※2023年1月10日 更新
(1月8日 NHK静岡 お昼のニュース)
1月8日に放送開始を迎えるNHK大河ドラマ「どうする家康」の出演者のトークショー「東海プレミアリレー」が静岡市で開かれ、主演の松本潤さんがドラマや静岡への思いを語りました。
このイベントは8日、家康ゆかりの静岡市、浜松市、愛知県岡崎市の3か所で開かれることになっていて、午前中行われた静岡市の会場では主人公・家康役の松本潤さんら3人が登壇し、抽選で招待されたおよそ3000人を前にドラマや静岡への思いを語りました。
この中で、松本さんは、大河ドラマで家康を演じることについて、「信長や秀吉と比べても自分とはイメージが遠く、最初は無理だろうと思って一度オファーを断った」と明らかにした上で、「歴史の教科書でも見た誰もが知っている人物で、怖さもあったが演じてみたいと思った」と話しました。
そして、静岡市について「静岡の街中を歩いているといかに家康の時代に盛んになったものが今も残っているのを身近に感じた」と話しました。
最後に、「皆さんが愛する家康や家臣団がどんな活躍をするのか現代の人たちにも響くメッセージがたくさんある。楽しい作品になっていると思うので1年間愛してください」と話しました。
大河ドラマ「どうする家康」の第1回の総合テレビの放送は1月8日8時から、15分拡大版となります。
(1月8日 NHK静岡 夜のニュース)
8日夜に放送開始のNHK大河ドラマ「どうする家康」の出演者による「東海プレミアリレー 出陣式」と銘打ったイベントが8日午後、浜松市で開かれ、主演の松本潤さんが、「か弱いプリンスが成長する姿を見てもらえる思う」と意気込みを語りました。
このイベントは、午前中の静岡市に続いて、家康が築き「出世城」とも呼ばれる浜松城そばの屋外広場で行われ、▽家康役の松本潤さんや、▽本多忠勝役の山田裕貴さん、▽榊原康政役の杉野遥亮さんが登場すると、抽せんで選ばれて集まった3000人から歓声が上がりました。
松本さんが、会場に来る途中、三方ヶ原の戦いがあった地域を通ったことや、現在、そのシーンを撮影していることなどを披露しました。
山田さんは、松本さん演じる家康について、「『どうする』という瞬間がいっぱいで演じ分けが大変だと思うが、その姿は、現代の悩める人にも共感できると思う」と話しました。
最後に、松本さんが、「喜怒哀楽の激しいか弱いプリンスで、ダメなところがありながら自分で選択したり家臣に助けてもらったりしながら成長する姿を見てもらえると思う。
楽しみにして欲しい」と意気込みを語りました。
東京から来た20代の女性は、「松本さんがとてもかっこよく、家康についても勉強していてより楽しみになりました」と話し、地元の50代の男性は、「地元が舞台になりどう描かれるのかとても楽しみです」と話していました。
浜松の会場は屋外だったことから会場の外にも、主演の松本潤さんらを一目見ようと抽せんで外れて入れなかった大勢のファンが集まりました。
ファンたちは、会場の隣の市役所の駐車場やすぐ脇にある歩道で、ステージがある方を向きながらスマートフォンで撮影したり、トークショーの声を聞いたりしていました。
また、会場と道路を挟んだマンションの上の階では、ベランダから眺める人の姿もありました。
会場の近くに来ていた浜松市の40代の女性は、「抽せんに外れてしまい、せめて松本さんの声を聞きたいと思って来ました。大河ドラマは長いので、体に気をつけて頑張ってもらいたいです」と話していました。
大河ドラマ「どうする家康」の第1回の総合テレビの放送は8日夜8時から、15分拡大版となります。
【静岡会場(グランシップ)】
抽選に当たった3000人の観客が詰めかけた静岡会場。松本さんは、今回の出演を打診されたときのエピソードを語りました。
(松本潤さん)
「主演、しかも徳川家康という人物というところが大きな魅力。そんなに詳しく知らない僕でも、小さいころに歴史の教科書で家康公を見ていますし。江戸幕府を作った人だって、誰しもが知っている人じゃないですか。その人物をやれるって、怖さもありましたけれども・・・でも楽しさが勝ったというか、冒険したいなあという気持ちが勝ったっていう感じですかね」
「たまたま、今回信長役で出てくださっている岡田准一君に、2020年の秋に会う機会があって、ご飯食べる機会があって。そのときに“実は大河ドラマのオファーがあって”という話をして。そうしたら“ぜひやったほうがいいと思うよ”と。“しかも家康でしょ”と」
(MC:天野ひろゆきさん)
「(軍師官兵衛で大河ドラマを)経験している岡田くんがやったほうがいいと」
(松本潤さん)
「たまたま隣に小栗旬がいたんですけど、小栗旬は“いいんじゃないの、おまえ俺の(「鎌倉殿の13人」の)次、やれよ”と」
(天野さん)
「まだ小栗君がやっていない時?」
(松本潤さん)
「そうそう。その2人がその話をしてくれたのは自分の中でちょっと背中を押されて。かなり大きかったですよ」
(山田裕貴さん)
「戦国最強と呼ばれる人なんだというプレッシャーはものすごくありますね。そうそうたる面々の方々が出ている中、どういうふうにいたら、最強になっていくような人物に見えるのかというのはものすごく悩みました」
(杉野遥亮さん)
「演じていくうちに分かっていくこととか。本多忠勝とか井伊直政に比べると(榊原康政は)どこか僕の中では地味な印象があったのですけれども、やっていくうちにだんだん“この人すごい、好きだな”と思ってやれているのはすごくいいかなと、いま思っています」
「さっきも横で予告を見ていて『ああすごいな』って。『わくわくするな』って。『これ楽しみだな』って、純粋に思ったんです。そういったものが伝わっていけばいいと思いますし、いまこういう時代に元気だったり明るさだったりみたいなものをお届けできるんじゃないかと。僕は1話、出ていないんですけれども、見ていてそう思いました」
(松本潤さん)
「衝撃の事実!」
(山田裕貴さん)
「さらっと言ったね」
(杉野遥亮さん)
「だから、今日この後とかどうしようと。どうする杉野」
(天野さん)
「『きょうの見所を』と聞かれたら一番困る(笑)」
(山田裕貴さん)
「同じ東海地方(愛知県)出身ということで、僕は静岡とか三重とか岐阜とか親近感がものすごくありまして。こんなにもたくさんの味方がどうする家康を応援してくれようとしているんだなと。今日改めてここに来てより感じることができました。これがもし敵だったらものすごい軍勢だなと思いながら(笑)。このみなさんが味方であることがこの作品を助けてくれるんだろうなと、ものすごく感じるので。ぜひ応援していただけたらうれしいなと思いますし、安心していただきたいのは、僕は一応1話から登場しますので(笑)。よろしくお願いします」
(松本潤さん)
「3人中2人出ていなかったらびっくり」
(天野さん)
「3分の2はやばいね。ちょっと心配になった。松本君は出ているよね?」
(松本潤さん)
「俺は出ています。「どうする家康」で家康が出なかったら・・・(笑)。
本当に、本日はこんなにたくさんの方に集まっていただき感謝しています。いよいよ、昨年の6月から撮影を始めて、初めての大河ドラマになります。自分自身も準備することがたくさんあって、どうやったらできるかなと悩んだ時期もありましたが、皆さんに支えられながら、スタッフ、共演者の皆さんに支えられながら、ここまでやって来ることができました。そして、きょういよいよみなさんに放送をお届けできることを本当にうれしく思っています。1年続く長丁場の作品になりますが、みなさんの愛する家康公、また徳川家臣団がどのような活躍をするのか。いまの現代の人にも響くメッセージがたくさんあると思いますし、ヒントもあると思います。何より楽しいドラマに仕上がっていると思いますので、ぜひ1年間愛していただけたらと思っています」。
【静岡市 記念写真】
<静岡市歴史博物館・駿府城公園前(静岡市葵区)>
榊原康政役・杉野遥亮さん(左)、徳川家康役・松本潤さん(中央)、本多忠勝役・山田裕貴さん(右)。左側の建物は静岡市歴史博物館。右奥は駿府城天守閣ではなく、城の防御拠点の1つ「巽櫓(たつみやぐら)」。
<静岡市歴史博物館(静岡市葵区)>
後ろにあるのは「戦国時代末期の道の遺構」。この道を家康も歩いたのかもしれない・・・。
<静岡会場コメント>
(松本潤さん)
初回放送の日に静岡に来られて興奮しています。去年6月から撮影をはじめ、悩んだりもしましたが、共演者やスタッフのみなさんに支えられて、ここまでやってこられました。今日いよいよ、みなさんに放送をお届けできることが本当に嬉しいです。静岡では久能山東照宮など、家康公に関係のある史跡や寺社仏閣をまわり、資料についても学芸員の方から話を聞き、家康公の時代に盛んになったものが今の時代にも残っていることを感じました。静岡の皆さんが愛する家康公や徳川家臣団がどのような活躍をするのか楽しみにしてほしい。ドラマには、現代の人たちにも響くメッセージやヒントも沢山詰まっていて、何より楽しいドラマに仕上がっていると思います。ぜひ1年間愛してもらえたらと思っています。
(山田裕貴さん)
戦国時代で最強とも言われる本田忠勝を演じることにプレッシャーを感じていて、どうしたら最強と呼ばれる人物に見えるのか悩みながら演じています。松本さんは、撮影現場でもすごいリーダーシップを発揮していて、役と同じようにこの人のために頑張ろうと思いながらやっています。私は愛知県出身で、静岡県とは同じ東海地方で親近感を感じています。きょう会場にいらっしゃった大勢の方々をはじめ、皆さんがこの作品を助けてくれると思っています。ぜひ、楽しみにしていただきたいです。
(杉野遥亮さん)
撮影が進むうちに、榊原康政という人物を「この人、好きだな」と思うようになっています。大河ドラマの撮影は独特の雰囲気ですが、楽しくやらせていただいています。改めて予告編を見てワクワクした気持ちになりましがが、このワクワクがみなさんに伝わってほしいです。こんな時代に、元気と明るさを届けられるのではないかと思っているので、1年間、応援していただきたいです。
【浜松会場(浜松城公園前)】
浜松会場にも3000人を超える観客。
(MC:天野ひろゆきさん)
「今みんなこの会場に着いて、浜松のウナギを食べたので、ものすごいいい感じなんですよ。めちゃくちゃ美味しかった」
(松本潤さん)
「こちらに着いてね。すぐに先ほどいただきました」
(天野さん)
「杉野君は白焼きの食べ方がわからなかった」
(杉野遥亮さん)
「そうです」
(松本潤さん)
「かわいらしいね。始めて食べたってね。白焼きを」
(杉野遥亮さん)
「2回か、1回ぐらいです」
<MCの天野ひろゆきさん>
(松本潤さん)
「静岡のほうからこちらのほうへ移動してきて、高速道路を降りたのが三方原(スマートインターチェンジ)で。『三方ヶ原だー』と思ったらそのまま降りて」
(天野ひろゆきさん)
「“ここで俺は負けたのかー”と」
(松本潤さん)
「そうそうそう。”ここかー”と。しかも、まさにいまちょうど、そのへんを撮っていたりするんですよ」
(天野さん)
「そうなの?ちょっと待って!いろんな(敗走時の)有名な話があるけど、そのシーンは・・・」
(松本潤さん)
「いろいろあったり。それは楽しみにしていてほしいですね」
(山田裕貴さん)
「見ている人たちにも『あー、これが本多忠勝だな』って思ってもらえるように頑張りたいなと思います」
(松本潤さん)
「強いんですよ。見ていて本当に強い」
(天野さん)
「体も鍛え直して、みたいなところがあるんですか」
(山田裕貴さん)
「最初、かなり増やしていましたね」
(松本潤さん)
「いつも魚肉ソーセージを食べています」
(天野さん)
「あの、一番タンパク質がつくと言われている」
(山田裕貴さん)
「見られてる・・・」
(杉野遥亮さん)
「大河ドラマ初めてだし、山田君とはお会いしたことがあったんですけれども、松本さんと仕事現場でお会いするのも初めてで。僕、最初から出るわけではなくて、最初は小姓だったりして。入るとき、ちょっと不安だったんですけどね。その時に松本さんが連絡くださって。それがすごく『座長ってこういう方もいらっしゃるんだなあ』と思ってすごく嬉しかったのを。そのとき伝えましたね」
(松本潤さん)
「ストレートに、うれしいですって」
(天野さん)
「そこでちょっといい関係性が築けて、実際に現場に来たときはどんな感じだったの?」
(松本潤さん)
「(杉野さんが)現場に来た時は、最初連絡を取り合った後に久々に現場で会ったから、ちょっとなんか、目をそらされました(笑)。ちょっと恥ずかしかった。熱い話しちゃったから」
(杉野遥亮さん)
「なんか難しくないですか。連絡と、直接合うのとね。難しい(照れる)」
(松本潤さん)
「出世の町と言われるこの浜松に放送初回当日にお邪魔できたことをとてもうれしく思っております。ぜひとも1年間長いですが、楽しんでご覧いただけたらと思います。よろしくお願いいたします」
浜松の大河ドラマ館の敷地に植えられる松の植樹式も行われました。
(松本潤さん)
「松本の松ですよ」
(松本潤さん)
「出世の街、家康公にとっても出世の街の、ここ浜松。本当に僕もたくさんのゆかりの場所を回らせていただいて、すばらしいところをたくさん見させていただきました。このドラマをきっかけに、この浜松市がもっともっと盛り上がっていくような手助けを微力ながら私たちもできたらというふうに思っているので、これからも引き続きよろしくお願いいたします。今日はどうもありがとうございました」
【浜松市 記念写真】
<浜松城(浜松市中区)>
ドラマ放送を前に、2022年12月に改修工事が終わったばかり。展望台からの眺めも良くなっています。
<浜松会場コメント>
<松本潤さん>
「出世の街」と呼ばれる浜松に、放送初回の日に来ることができて嬉しく思います。実はこの会場には、以前も来たことがあるので、感慨深いです。今日は、静岡からの移動中、家康公の人生最大の敗戦の地と言われる三方ヶ原の近くを通りましたが、今まさにちょうどその辺りの撮影をしています。ぜひ楽しみにしていてください。家康公は、晩年の“狸オヤジ”のイメージがありますが、若いころに戦国大名とどう渡り合ってきたかがポイントだと思います。一生懸命選択をしたり家臣のみんなに助けてもらったりしながら、前に進んでいく家康公の様子は、皆さんに共感してもらえるのではないかと思います。私よりも、浜松の皆さんの方が家康公に詳しいかもしれませんが、そんな皆さんに愛される家康公を、精一杯演じたいです。1年間よろしくお願いします。
<山田裕貴さん>
これが戦国時代最強と言われた本多忠勝だ、と皆さんに思ってもらえるように頑張りたいです。撮影では、クランクインからアクションシーンがあったので、体を強くして臨みました。このドラマは、タイトル通りに「どうする」という場面が多く、愛らしさや悲しさが伝わる、共感できる主人公だと思います。きょう、会場に来られなかった方々も含め、たくさんの味方がいると感じていて、今、楽しくて仕方がない気持ちです。この作品が愛されるよう、最後まで殿に付き従って頑張っていきたいです。
<杉野遥亮さん>
きょう、浜松市を訪れて、とても一体感のある街だと感じました。私が演じる榊原康政は、小姓から見いだされ、家康から「康」の字を名前にもらった人物。その名前に負けないよう頑張りたいです。初めての大河ドラマへの出演が決まり、不安を感じていた時に、私自身も松本さんから連絡をもらってとても嬉しかったことを思い出しました。ドラマで浜松が舞台となるのは、始まって少し経ってからですが、康政が家臣になっている頃なので、活躍を浜松の皆さんにお見せしたいです。
[取材:井ノ口尚生、保坂勇気、牧本真由美/構成:三浦佑一(いずれもNHK静岡 記者)]
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