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50歳、知識ゼロからの挑戦

講師50歳、知識ゼロからの挑戦

2023/12/12

講師

50歳、知識ゼロからの挑戦

Q:以前は、会社員として金融業界で働いていたとのことですが、心理学の道に転身したきっかけは何だったのですか?

きっかけは、リーマンショックと東日本大震災でした。当時、私は金融機関でチーフ・ファンドマネージャーという立場で働いていました。大きなお金を企業や基金からお預かりして、債券市場で運用する仕事なのですが、普段でも心理的なプレッシャーが強いところです。そこに、市場を揺るがす大きな出来事が相次ぎ、職場で一緒に働いてくれていたメンバー達や、私自身のメンタルが極めて厳しい状況に追い込まれたのがきっかけです。どうしようもない程に心が追い込まれたときに、適切に手を差し伸べてくれるシステムやプロフェッショナルの不足を痛感し、ならば自らがその道に進んでみようと思いました。

Q:それまでに心理学の知識はあったのでしょうか?

いえ、まったくの素人でした。完全なゼロからのスタートで、インターネットなどで色々と調べながら、手探りで準備を始めていきました。

木村 崇志

Q:まったくの初学者で、かつ年齢も相応に高くて、不安はありませんでしたか?

当時は50歳の大台が目前の年齢でしたし、妻も子もいますので、それなりの覚悟は必要でした。しかし、その一方で、先ほど述べたような職場での体験や、広く世の流れを俯瞰して見てみると、心理職のニーズはここから増々高まることはあっても、廃れることはないだろう。スタートさえすれば、後はなんとでもなるだろうという思いがありました。

Q:覚悟の退職から1年後には希望の大学院に入学を果たしますが、合格までのポイントを挙げるとすれば、どんなことが挙げられますか?

まずは、しっかりと作戦を練ることだと思います。高校や大学までの受験とは大きく違い、スタート時点での知識やその他の経験値は皆それぞれに大きく違います。自分に必要な勉強時間や、それを確保するための環境などを考慮する必要があります。また、大学院は学校ごとに試験で問われる内容が大きく異なります。希望する大学院に合った無駄のない、ターゲットを絞った準備をすることが、とても大事になります。

そして、もうひとつ大切なことが、相談できる環境を確保することです。私の場合は、大学受験でも有名な最大手の予備校に通いました。そこでは、講師の先生と相談できる回数には限界があったので、チューターさんに色々と相談しました。成功につながる作戦を立てるうえでも、直接に話ができるしっかりした相談相手が必要です。ネットの情報には信憑性や正確性その他の面で限界があります。ある程度の知識が備わってからならば、ネットの情報はとてもパワフルですが、初心者のうちは特に注意が必要です。

その他にも、細かい点をあげると色々ありますが、ひと言にまとめるならば、『彼を知り己を知れば、百戦危うからず』ということになると思います。

Q:最後にひと言、これから心理系大学院受験を考えている人たちにメッセージを。

大学院受験は、現役大学生の方にとっても、社会人経験者の方にとっても、情報量の限られたなかでの孤独と不安に満ちた道のりになると思います。ひとりで悩み、立ち止まらないで、必要なときに安心して相談ができる環境を確保してください。未来の公認心理師、臨床心理士など心理支援の道を目指す、志を同じくする仲間が増えることをとても嬉しく思います。皆さんの合格と夢の実現を心から応援しています。