のスピードも輸送車も低く抑えられていました。そこで長いトンネルを新しく掘り、電化、複線化して輸送車を増すことが計画されました。まず、1957(昭和32)年に田村-敦賀間が複線となり、交流で電化され、さらに1962(昭和37)年に当時の日本最初の北陸トンネルが開通して、福井まで電化されました。この記念館は、かつて活躍したD51形蒸気機関車と電化後に登場したED70形交流電気機関車を並べて展示しています。
北陸線電化記念館内部