今から6年前(2018年)、イギリス・オックスフォードでその世にも恐ろしい事件は起こった。
その家に住んでいたのは、両親と長男、そして長男の彼女の四人。
ごく普通の家庭だった。
一家はみな、至って健康で平凡だが幸せな生活を送っていたはずだった。
ある日のこと…長男が突然激しい咳と頭痛を訴え始めた。 さらに、長男の彼女もまた、激しい咳と吐き気に襲われた。
すぐに2人は病院に行った。
インフルエンザの検査をしたが、結果は陰性。
ただの風邪だと診断された。
自宅では激しい咳をしていた2人。
だが、なぜか病院では一度も咳き込むことはなかった。
しかし、家に戻ると、咳は悪化。
処方された薬を飲んでも症状は改善しなかった。
さらに、母親が突然、呼吸困難に陥った!
そして、長男と彼女はついに意識を失ってしまう。
父親は急いで通報。
だが、電話の最中に父親も倒れてしまったのだ!
こうして4人は、咳、身体中の痛み、呼吸困難によって、意識不明の重体に陥ってしまった。
だが、事態はそれで終わらなかった。
救急隊員がすぐに到着したが、駆けつけた救急隊員までもが、部屋に入った瞬間、苦しみ出し、倒れてしまったのだ!
この時、彼らを襲った恐怖、その原因となったものこそ…猛毒パリトキシン。
それは微細な藻類によって生み出され、一説には、その毒性はフグの毒であるテトロドトキシンのおよそ100倍!
青酸カリの10万倍にもなるという。
実はこのパリトキシンに関しては、日本でもこんな報道がなされている。
三重県の食品販売店でカワハギとして売られていた魚が、ソウシハギだったことが判明。
幸いそれを食べた3人に被害は出なかったが、このソウシハギ、内臓に猛毒・パリトキシンを含んでいることがあるのだ。
ではなぜソウシハギは、内臓に毒を持つのか?
その理由は…イワスナギンチャクと呼ばれる珊瑚の一種を食べるから。
実はこの珊瑚、パリトキシンを含んでいることがある。
ソウシハギ自身は、耐性を持っているからなのか、パリトキシンを摂取しても内臓に溜まるだけで影響は受けない。
しかしそれを人が食べると、下痢、嘔吐、心拍異常に陥り、最悪の場合、死に至るケースも少なくないという。
ゆえに各自治体はこれまでにも、目撃例があるごとに誤って食べないよう注意を促してきた。
しかしイギリスの一家はその日、ソウシハギのみならず、魚など海産物の類を一切口にしていない。
しかも救急隊員に至っては、部屋に入った瞬間に倒れている。
これは一体どういうことなのか?
直ちに一家が倒れた原因を解明するための調査が行われた。
すると…水槽の中で発見したもの、それは…マウイイワスナギンチャク。
ハワイマウイ島近海に生息する珊瑚の一種。
ソウシハギが食べていたイワスナギンチャクの仲間だったのだ!
その毒性の強さから、世界の猛毒生物ランキングで1位になるほどの超危険生物!
イギリスではこのマウイイワスナギンチャクの取り扱いには特に規定がなく、通販で売られている。
一家は詳しい生態を知らないまま購入していたのだ。
だが、マウイイワスナギンチャクは水槽に入っていただけ。
なぜ中毒症状を引き起こしたのか?
実はマウイイワスナギンチャクは、普通に育てている分には害はない。
しかし一家は水槽から取り出そうとして、知らず知らずのうちに強い刺激を与えたことがあったのだ。
マウイイワスナギンチャクは外部からの刺激によって、体内のパリトキシンを放出してしまう。
そしてパリトキシンを含んだ細かい水滴がポンプの勢いもあり、飛散し続け…水槽の外で水滴が蒸発、パリトキシンの分子が常に部屋の中を舞っていたのだ。
彼らは、それを空気とともに徐々に体内に取り込み、中毒を起こした。
幸い、一家は一命を取り留めた。
日本では、これまでパリトキシンによる重篤な被害は出ていないという。
しかし実は…これによく似ていると言われるある毒物に起因する、こんな恐ろしい実例が報告されている。
東京・港区のとある飲食店。
この日の賄いは、魚を使ったカレーだった。
しかしこの後、彼らを恐怖が襲う。
閉店後、突然 従業員が体調不良を訴えた。
さらに…呼吸困難に陥る者まで現れた。
この日、激しい筋肉痛や息苦しさを訴えたのは、4人の従業員だけ。 店を訪れていた客には、何の問題もおこらなかった。 なぜ従業員だけが体調不良に見舞われたのか? その原因とは?
4人が共通して食べたブダイのカレー。
食材が傷んでいたのか?
実は、カレーに入っていたのはブダイではなく…姿形が似たアオブダイという魚だったのである。
今回、店は「ブダイ」を仕入れたつもりだった。
しかし、実際に業者が持ってきたのは「アオブダイ」だったのだ。
実はこのアオブダイ、体内にパリトキシン様毒と呼ばれる毒を持つことがある。
これは彼らが餌とする海藻などに付着するプランクトンに含まれているという。
この毒成分の性質は、パリトキシンに似ているというが、具体的な化学構造の解明にまでは至っていない。
人が食べると、数時間後に筋肉痛や呼吸困難などの症状を引き起こし、時には死に至る事もあるという。
幸い飲食店の4人の命に別状はなかった。
これまで日本で、アオブダイを食べたことで中毒を起こした患者は、100名に上る。
そのうち7名が亡くなっており…厚生労働省は販売の自粛を呼びかけている。
魚が餌を介して有するパリトキシンやパリトキシン様毒…自然界には毒を持つ生物が存在する。
我々はそのことを改めて肝に銘じる必要があるのかもしれない。
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