プロローグ

太陽系

 とある宇宙で赤黒い物体が、青い星、地球に迫りくるのであった。その物体は不気味な声を発してゆっくりと地球に降りてくるのであった。

「キシャアアアァ……!」

 しかし、もう1体の光る物体とはいえ、麗しく青く光る球体も地球に降りてくるが、その場に動きを止めた。

「いかん!ディザスターの1体がこの星に逃げ込んだか…!」

 青い球体から声が出た。それは不気味な声は違う声であった。善意を感じるものであった。

 さらに、また別の赤黒い物体が、日本の方向に降りるのであった。1体、いや、9体も。

「ジャンプロール… まだか…」

「こちらは宇宙刑事のジャンポセイドン!ディザスターの数体がこの星に逃げ込んだ。至急応援を頼む!」

 青い球体は宇宙語のSOS信号を放ち、その信号を送った。その時、四角状に1つ1つの球体が、青い球体の方に向かってくる。

「むっ!?」

 早くも球体が前方から来る。

「ジャンプロール!」

「うぅ… ジャンポセイドン……」

 青い球体がもう1つの球体のそばにやってきた。しかし、ジャンプロールと呼ぶ球体は、何故か傷ついていた。

「遅くなって済まない…… 早く、ディザスターを負わなければ……」

「無理をするな。お前… ここは私が先に行く! お前は3人を待つんだ。」

 傷ついているジャンプロールと名乗る球体が、ジャンポセイドンは球体状態で止めようと言う。ジャンポセイドンはそう言ったあとに地球に降り立つ。

「待っては居られない…! ディザスターを止めなければこの星は…!」

 黙って仲間を待つことはできないジャンプロールは、もうすぐ3つの球体状態である仲間を待たずに地球に降り立つのであった。

 後に駆け付けた3つの青い球体も2つの球体状を追いかけて、地球に飛来するのであった。


 ここ、深夜の東京のとある街。ディザスターという赤黒い物体は既に降り立っている。青い球体であるジャンプロールは、傷を癒そうとするが

「ここは、ここにディザスターが… いや、どこにも見当たらない…!」

「まずはこの星に適用するため、機械と融合しなければ…。この姿では無理だ…!」

 ジャンプロールはそう呟き、青い球体の状態では地球の環境に遭うことができないという。ジャンプロールの球体は何か適用できる機械を探していた。

「ん?あれだ…!」

 それは警視庁と描く白と黒の車体に上に赤いパトランプ。パトカーであった。ジャンプロールは誰もいない道路にゆっくりとパトカーに近づく。そして…

「よし… 融合(フュージョン)!」

 青い球体がパトカーに入り込んだ時、パトカー全体が光りだした。やがて、パトカーは変色。パトランプの片方が青いになり、ドアの左右が青い線が走り、上下が白くなっている。顔のところはPOLICEに星のマークが描かれている。サイズは2人乗りの車体に変わっている。

 融合が終わったジャンプロールはライトを光らせ、走行する。ディザスターを追いに、探し始める。

 そのころ、地球に降りてきた3つの青い球体も夜空の東京の街に来た。

「やはりディザスターはここに逃げてきたのか。」

「俺たちも来たが、この姿でディザスターと戦っても勝ち目がない!」

2つの球体が話し合うが、3つ目の球体が答える。

「俺たちはかつての戦いで肉体を失ったが、こうなったらこの星の乗り物と合体するしかない。それしかない!」

「よし、それならジャンポセイドンやジャンプロールも先に融合しているはずだ。」

 そう考えて、3つの青い球体はそれぞれ散った。地球の乗り物と融合するために。

しかし、東京区外のとある森で、黒い煙が… 煙の中から獣のような叫びを上げるのであった。

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特捜メカ ジャンパンサー 浅見崇史 @asamitakashi

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