キョン「古泉、ちょっと素で喋ってみて」古泉「は?」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:佐々木「君を待った、僕は待った♪」


1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 14:51:31.48 ID:lSkWOQil0

古泉「今なんと?」

キョン「いや、だから素で喋ってみてって」

古泉「仰ってる意味がよくわかりませんね」

キョン「何でだよ。そのままだよ。その敬語キャラやめてみろって言ってんのよ」

古泉「僕はキャラなんて作ってませんよ」

キョン「またまた」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 14:55:42.39 ID:lSkWOQil0

古泉「いやいや」

キョン「いやいや」

古泉「そもそも僕がキャラを作っているという根拠をお聞かせ願いたい」

キョン「いや、お前以前自分で言ってたじゃないか。ハルヒ好みのキャラを演じてるとかなんとか」

古泉「う」

キョン「それに、何かこの間ふと思い出したんだけど、七夕のときに書いた短冊。お前字が結構乱暴だったろ」

古泉「また随分懐かしい話を」

キョン「うん、何か思い出しちゃって」

古泉「…まあ、確かにキャラを演じてはいますけどね」

キョン「お? やっぱり?」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 14:59:03.86 ID:lSkWOQil0

古泉「しかしですね、今さら素の自分に戻れといわれても厳しいものがありますよ」

キョン「ほん? 何で?」

古泉「いやいや、またあなた達と出会いたての頃ならいざ知らず、もう随分長い付き合いになるじゃないですか」

キョン「ふむ、もう一年以上の付き合いになるな。色々あったもんだ」

古泉「でしょう? 何というか、僕もあなた方といる時はこっちのキャラでいる方がもう自然なんですよ、これが」

キョン「でも作ってんだろ?」

古泉「……まあ」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 15:03:41.43 ID:lSkWOQil0

キョン「いいじゃんか、見せろよ~お前の素ぅ~」

古泉「何なんですか、酔ってるんですか」

キョン「いや、至ってシラフだ。まあ聞け古泉」

古泉「なんですか」

キョン「俺はこのことに気付いたとき思ったんだよ。お前がキャラを演じている限り、俺たちは真に心が通い合った仲間だといえないんじゃないかと」

古泉「……」

キョン「これは寂しいじゃないか。あれだけの修羅場を共に潜り抜けてきたのに、未だに上辺だけの付きあいだなんて」

キョン「だから古泉。俺は本当のお前が知りたいんだ。そして、お前と本当の仲間になりたいんだよ」

古泉「実際のところは?」

キョン「まあ暇なんだよね」

古泉「絶対嫌です」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 15:07:54.80 ID:lSkWOQil0

キョン「そういうなよ相棒」

古泉「誰が相棒ですか誰が。嫌ですよってか無理ですよ」

キョン「なして?」

古泉「だってもう一年以上このキャラで通してきたんですよ? 今さら素で喋っても絶対違和感バリバリですよ」

古泉「何で今になってそんなこと言うんですか! まだ出会ったばかりの頃ならもう少しさらっと出せたかもしれませんけど! もう無理ですよ! 今はもう無理ですよ!」

キョン「何故今になってこんなことを言い出したのか…その理由は既に語ったはずだ」

古泉「…暇だからですか」

キョン「暇だからですな」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 15:12:11.01 ID:lSkWOQil0

古泉「…わかりましたよ。じゃあ素で喋りますけど……」

キョン「お、キタコレ」

古泉「約束してくださいよ! 絶対引かないって!!」

キョン「おっけーおっけー」

古泉「その軽いノリが不安なんですよ! はあ…もういいです、わかりましたよ」

キョン「わっふるわっふる」

古泉「じゃあ今から素で喋りますけど……」

キョン「おし、どんとこい」

古泉「引くなよ!? 絶対引くなよ!?」

キョン「うわぁ…」

古泉「引いたよちくしょう!!!!」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 15:14:46.09 ID:lSkWOQil0

キョン「え? それがお前の素なの?」

古泉「そうだよ。これが俺の素だよ」

キョン「うわ、俺っていった」

古泉「悪いかよ」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 15:18:34.16 ID:lSkWOQil0

キョン「いや、悪くはないけど…へぇ~、ふぅ~ん」

古泉「何だよ。物珍しげに見るな、何か恥ずかしいわ。ちくしょう、だから嫌だったんだ」

キョン「うわ、何だこれ。古泉の顔と古泉の声でそんな喋りかたされるとすげえ違和感」

古泉「お前ひくなよ。約束したじゃんかへこむわ~」

キョン「いや、うん、悪い悪い。違うんだ、ちょっと面食らっただけで」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 15:25:06.98 ID:lSkWOQil0

 こうしてしばらくキョンと古泉は雑談を交わしました。

キョン「しかしあれだな。こうして喋るとお前本当に普通の男子高校生なんだな。谷口みたい」

古泉「だから演技してたんだっつーの。そんくらいキャラ付けしないと涼宮の気を引けないからな」

キョン「なるほどね~。大変なんだなお前も」

古泉「正直最初はきつかったね。何で俺がコイツに敬語使わなきゃならんのという思いがこう、ふつふつとね」

キョン「あ~、すげえわかる」

古泉「脳内で涼宮を機関のものっすごい偉い人に変換して喋ってたからね、俺」

キョン「苦労が絶えないなあ」

古泉「今は慣れたけど」

キョン「ん? 今ふと思ったんだけど」

古泉「何よ」

キョン「ひょっとして長門や朝比奈さんもキャラ作ってたりするのか?」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 20:16:49.00 ID:i/YLgbCZ0

古泉「いやー、多分それはねえよ」

キョン「なぜそんなことが言い切れる」

古泉「演じてる人間には演じてる人間がわかるのさ」

キョン「そんなもんかい?」

古泉「長門有希はちょっとわからんけどな。朝比奈みくるは素であれだよ。間違いない」

キョン「よかった、一安心だぜ」

古泉「ってかもし朝比奈みくるがあんなキャラ作ってたとしたらよ、たとえ任務でも無理だよ一緒にいんの。殺意が沸くわ」

キョン「まあ、確かに。あれ演技だったら腹立つなあ」

古泉「だろ?」

キョン「俺何回かあっついお茶かけられてるしね」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 20:21:27.80 ID:i/YLgbCZ0

古泉「それ以前に計算ずくでアレやってたらって考えるとよ、腹立つだろ。ふえぇ~とかわざと語尾延ばして喋ってることになるぞ?」

キョン「ぶりっこってレベルじゃないな」

古泉「だろうが。素であれだからまだましなんだよ、あの女は」

キョン「何かその言い方だと、お前が普段から朝比奈さんにイラついてるように聞こえる」

古泉「いや、実際イラついてるしな。あっさり敵対勢力にさらわれた時はしばいたろかと思ったわ」

キョン「ふーむ、普段の笑顔の陰でお前がそんなことを考えてたかと思うと興味深いなあ」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 20:26:27.88 ID:i/YLgbCZ0

キョン「さて、古泉。お前が俺に素の自分を晒してくれたことで俺たちは親友と呼んで差し支えない間柄になった。そうだな?」

古泉「いや…まあ…そこを否定はしねえけどよ。やめろよ、何かすげえ恥ずかしいよ」

キョン「親友! いい響きだ。ところで親友の定義とはなんだろうか? お前はどう思う? 古泉」

古泉「まあ…一般的には、悩み事を打ち明けるとか、ざっくばらんな話が出来る間柄のことを言うんじゃねーの?」

キョン「うむ、まさしくその通りだと俺は思う。で、だ。古泉……」

古泉「な、何だよ……」

キョン「恋の話でもしようじゃないか」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 20:32:12.97 ID:i/YLgbCZ0

古泉「はあ!?」

キョン「いや、もうぶっちゃけ聞くけどさ、お前彼女いないの?」

古泉「べ、別にどうでもいいだろうがそんなこたあ!!」

キョン「おい、何焦ってんだよおい。お前怪しいぞ。まさかとは思うがいるんじゃないだろうな? 俺たちに隠れてちゅっこらちゅっこらやってたんじゃないだろうな?」

古泉「か、関係ねえだろそんなこと!」

キョン「馬鹿野郎!! 親友に隠し事無しだといったのはお前だろうがぁ!!」

古泉「そ、そこまでは言ってない!!」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 20:35:12.52 ID:i/YLgbCZ0

キョン「いいから吐けよ。返事はイエスかはいだ」

古泉「それ結局ハイじゃねえか!!」

キョン「もしそれ以外の返事がきたら……ね じ り 込 む 」

古泉「何をーーーーーー!!!!」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 20:43:08.81 ID:i/YLgbCZ0

古泉「彼女は・・・いない」

キョン「うっそ、マジで? 何で? お前イケメンじゃん。その気になればいくらでもいけるんじゃねえの?」

古泉「いや、お前考えてみろよ。例えばよ? 女の子とデートしてたとして」

キョン「ふむふむ」

古泉「ごめん、バイトが入っちゃったから! じゃあ! …なんてヤツがもてるわけねえだろ」

キョン「…俺、今までお前の仕事甘く見てたわ。すまん」

古泉「…ま、いいけどよ」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 20:48:32.02 ID:i/YLgbCZ0

キョン「ん? ちょっと待てよ?」

古泉「な、なんだよ」ギクッ

キョン「お前確かこういったよな」

古泉『彼女「は」いない』

キョン「……ってな」

古泉「そ、そうだったっけ?」

キョン「彼女『は』…」か。彼女以外に一体何がいるというんだ? 古泉よ……」

古泉「か、考えすぎだって…!」

キョン「古泉…! まさかお前……!!」

古泉「な、何だよ!?」

キョン「ヤったことが…あるのか?」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 20:54:31.97 ID:i/YLgbCZ0

古泉「そ、それは……!」

キョン「言葉を濁すなぁ!! いいか古泉、貴様には俺に報告する義務がある!!」

古泉「何でだよ!? ねえよそんなもん!」

キョン「いいやある!! 貴様、先ほど言った親友の誓いは嘘だったというのか!?」

古泉「いや、親友だからってそんなこと言う必要あるのかよ!」

キョン「うつけが!! 年頃の男子高校生にとって友の性事情以上に気になることなどあるかーーー!!!!」ゴオォ!

古泉「なにその迫力!?」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 21:01:49.99 ID:i/YLgbCZ0

キョン「というわけで、はい、言え」

古泉「……あるよ」

キョン「ぐふ」

古泉「何で血を吐いてんの!?」

キョン「貴様にはわかるまい…親友に先に大人になられた時のこの『置いていかれた』感は……」

古泉「いやいや、そんな童貞とか非童貞とかで人の価値なんて変わらないだろうがよ」

キョン「ふん…非童貞の余裕ですなあ」

古泉「何コイツめんどくせえ」

キョン「ちなみに…古泉よ」

古泉「何だよ」

キョン「『誰』と…『いつ』やったんだ?」

古泉「…! いや、それは」

キョン「言い渋った! 言い渋ったな!? つまりそれは相手が俺の知っている人物だということ!! ヤったのはこの北高に入学してからだということ!!」

古泉「何この推理力!! コイツ心底めんどくせえ!!」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 21:07:35.66 ID:i/YLgbCZ0

キョン「言え! さあ言え!! 誰とヤったんだ!」

古泉「何でそんな必死なんだよ! 怖いよお前!!」

キョン「いいから言えぇ~~!!」ギリギリギリ!

古泉「わかった! 言うから! 言うから離せ!!」

キョン「よし……さあ言え」ハァー、ハァー

古泉「興奮しすぎだろ…」

キョン「いいから言え」

古泉「……森さんだよ」



109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 21:11:44.23 ID:i/YLgbCZ0

キョン「なん…だと…?」

古泉「いや、そんな顔されても…」

キョン「森さん? あの孤島症候群で見事なメイド姿だった森さん? 朝比奈さんがさらわれた時に颯爽と助けてくれた森さん?」

古泉「そうだよ」

キョン「え? あの実はすごいグラマラスなのが服越しからでもわかる森さん?」

古泉「しつこいな、そう言ってるだろ」

キョン「てめーは俺を怒らせた」

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 21:18:54.16 ID:i/YLgbCZ0

キョン「てめえぇええええぇえ!!!!」

古泉「何だよ蹴るなよ痛ぇよ! てめえ今度閉鎖空間行った時覚えてろよ!? ふんもっふしてやっからな!?」

キョン「うるせえぇぇぇええええ!!!! てめえは全国の童貞諸君を敵に回したあぁぁぁああああああああ!!!!」

キョン「初めてが、あの、可憐な、年上で、メイドさんな、森さんだと? は、ちょっと待って! 俺は今とんでもない可能性に気付いてしまった!」

古泉「な、なんだよ」

キョン「まさかオメー…メイド服だったんじゃ、ないだろうな?」

古泉「は?」

キョン「初めてのその時!! メイド服だったのではないかと聞いているのだ承太郎!!」

古泉「承太郎が誰かは知らんが、確かにその通りではある」

キョン「てんめええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 21:28:39.08 ID:i/YLgbCZ0

キョン「あれか? メイド服の森さんにはぁはぁしちまったのか? それでついおそっちゃったのか?」

古泉「おい、ちょっと大丈夫か?」

キョン「それでつい襲っちゃったにも関わらず森さんは大人の余裕で『うふふ、しょうがない子ですねえ』で頭さすさすで、そのままヒァ、ウィーゴゥ的な、そういうことなのか?」

古泉「何だよ。まるで見てきたかのように言うな」

キョン「事実かぁあああ!!!! 俺のこの毎日のように繰り返す痛々しい妄想が事実ってかぁああああああ!!!!!」

古泉「く、首を絞めるな!!!!」

キョン「は、凄いことに気付いたああぁぁああああああああ!!!!!!!!」

古泉「何なんだそのテンションは!?」

キョン「うるせえ! てめえに友に先を越された童貞の気持ちはわからねえぇぇぇぇええええええええ!!!!!!!」

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 21:35:01.97 ID:i/YLgbCZ0

キョン「さっきも話に出てきた孤島症候群んんんんんん!!!!」

キョン「俺はそこで初めて森さんを知ったああぁあぁあああああああ!!!!」

キョン「古泉! 俺の質問にひとつだけ答えろ!」

古泉「何だよ!?」

キョン「あの時には既に森さんと関係を持っていた! イエスかノウゥゥウウウウウ!!!!!」

古泉「……イエス」

キョン「ちょっと待って古泉。ちょっと次の質問はいる前に深呼吸させて」

古泉「…好きにしろよもう」

キョン「よーしおっけい落ち着いた。じゃあ質問するぞ」

149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 21:40:50.01 ID:i/YLgbCZ0

キョン「お前の差し金で殺人事件もどきがおきて俺たちががくがくぶるぶるしていた夜、お前は森さんとがすがすあんあんしていた。イエスおあノウ?」

古泉「……」

キョン「イエスおあノウ?」

古泉「いや、それはその……」

キョン「イエスおあノオオオオオオウ!!!!!」

古泉「…イエス」

キョン「オウケイ、I'm killing you just now」

古泉「ちょ、チョークチョーク!!!!」

157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 21:46:58.21 ID:i/YLgbCZ0

キョン「殺す! てめーは殺したる!!」

古泉「ちょ、ちょっと待て!! 俺からしたらお前が何でそんなに怒るのかがわからん!」

キョン「ほう…どうやら死にたいらしい」

古泉「違うって! いいから聞けよ! うらやましいのはむしろこっちだっつーの!!」

キョン「あん? 何を戯言を……」

古泉「お前そんなに俺がうらやましいならさっさと涼宮と付き合っちまえばいいだろーがよ!!」

キョン「んな!?」

162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 21:52:34.23 ID:i/YLgbCZ0

キョン「何だ、何でここでハルヒの名前が出てくるんだ! 意味がわからんぞ!!」

古泉「それ本気で言ってんのか!? それ本気で言ってんのかあぁぁぁああああ!!!!」

キョン「んだこらあ! 何でお前がきれてんだ!! 逆切れかコラァ!!!」

古泉「そもそもお前が切れるのが意味分からん話でしょうがぁぁぁあああ!!!!!」

キョン「うるせえぇぇぇえええ!!!! 高校生の身分でメイドプレイなんてするヤツには切れて当たり前だああああああ!!!!! 店に行ったらいくらすると思ってんだぁぁぁああああああ!!!!!」

古泉「何の話だこらぁぁぁぁぁああああああ脱線しすぎだろうがあああぁぁぁぁああああ!!!!!!!」

172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 21:58:24.17 ID:i/YLgbCZ0

キョン「で、何でハルヒの話がでてくるんだ?」

古泉「本気でいってんのそれ? さっきも言ったけど」

キョン「いや、確かにあれ、こいつ俺のこと好きなんじゃねえのかな~って思う時は時々あるけどさ」

古泉「いや、大丈夫。それ気のせいじゃねえから。アイツお前にぞっこんラブだから」

キョン「根拠はなんだ根拠は」

古泉「休日の不思議探索の時にお前とペアになれなかったときの涼宮ハルヒの顔ったらもう」

キョン「寂しそう?」

古泉「せつなそう」

キョン「うっひょう」

181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 22:05:49.06 ID:i/YLgbCZ0

キョン「でもなあ古泉俺は嫌なんだ」

古泉「何がよ」

キョン「俺はSOS団が好きだ。ドジっ娘な朝比奈さんが好きだ。寡黙な長門が好きだ。元気なハルヒが好きだ。もちろん、お前のことも好きだ」

古泉「うほっ」

キョン「真面目に聞け馬鹿野郎」

古泉「何だよいきなり真面目な話かよ」

キョン「だから俺は怖い。俺がハルヒに何かを言うことでこの関係性が壊れてしまうんじゃないかって」

古泉「……」

キョン「それならいっそ今のまま…なんて思っちまうんだ。臆病か? 俺は」

古泉「ああ、へたれだね」

キョン「厳しいなこの野郎」

古泉「まあ、でも…お前らしいっちゃ、お前らしいんじゃねーの?」

185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 22:11:11.19 ID:i/YLgbCZ0

キョン「わかってくれたか、嬉しいぞ」

古泉「というわけでお前が童貞なのはお前がヘタレなだけということなのでもう俺にあたるのやめてね」

キョン「だが断る」

古泉「なんでやねん」

キョン「コレから先なんか苦労があったとして、散々頑張って事件を解決して、その夜俺は自分の家で一人寂しく寝るのにお前は森さんときゃっきゃうふふなんて許されん。はらわたが煮えくり返る思いだ」

古泉「何コイツめんどくさい」

キョン「童貞とはそういうものだ」

189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 22:16:05.74 ID:i/YLgbCZ0

古泉「じゃあわかった、あれだ。長門だ長門。長門とやればいいじゃん」

キョン「何でだよ」

古泉「アイツ頼めば何でもやらしてくれそうじゃね? 何かお前になついてるっぽいし」

キョン「古泉! 冗談でもそんなこと!」

古泉「想像してごらん? お前の欲求に何でも答えようとする長門を」

キョン「…いいね」

古泉「なんか色々やるんだけど時折上目遣いでお前を見つつ言うんだよ。『これでいいの?』って。不安げな表情で」

キョン「ああ! 凄くいいね!!」

古泉「だろうが!!」

長門「……」

古泉「はうあ!?」

198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 22:22:09.93 ID:i/YLgbCZ0

古泉「な、長門さん!? いつからそこに!?」

長門「190レスくらい前から」

古泉「ほぼ最初からじゃねーか!!」

キョン「違うんだ長門。さっきの話は古泉が何かいきなりいい始めたのであって俺はちっとも関係ないのだよ」

古泉「お前凄くいいとか言ってたじゃねえか!!」

キョン「何言ってるのこの子こわい」

古泉「きっさまあ!!」

201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 22:26:41.95 ID:i/YLgbCZ0

古泉「ああ…最悪だよ、長門有希に素のキャラばれたよ…任務失敗だよ、森さんにしばかれるよ……」

長門「安心して」

古泉「!?」

長門「今日私が目撃したことを涼宮ハルヒに告げるつもりは無い」

古泉「ほ、ほんとか!?」

長門「ほんと」

古泉「よ、よかったぁ…」

キョン「よかったなあ古泉」

古泉「よーしてめえ一発殴らせろ」

長門「…くす」

キョン「…!?」

古泉「…!?」

207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 22:32:50.21 ID:i/YLgbCZ0

キョン「な、長門が……」

古泉「笑った……!?」

長門「今のSOS団の関係性を好ましく思っているのはあなただけではない」

長門「私も……そう」

キョン「…はは! そうか長門! そうかぁ!! はははは!!」

古泉「よ、よかった……」

長門「まあ、それはそれとして」

キョン「?」

古泉「?」

長門「先ほど話していた貴方が私に望むこととは、何?」

キョン「は!?」

長門「私はあなたの欲求全てに答える用意がある」

キョン「な、長門!?」

古泉「ま、ちょっと待てこらあ!! 自分で言っておいてなんだけど何かそれはゆるせんぞ!?」

長門「…くすくす」

223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 22:41:26.04 ID:i/YLgbCZ0

数日後

ハルヒ「それではSOS団の活動を開始します! 今日はこの辺りを探索してみようと思うんだけど、どう思う!?」

古泉「ええ、まったく素晴らしい思いつきかと」

キョン「ぶ…ふふ……!」

朝比奈「ふぇ? キョン君どうしたんですかぁ?」

キョン「あーーはっはっはっは!! 駄目だ! 我慢できねえ!? 敬語使ってる! 敬語使ってるよこいつ!!」

朝比奈「キョ、キョン君!?」

ハルヒ「何よ!? どうしちゃったのアンタ!? 何がそんなにおもしろいのよ」

古泉「よーし、男同士連れションといきましょう! 来いコラァ!」

キョン「ふあっはっはっは!! 腹が! 腹がーーーーー!!!!」

朝比奈「キョン君が古泉くんに首根っこ掴まれていっちゃいましたぁ~」

長門「……ふふ」

ハルヒ「有希? 何笑ってるの?」

長門「…別に、何でもない」クスクス

ハルヒ「…? 変な有希」

225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/14(日) 22:42:48.64 ID:i/YLgbCZ0

というわけでおしまい。
残りは好きに使ってくれい。




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