五球スーパーができたので、気をよくして高周波増幅段の配線に進みます。

トップの「6D6」周りを配線します。
カソードは10kΩのボリウムで利得調整、第2グリッドはその調整電圧を作る途中の分圧で+50Vに固定。
第1グリッドは頭から第1バリコンのてっぺんまで空中配線。
(これが後のトラブル原因かも‥‥)
ここまで簡単。

いよいよコイルパックのアンテナとバリコンとアースのラインを配線します。
本来はMW・SW・PHONOのセレクトごとに別ランプを点灯できるのですが、ややこしいのでパス。

電源を入れます!!!!!
ザー‥‥ だけ‥‥
まぁこんなもんでしょ、どうせコイルパックの配線ミスでしょ。
よく見たら、自分のミスでアンテナラインとバリコンラインが逆でした。
むふふ、こんなもんだ‥‥ 簡単にハンダ付けを修正して‥‥

と、にこやかに再び電源オン!!!!
高周波的な雑音を想像していたら、
「ボコ、ボコ、ボコ‥‥」
あらら、何これ、モーターボーティングじゃん。
モーターボート音とはよく言ったものです。

要するに超低周波発振です。
+B電圧の後段の変動が前段に影響して、発振を起こすものです。
こんなのは恥ずかしいほど低レベルの不具合です。
大昔、アンプを作ったとき、起こしたっけ‥‥中学時代か‥‥。

さらに高周波でも発振している様子です。
高周波段の「6D6」の頭についているグリッドに手を近づけると、ボコボコ音とは違う音がして、その音の高さ、大きさが変化します。
手の位置から考えると中間周波段の「6D6」と干渉しているようです‥‥
なんか、こんな楽器があったっけ。テルミンだっけ???

真空管の配置計画を間違えたんだよね。
周囲に敏感なグリッド配線が、全部で四本も頭を出すのに、もっと考えるべきでした‥‥反省。

HAHAHA、やっぱり楽勝とはいきません。
ここを越えても、まだ中間周波の二段目の配線も残っていますしね。
その後、コイルパックにつなぐ「6D6」のプレート電圧ラインを新たに設定し始めたところで、力尽きました‥‥
IMG_7003

とりあえず、今回はここまで。
今後の課題を整理します。
①モーターボーティングを止める。
 高圧配線の分岐と平滑の再検討をします。
②高周波発振を止める。
 「6D6」のグリッドの取り出し線のシールドを考えます。
③高1中1が動作したら中間周波トランスの調整とトラッキングの調整をします。

ちょっと時間がかかりそうですね。