渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

星が流れて行くのは(2001)

2024年01月21日 | open

星が流れて行くのは


2001年。
妻が死にかけた。
生存率は2年後で17%だった。
私は妻の為に曲を作った。
そして神に祈った。
祈りは単純だ。
もしも叶うならば、わが身を
身代わりに、と。ただそれだ
けだった。本気で。

この曲は作詞作曲演奏、うた
私だ。

同年、あるステージで演った。
他の曲はいろいろやった。
だが、この曲は後にも先にも
このステージでの一回きりだ
った。

妻は、奇跡的に生還した。
本当に奇跡として・・・。
主治医も「あり得ない」と

言った。
だが、全く同じ状態にあった
音楽仲間の友人の妻は星に
なった。

友人は私のこの歌をもち歌
にさせてくれと申し入れし
てきた。
私の妻と友人の妻は、互いに
同じ状況の中、連絡を取り合
う仲だった。
だが、神はいつも気まぐれだ。
赦し難いほどに。
友人の妻は、最期まで生きたい
と仲間たちにネットで発信しな
がら旅立った。


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