珠洲で被災者の健康支援、「阪神大震災」経験いかす…神戸の保健師「一人でも多く不安を解消したい」

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 神戸市の保健師・池田敦子さん(53)は、能登半島地震で大きな被害を受けた石川県 珠洲すず 市の避難所で被災者の健康支援にあたっている。29年前の阪神大震災をきっかけに被災地支援にかかわってきた。「ノウハウを生かし、一人でも多くの被災者の健康不安を解消したい」と語る。

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避難者の健康管理をする保健師の池田敦子さん(中央)(16日午後、石川県珠洲市で)
避難者の健康管理をする保健師の池田敦子さん(中央)(16日午後、石川県珠洲市で)

 14日から緊急支援チームの一員として活動を始めた池田さんは、高齢者らの健康状態の確認や感染症対策を担っている。16日も約200人が避難する学校の体育館で「体調はお変わりありませんか」「お薬は飲みましたか」などと一人一人に声をかけて回った。

 阪神大震災の発生時は、神戸市兵庫区にある民間病院の健診センターで働いていて、勤務先で支援物資の仕分けなどを担った。自治体の保健師が被災者に寄り添って活動する姿をテレビで見て、「同じ資格を持っているのに、何もできない」ともどかしく感じた。

 2年後に市の保健師に転じ、仮設住宅を巡回して被災者の健康状態を確かめたり、相談に乗ったりするようになった。2016年の熊本地震や19年の台風19号では、発生直後から被災地に駆けつけた。

 池田さんは「仮設住宅に移ってからはコミュニティーづくりの支援も必要になる。復興を支えていくことになる地元の自治体職員に、神戸のノウハウを伝えたい」と話す。(斉藤新)

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4938199 0 社会 2024/01/17 05:00:00 2024/01/17 08:56:11 2024/01/17 08:56:11 https://www.yomiuri.co.jp/media/2024/01/20240117-OYT1I50017-T.jpg?type=thumbnail
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